- 中二から勉強巻き返しできるか?
- 中2から塾で本気を出しても手遅れ?
- 成績を上げるには学習塾が必要なの?
こういった疑問に答えます。
中学2年生の2月になると、部活や習い事がさらに忙しくなり、自宅や塾での勉強時間をなかなか確保できません。勉強時間にも「格差」が生まれ、定期テストの順位がどんどん落ちていく子も続出…。高校入試まで1年以上があるとはいえ、授業に遅れがちなのは親としては不安ですよね。
このまま成績が落ち続けたら、中3になってから取り返しがつかなくなるかもしれません。受験直前に後悔しないためにも、中2のうちに「正しい勉強法」を知りたいところ。
そこで本記事では、中学2年生が成績アップする具体的なコツをご紹介します。
高校受験で苦労したくない中学2年生と保護者は必見です。
中二から勉強の巻き返しができるか?

結論から言うと、中学2年生から勉強の巻き返しはできると断言します。
なぜなら、入試のライバルはまだ「本気モード」になっていないからです。ほとんどの中学2年生は「受験勉強」よりも「部活」や「習い事」を優先しています。高校入試のライバルの「7割」が塾に通っているものの、スキマ時間に勉強している程度でしょう。
あなたのお子さんも部活や習い事が忙しくて、勉強時間を確保しにくい状況だと思います。学校以外でほとんど勉強しないことが原因で、定期テストや模試の成績が落ちているはず…。
ただ、次の章で解説する「中2から成績を上げる勉強法」を実践すれば、時間に余裕がない中学2年生でも今から巻き返しできるでしょう。

手遅れになる前に!中2から成績を上げる勉強法

中学2年生から巻き返しするための「3つの勉強法」を解説します。定期テストの点数や偏差値を上げたい方は必見です。
勉強法①:「志望校」をザックリ決める
高校入試の志望校を決めることが、成績アップの第一歩です。
中2の早い段階で志望校を決めるべき理由は、「モチベーションアップ」に繋がるからです。明確な目標がないと、どうしても気合いが入りません。特に勉強習慣がない子や部活で忙しい子は、合格への道筋がはっきり見えないと、サボってしまうでしょう。
ただし、多くの中学2年生にとって、志望校をバッチリ決めるのは難しいかもしれません。「どんな高校生活を送りたいのか?」「自分の偏差値がどれくらいか?」など、ほとんど決まっていない子が多いはず。中2の時点では「この高校に行けたらいいな」とワクワクする高校を志望校に設定すれば十分です。
志望校が決まれば、「合格に必要な偏差値」が明確になります。今の偏差値から逆算することで、「今から勉強しなきゃ!」とモチベーションにつながるでしょう。
勉強法②:「英語」「数学」の2科目に絞る
中学2年生は、「英語」と「数学」を重点的に勉強すべきです。
なぜなら、英語と数学は「積み上げ科目」だからです。積み上げ科目とは、「前の内容が理解できていないと、次の内容も理解できない科目」を指します。英語の場合、「be動詞」や「一般動詞」が分からないと、「過去形」や「受動態」も分からないでしょう。数学の場合、「一次方程式」が分からないと、「一次関数」も分かりません。
もちろん、国語・理科・社会も大切です。この3科目で点数を取れないと、成績アップはできません。ただし、国語・理科・社会の3科目は、新しい単元になれば前の内容を理解していなくても比較的カンタンに理解できます。国語・理科・社会は「挫折しにくい」&「巻き返ししやすい」ため、中3になってからで十分間に合います。
中2の時点では「英語」と「数学」を徹底的に勉強しましょう。英語・数学を得意科目にしちゃえば、中3になってから気持ち的にラクになります。
英語&数学の効率的な勉強法は、中学生の勉強法【最短1ヶ月で成績を上げる/基礎固めのやり方】で徹底解説しました。
勉強法③:「自習室」をうまく活用する
「自宅で勉強できない子」は、塾の自習室を活用するのもアリです。週1回でも塾に通えば、自習室を利用し放題になります。
塾の自習スペースを使うメリットは、「勉強せざるを得ない環境」に身を置けることです。ちゃんとした塾の自習室には、「やる気に満ちあふれたマジメな子」ばかりいます。コツコツ努力する子がたくさんいる自習室に行けば、サボりぐせがある子でも必然的にやる気になるでしょう。

