- 偏差値40→60に上げる方法は?
- 1ヶ月で偏差値60になるには?
- 偏差値40→60に必要な勉強時間は?
こういった疑問に答えます。
成績が伸び悩んでいる子にとって、入試で逆転合格を狙うのがひとつの目標ではないでしょうか。偏差値40→60に大幅アップするのは難しいと思いつつも、チャンスがあるなら挑戦したいですよね。
ただ、具体的にどんな勉強をどれくらいやれば偏差値60に到達できるのかが気になります。せっかく受験勉強するなら、効率的に成績アップしたいところ。
そこで本記事では、偏差値40から60に上げる方法を徹底解説します。
高校受験&大学受験で逆転合格を目指す子は必見です。受験生はもちろん、中2・高2も参考にしてください。
偏差値40から60に逆転合格する3つの条件
偏差値40から60に上げるのは不可能ではありません。
事実として、底辺高校からも難関大学に合格しています。
以下の3つをすべて満たせば、逆転合格のチャンスが見えてきます。
逆転合格に必要な3つの条件
- 条件①:勉強時間の確保
- 条件②:塾・予備校に通う
- 条件③:受験勉強をはじめる時期
条件①:勉強時間の確保
最大の壁が、勉強時間をどれだけ確保できるのかです。
中学生なら部活や習い事、高校生なら部活やアルバイトで忙しい子も多いでしょう。休日は友達と遊んだり、ゲームしたり、恋人とのデートを楽しんでいる子もいるかもしれません。
ただ、偏差値20アップを狙うなら、勉強を最優先にしなくてはいけません。受験のライバルも本気で勉強しています。とくに偏差値60前後を狙う受験生は多く、勝ち残るのは至難のワザ。
どんなに効率的に勉強したところで、努力が足りなければ偏差値アップは望めません。結局のところ、たくさん勉強した子が逆転合格を手にします。
具体的にどれくらい勉強すべきかは、偏差値40から60に上げるための勉強時間で後述しました。
条件②:塾・予備校に通う
偏差値60を目指す上で、学習塾/予備校に通うのも最低条件です。
独学だと難しい理由は3つあります。
- 「いつでも質問できる人(先生)」がいないと勉強効率が悪いから
- 現状が偏差値40前後なら、勉強法が間違っていることが考えられるから
- 刺激をもらえる勉強意欲が高い同級生が周りにいないと、ついついサボってしまうから
現実問題として、独学で合格できる人はすでに偏差値55は突破しているはずです。今の偏差値が40前後なら、環境をガラッと変える必要があります。
ただ、塾にも当たりハズレがあるので、塾選びは慎重に行うべきです。
自宅だとついついサボってしまう子は「自習室がある塾」を選んではいかがでしょうか。授業がない日でも自習室に通う習慣が身につけば、勉強時間が大幅アップします。
条件③:受験勉強をはじめる時期
「あなたの学年」によって、可能性が大きく異なります。
早めに受験勉強をはじめたほうが有利なのは言うまでもありません。高校受験/大学受験のライバルも、偏差値が高い子ほど早めに通塾し始めています。
偏差値40から60を狙える目安の時期は、どんなに遅くても「中3・高3の7月」です。3年生の夏休みに入るとほとんどの受験生が本気モードになるため、差がつきにくくなってしまいます。
ただ、残念ながら中学3年生・高校3年生から偏差値を大幅アップするのは並大抵の努力では難しいです。「受験のライバル」もあなたと同じように逆転合格を狙っていることを忘れてはいけません。
偏差値40から60に上げる方法
中学生および高校生が偏差値40→60に急上昇させる方法は3つあります。
方法①:「基礎固め」だけに集中する
偏差値60を達成するには「基礎固め」だけで十分です。高校受験・大学受験ともに、「基礎を固めて苦手をなくす」だけで偏差値60の志望校に合格ラインを突破できます。
偏差値40〜55あたりで伸び悩んでいる原因は、「難しい問題を解けない」からではなく、「基礎の問題を落としている」からです。応用問題を解けなくても、偏差値60は狙えます。そもそも基礎固めが完璧なら、ハイレベルな問題もスラスラ解けるはず。
- 「偏差値40」:基礎が全くできていない
