- 中2におすすめの夏休みの過ごし方は?
- 夏休みにどれくらい勉強時間を確保すべき?
- 部活が忙しくても、夏期講習は必要なの?
こういった疑問に答えます。
中学2年生の7月に突入すると、部活の先輩が引退をして、部活動がさらにハードになります。学校の授業もどんどん難易度が高まるため、「部活」と「勉強」を両立した有意義な夏休みを過ごしたいところ。
ただ、部活や習い事などが忙しい子にとって、限られた時間の中で「どんな勉強をすれば良いのか?」がよくわからないですよね。高校入試に向けて勉強習慣を身につけることの必要性は理解しつつも、「このままだと夏休みをだらだら過ごしそう…」と親としては心配ではないでしょうか。
そこで本記事では、中学2年生が高校入試で苦労しないための「夏休みの過ごし方」を徹底解説します。
「高校受験に向けてそろそろ動き出そうと考えている方、」「中2の夏休み中に苦手を克服したい方」は必見です。とくに保護者は絶対に見てください。
読み飛ばしリスト
中2の夏休みの過ごし方
「勉強が苦手な子」「ワンランク上の高校を目指したい子」におすすめの夏休みの過ごし方を解説します。この3つを実践するだけで、夏休み明けには「勉強に向き合う姿勢」が激変しているでしょう。
「部活30%」「勉強70%」で両立させる
夏休みは勉強はもちろん、部活もとことん頑張りましょう。高校生になるとバイトや大学受験勉強などで部活に熱中するのが難しくなります。人生において、部活に没頭できるのは中学生だけかもしれません。
ただ、バランスも大切です。「熱中度」「時間配分」は部活3割・勉強7割くらいがベストでしょう。どちらかに偏るのは良くありません。
部活と勉強を両立させる具体的なテクニックは、部活で疲れて勉強できない理由+裏技3選で解説しました。ハードな部活を頑張っている中学2年生こそ、絶対にご覧ください。
勉強時間のノルマ:「1日2時間」
中2の夏休みの平均勉強時間は2時間ほとです。
「どんなに予定がパンパンな日」でも絶対に2時間は机に向かいましょう。1日でもサボってしまうと、サボりグセがついてしまうからです。
「部活の大会」や「家族旅行」など、勉強する気分になれない人もあると思いますが、なんとかやりきってください。こういった「小さな努力」の積み重ねが、「継続できる子」「継続できない子」の違いに繋がります。
塾の「自習室」をフル活用しよう
勉強時間を確保するためにも「自習室」をとことん活用すべきです。
なぜなら、「勉強しなきゃいけない環境」を作り出せるからです。みんなが真面目に勉強している空間に行ければ、「自分も頑張らないと!」と気合いが入りますよね。やる気スイッチを入れるには、塾の自習室が最適なんです。
「無料だし、図書館だとダメなの?」と気になる方もいるでしょう。結論として、塾の自習室のほうが効率的だと言えます。理由は「友達から刺激をもらえる」からです。図書館だと周りからの目がないため、サボろうと思えばサボれてしまいます。
一方で、自習室だとスマホや居眠りが禁止されているケースも多いため、勉強に集中しやすい状況が整っています。
中学2年生が塾に行ってる割合は69.2%です。もしあなたが塾に通っていないなら、いますぐ塾に入りましょう。夏期講習は1年間で最もお得に入会できるタイミングです。中2から夏期講習を受講しないとやばい理由は後述しました。チャンスを逃したくない人は急ぎましょう。
中2の夏休みの勉強法3選
「定期テスト&内申点UP」「偏差値を上げる」ための賢い勉強法を解説します。中学2年生の夏休みは、以下3つを実践してください。
学校の宿題を猛スピードで終わらせる
まずは、「学校の宿題」を最短で終わらせましょう。
宿題を優先的にやるべき理由は、後回しにするとモヤモヤして他の勉強に集中できないからです。夏休み前半に終わっていれば、気持ち的にもラクですよね。
ただし、宿題/課題をテキトーにやるのは絶対NGです。提出物のクオリティが低いと、内申点に響きます。高校入試では「中2の内申点」も合否対象になることが多いので、提出物のせいで不利になるのは避けたいところ。
7月中に宿題を終わらせるくらいの意気込みで、スタートダッシュを決めましょう。
「英語」と「数学」だけを勉強する
中学2年生の夏休みは「英語」と「数学」だけ勉強すれば十分です。国語・理科・社会は勉強しなくてもOK!
