- 部活と勉強はどっちが大事?
- 部活と勉強の両立できない理由は?
- 部活で疲れて勉強できないけど両立できる?
こういった疑問に答えます。
部活を頑張る中学生の最大の悩みは、勉強との両立が難しい点ではないでしょうか。宿題・復習・受験勉強をしたい気持ちがあっても、部活で疲れて勉強できない子が多いです。
部活を頑張るのは大切ではあるものの、勉強をおろそかにしちゃうと定期テストで苦労するだけでなく、高校入試で致命的なダメージを受けてしまうかもしれません。限られた時間の中で、どうやって両立すべきなのかが気になるところ。
そこで本記事では、部活と勉強を両立させる裏技を徹底解説します。
部活や習い事の影響で、自宅学習があまりできていない中学生と保護者は必見です。
読み飛ばしリスト
部活と勉強はどっちが大事?【部活で疲れて勉強できない中学生へ】
結論から言うと、勉強のほうが大事です。ただ、部活の優先順位を高めるべき子もいます。
中学生と保護者が知っておくべき、「賢い時間の使い方」を解説します。
「将来の幸せ」のため→勉強が大事
「高校入試」「就職活動」をはじめ、あなたの将来を大切にしたいなら、勉強を大事にすべきです。
勉強時間をたっぷり確保すべき理由は3つあります。
- 「学力アップ」=「年収アップ」に直結するから
- 優秀な高校や大学に進学できれば、魅力的な人と出会いやすいから
- 社会人になって大切な「コツコツ努力する習慣」が身につきやすいから
たくさん勉強したからといって、難関高校や人気校に行ける保証はありません。
ただ、本気で勉強に没頭することで、学力アップにつながるのは間違いないです。しかも、部活と比べて勉強のほうが努力が報われやすいですよね。
なんといっても、(部活動を頑張ることで「全国大会に行ける」「圧倒的な実績を出せる」場合を除いて、)受験勉強に時間を使うほうが高校入試で有利になります。
「現在の幸せ」のため→部活が大事
「やりがい」「今しか味わえない青春」をはじめ、あなたの中学生活を大切にしたいなら、部活を大事にすべきです。
高校に進学してからも部活はできます。むしろ、高校の部活のほうが本格的に熱中できるかもしれません。
ただ、高校生になると今以上に両立が難しくなって、部活をやる余裕すらない子もたくさんいます。高校生は勉強+部活+バイト+恋愛などでさらにハードになりがちです。
だからこそ、部活をとことん楽しめるのは中学生の今だけです。部活動が本当に楽しくて、充実感を覚えているなら、部活に全神経を注いでも良いかもしれません。
「部活30%」「勉強70%」がおすすめ
勉強もがんばりたいけど、部活も辞められないなら、「部活30%」「勉強70%」の割合で時間を配分するのはいかがでしょうか。
勉強時間の確保を優先すべき理由は、なんといっても高校入試対策です。高校受験で苦労する子のほとんどが「入試直前から勉強する子」です。
高校入試では中学1〜3年の内申点が合否の判定に利用されることが一般的です。内申点を挽回するのは非現実的なため、中1・中2に勉強をおろそかにしていると、中3になって取り返しのつかないことになるかもしれません。
「あなたが本当に行きたい高校」に合格するためにも、勉強を優先することを強くおすすめします。
部活と勉強の両立できない理由とは?
部活と勉強をうまく両立できない中学生の原因をご紹介します。文武両道がうまくいっていない方は必見です。
- 理由①:部活で疲れて睡魔に負ける
- 理由②:部活がハードで勉強時間を確保できない
- 理由③:スキマ時間はあるが、ゲームやスマホの誘惑に負ける
本当にやる気があって、時間管理ができる子なら、どんなに忙しい部活をやっていても「スキマ時間に勉強」しています。
あなたのお子さんは、1日どれくらい勉強できていますか?