- 「偏差値50」:基礎で抜け漏れが多い
- 「偏差値60」:基礎をほぼマスターしている
基礎をマスターするための勉強法は、以下の記事でくわしく解説しました。
- 中学生向け:高校受験の基礎固めのやり方
- 高校生向け:大学受験の基礎固めのやり方
上記で紹介した通りに勉強するだけで、難関校への逆転合格が見えてきます。まずは、とにかく基礎固めだけに集中してください。
方法②:「個別指導塾」をフル活用する
偏差値を20近くも上げるには、通塾が必須です。週1〜2日程度で良いので、個別指導塾に通いましょう
個別指導塾に通うメリットは、「方法①:基礎固め」をする中で、「解説を読んでもわからない問題」「どうしても苦手な科目」を質問できる点です。自習メインで基礎固めをしつつ、適度なフォローをもらえると勉強効率が向上します。
集団塾も気になる方は、【適性診断テスト7問】個別vs集団どちらがいい?をご覧ください。選び方のポイントを解説しました。
完全独学(塾なし)でも偏差値60以上の子はたくさんいます。一方で、偏差値40台の子が逆転合格を狙うのは「自力では不可能」と言わざるを得ません。独学で逆転合格をできる人は、そもそも現在の偏差値が60近くあるはず。
「部活動で忙しい…」「経済的に厳しい…」など、通塾へのハードルが高い方もいるでしょう。しかし、逆転合格を本気で狙うには、ある程度の時間とお金を費やすしかありません。
- 中学生向け:高校受験で塾なしの割合は?
- 高校生向け:大学受験で塾なしの割合は?
方法③:勉強せざるを得ない環境を作る
成績が伸び悩んでいる原因は「勉強時間が少なすぎる」ことが考えられます。
どんなに効率的に勉強しても、勉強量が足りなければ偏差値は上がりません。あなたのライバルもコツコツ勉強しているため、逆転合格するには「圧倒的な勉強時間」が最低条件と言えます。
勉強時間を大幅に増やす最も簡単な方法は「塾の自習室」をフル活用することです。個別指導塾に完備されている自習室に、授業がない日も通ってください。
具体的にどれくらいの勉強時間が必要なのかは、次の章をご覧ください。
偏差値40から60に上げる勉強時間【最短1ヶ月】
偏差値40→60を達成するために必要な勉強時間を解説します。(基礎学力や学年などによって異なります)
中学生の勉強時間
偏差値60の高校に合格するには、以下の勉強時間がノルマです。
中学1年生(12月)
- 平日:1時間
- 休日:2時間
中学2年生(12月)
- 平日:2時間
- 休日:2時間
中学3年生(12月)
- 平日:4時間
- 休日:8時間
偏差値60に必要なトータル勉強時間は「3年間で600時間」と言われています。
中1〜2から本格スタートするならまだ余裕がありますが、あなたが中3なら「食べる/寝る時間以外のすべての時間」を受験勉強に費やすぐらいの覚悟が必要です。
勉強の量だけでなく、勉強の質にもこだわってください。(勉強法は後述しました)
高校生の勉強時間
偏差値60の大学(GMARCH/関関同立/地方国公立レベル)に合格するには、以下の勉強時間がノルマです。
高校1年生(12月)
- 平日:2時間
- 休日:5時間
高校2年生(12月)
- 平日:3時間
- 休日:8時間
高校3年生(12月)
- 平日:4時間
- 休日:12時間
GMARCHや関関同立の合格水準まで必要なトータル勉強時間は「3年間で3,000時間」と言われています。
高1・高2までほとんど勉強してこなかった高3生は、「受験勉強に全振りする」くらいの覚悟が必要です。残念ながら、部活やアルバイトとの両立は不可能です。
偏差値60になるには「今すぐ行動」が絶対条件
偏差値40から60に逆転合格できるチャンスがあると解説してきました。
ただ、現実は甘くありません。実際に逆転合格できる人は一人握りです。
偏差値を大幅アップできる子とできない子の唯一の違いは、「妥協せずにやり切れるかどうか?」です。自分との勝負に勝った受験生だけが、偏差値60の境地へと上り詰めます。
奇跡の逆転合格を手に入れるためにも、「勉強時間の確保」と「学習塾の選定」から始めましょう。