英数だけで問題ない理由は、3つあります。
- 高校入試に向けて、国理社よりも英数のほうが勉強時間をたくさん要するから
- 国理社はみんなそこそこできるため、差がつきにくい。高校入試で差が出やすいのは英数だから
- 英数は「積み上げ式」であり、今までの範囲がちゃんと理解できていないと、難易度が上がる二学期(後期)以降に苦労してしまうから
超シンプルに言うと、英語と数学がめちゃくちゃく重要かつ苦手な子が多いので、夏休みのうちに得意教科にしようということ。
英語と数学で得点できないと、高校入試で志望校合格はかなり難しくなります。後回しにしないように気をつけてください。
定期テストの成績別で、おすすめの参考書/問題集をご紹介します。まずは「中1の範囲」から総復習しましょう。
- テストで平均未満:「中1英語をひとつひとつわかりやすく。」
- テストで平均以上:「ニューコース参考書」と「ニューコース問題集」
- 英単語帳:「中学 英単語2100」
- テストで平均未満:「中1数学をひとつひとつわかりやすく。」
- テストで平均以上:「ニューコース参考書」と「ニューコース問題集」
志望校を明確にして、現状分析をする
中学2年生のうちに、志望校を決めましょう。
「仮」でも良いので、第一志望校と第二志望校を決めることが大切です。もちろん高3の受験直前に変更しても全然OK!
早めに志望校を決めることで、2つのメリットがあります。
- 目標がはっきりするので、モチベーションが高まる
- 「現状の課題」がはっきりするので、勉強効率が格段に高まる
ゴールを決めずに勉強を頑張るのはむずかしいです。想像してみてください。部活の「大会」や「試合」がないのに、つらい練習を乗り越えられますか?あまりやる気が出ないですよね。
志望校を決めたら、「今のあなたに足りないもの(=課題)」が見えてきます。
▼志望校の合格ライン
・定期テスト:90点
・内申点:40点
▼現状
・定期テスト:60点
・内申点:34点
上記の場合なら、「定期テストは30点上げる」「内申点は6点上げる」という合格に必要な学力が丸裸になります。やることが明確になれば、モチベーションも上がりやすいです。
「志望校がなかなか決まらない…」とお悩みの方は、絶対に後悔しない!高校選びの3ステップを参考にしてください。
中2の夏休みの平均勉強時間
中学2年生の夏休みの平均勉強時間は「2時間」です。
ただ、「志望校の偏差値」「部活の忙しさ」「中高一貫校かどうか」などで必要な勉強時間は大きく異なります。以下が勉強時間の目安です。
- 部活や習い事が忙しい子:「2時間」
- 時間にゆとりがある子:「3時間」
- 超難関の高校を目指す子:「4時間」
1日2時間ならハードな部活動を頑張っている子でも、時間確保はできるでしょう。
具体的にどんな勉強をすべきかは、中2の夏休みの勉強法3選で解説した通りです。最初に「宿題」を終わらせた上で、「英語」と「数学」に絞って勉強してください。
中2に「夏期講習」が必要な理由とは?
中学2年生は夏期講習を受講するべきです。
部活や習い事が忙しい子でも、夏期講習が必要な理由は3つあります。
- 理由①:「勉強せざるを得ない環境」を作ることで、部活で疲れていても勉強時間を確保できる
- 理由②:「自宅学習で十分じゃん」と思っていても、いざ夏休みになると自宅で勉強しない子ばかりだから
- 理由③:「正しい勉強法」や「現状の課題」をていねいに教えてもらうことで、志望校までの道筋が見えてくるから
高校入試のライバルは、すでに学習塾を活用しています。「難関私立/国立を目指す子」はもちろん、「定期テストで平均点未満の子」ですら、夏期講習を受講するのが当たり前になっています。事実として、塾なしで高校受験する割合は16%と言われています。
もちろん、夏期講習に行けば絶対に成績アップする保証はありません。成績を大きく伸ばすためには、あなた自身の努力も必要です。
「塾に行くかどうかで夏休み後に雲泥の差が生まれる」という現実に向き合いながら、後悔しない選択をしてくださいね。
中2の夏休みの過ごし方で、高校入試の合否が決まる
中学2年生の夏休みは、高校受験のカギを握っていると言っても過言ではありません。
「1日30分しか勉強しなかった子」と「1日2時間以上頑張った子」だと、夏休みだけで60時間も差が開いてしまいます。しかも、勉強習慣が身についているため、二学期以降もライバルに差をつけられるでしょう。
高校入試の直前に後悔しないためにも、以下の実践してください。部活と勉強を両立しながら、充実した夏休みを過ごしましょう。
- 「1日2時間」が最低ノルマ
- まずは「宿題」を最優先で終わらせる
- 英語&数学の2教科に絞って勉強する
- 「夏期講習」をうまく活用してモチベーションを保つ