中学生の勉強時間は「1時間50分」と言われています。もし、1日1時間未満しか勉強していないなら、次の章で解説する「両立する裏技」を試してみてください。
部活で疲れて勉強できない中学生が「両立」する裏技3選
部活や習い事でバタバタしている中学生でも、以下3つを実践するだけで文武両道できます。
裏技①:「既存の習慣」とセット
勉強を習慣化するコツは、「既存の習慣」とセットにすることです。著名な書籍で紹介されることもある、「デキる社会人」が実践しているテクニックです。
毎日欠かさずにやっている行動(=習慣)と「勉強」をセットにすることで、「勉強」も習慣化されます。
▼たとえば
「電車に乗る」
↓
「電車に乗る」 + 「英単語を勉強する」
▼たとえば
「寝る前に歯磨きをする」
↓
「寝る前に歯磨きをする」 + 「5分だけ机に座る」
▼たとえば
「お風呂に入る」
↓
「お風呂に入る」 + 「問題集を1ページだけ解く」
上記のようなルーティンを作ることで、「◯◯をやるときに勉強しなきゃムズムズする…」状況になります。
最初の1週間は「気合いでなんとか続ける」ことが重要です。2週間くらい継続すれば、習慣化しているでしょう。
継続力や習慣化が得意なビジネスマンは、この手法を使っています。
裏技②:塾の「自習室」を活用する
「誘惑」に負けて勉強時間を確保できていないなら、塾の「自習室」をフル活用しましょう。
自宅には誘惑がたくさんあります。スマホ・テレビ・ゲーム・睡眠…。
わざわざ塾の自習室に通うことで、「せっかく塾に来たのだから、もとを取らなきゃ!」という気持ちになるはず。心理学で「サンクコスト効果」と言われる手法です。
塾が空いていない日は近くの図書館などでも良いでしょう。
大切なことは、勉強するためにわざわざ場所を移動することです。手間をかけた分だけ、「勉強しなきゃ!」という気持ちになります。
「自習室」の評判が良い塾なら、「個別教室のトライ」や「森塾」が最有力です。集中できる環境が整っています。
ここだけの話、高校入試でうまくいく子は「自習室」目当てで塾に通っているのをご存知でしょうか。
裏技③:週1コマだけでも「個別指導塾」に通う
部活が忙しい子ほど、学習塾を活用すべきです。
数ある授業スタイルのなかでも、「個別指導塾」が両立にピッタリだと言える理由は3つあります。
- 部活が忙しい子がおろそかにしがちな「定期テスト対策」を徹底的にやってくれる
- 部活の時間が不規則でも、授業のスケジュールを調整できる(集団塾は1回でも休みとピンチに)
- 集団授業より割高な分、限られた時間の中で「元を取らなきゃ」とやる気が出る
そもそも、集団塾よりも個別指導塾のほうが成績が上がりやすいと言われています。
ほとんどの中学生が部活と両立しながら塾に通っています。事実として、塾なしで高校受験する割合は16%なのです。
中学生におすすめの個別指導塾は、以下の記事で解説しました。
中学生が部活と勉強を両立するメリット
部活と勉強を両立させることには大きなメリットがあります。
- 大切な仲間と思い出ができる
- 「時間管理術」「自己管理能力」が身に付く
- 推薦入試に有利になる(部活で実績がある場合)
これら以外にもメリットはたくさんあるので、できることなら文武両道したいところ。
一方で最大のデメリットは「勉強をおろそかにする言い訳になる」ことではないでしょうか。「部活で忙しいから」「疲れたから今日くらい休ませて」と、勉強しない理由にしがちです。
メリット・デメリットを見比べながら、「部活への熱中度」を調整できれば最高です。
部活との両立を目指す中学生の勉強スケジュール
部活と勉強をうまく両立するための日々のスケジュール案をご紹介します。「勉強時間の目安」になれば幸いです。
中学1年生・中学2年生
- 平日:1時間以上
- 土日:2時間以上
- 平日(定期テスト1ヶ月前):2時間以上
- 土日(定期テスト1ヶ月前):3時間以上
- 平日(定期テスト1週間前):3時間以上
- 土日(定期テスト1週間前):5時間以上
中学3年生
- 平日:1.5時間以上
- 土日:3時間以上
- 平日(定期テスト1ヶ月前):2時間以上
- 土日(定期テスト1ヶ月前):3時間以上
- 平日(定期テスト1週間前):3.5時間以上
- 土日(定期テスト1週間前):6時間以上
高校受験に向けて「どれくらい勉強すればいいのか?」が気になる方は、以下の記事をご覧ください。あなたの予想以上に、ライバルはすでに動き出しています。
部活で青春を味わいつつ、「高校入試」に向けて勉強時間を確保しよう
ほとんどの中学生にとっては、「部活30%」「勉強70%」の時間配分がおすすめだと解説してきました。
この時間配分なら、ハードな部活を頑張りながらも「内申点」でそこそこ高評価をもらえるはずです。内申点がよければ高校入試で有利になります。
「誘惑に勝ち続ける」「モチベーション維持」が苦手な子は、以下の裏技を試してください。
- 「既存の習慣」とセット
- 塾の「自習室」を活用する
- 週1コマだけでも「個別指導塾」に通う
正直なところ、この裏技を実践するだけで、部活と勉強の両立はカンタンです。
あとは、「裏技をやり切れるかどうか?」「親が適切にサポートできるかどうか?」にかかっています。文武両道を目指して頑張りましょう。