「自習室」目当てで塾はOK?でも解説したとおり、高校入試に向けて多くの中2生がすでに動き出しています。
ただし、うるさい子ばかりの自習室もあります。ちゃんとした塾に行かないと逆効果になってしまうので気をつけてください。
テストの成績がやばい中2に「塾」が必要な理由

いまの成績が「平均点以下」「落ちている」なら、学習塾に通うべきです。通塾すべき理由は、「勉強が得意な子」「テストで高得点の子」を含め、多くの子が塾に通っているからです。
「成績があまり良くない子」が通塾しないと、ライバルとさらに差が開いてしまいます。
高校入試のライバルの「7割」が塾に通っている
文部科学省が発表した「子供の学習費調査」によると、中学2年生のほとんどが塾に通っているとのこと。

公立中学生 | 私立中学生 | |
---|---|---|
中学1年生 | 57.8% | 51.6% |
中学2年生 | 69.2% | 53.4% |
中学3年生 | 84.0% | 56.7% |
「私立」よりも「公立」のほうが通塾率が高い、という結果になりました。
私立中学生は高校までエスカレーター式なことが多く、高校入試のために通塾させることは少ないと考えられます。一方で、公立中学生のほとんどが受験勉強のために通塾しています。
中学2年生の学習費は「年間20万円」
文部科学省が発表した「子供の学習費調査」によると、中学2年生の塾代は20万円ほどとのこと。「自宅で使う教材費」「家庭教師代」は含まれていないため、実際はさらに多くの学習費がかかっていると言えるでしょう。
公立中学生 | 私立中学生 | |
---|---|---|
中学1年生 | 156,032円 | 126,795円 |
中学2年生 | 203,859円 | 181,436円 |
中学3年生 | 389,861円 | 219,276円 |
今すぐ塾に通うべき中学2年生とは?

成績アップのために、学習塾に通うべき子は以下の通りです。1つでも当てはまれば、いますぐ無料体験に行きましょう。
- 今のままだと、高校受験で苦労しそう…
- 定期テストの点数/内申点が、中1の時よりも落ちている…
- 「英語」or「数学」の定期テストの点数が、クラスで平均未満…
- 部活や習い事が忙しく、自宅で勉強する習慣がほとんどない…
塾に通うと授業料が安くないため、家計にとっては大きな負担ですよね。
子供の将来を本気で思うなら、中学2年のうちに塾を活用したほうがよいでしょう。
高校受験に向けて、中2からできること

ワンランク上の第一志望に合格するために、中2からできることを解説します。以下3つを実践するだけで、今より偏差値10以上も高い志望校を狙えます。
「英語」と「数学」の基礎固め
高校受験を控えた中学2年生は、まず「英語」と「数学」に重点を置いて勉強しましょう。
英語と数学が最重要な理由は、積み上げ科目だからです。今まで習った単元がつまずいていると、新たに習う単元もちゃんと理解できません。たとえば英語の場合、「be動詞」「一般動詞」の基本を理解していないと、「受動態」や「比較」にも苦労するでしょう。
英語と数学は範囲が広いため、中3になってから復習し始めても手遅れになりかねません。中2のうちにある程度の基礎固めを終わらせておきたいところです。
総復習におすすめの参考書をピックアップしました。
「英語」の基礎固めテキスト
- 単語帳:英単語2100
- 単語・文法:できた!中2英語 単語・読解
- 英文法:できた!中2英語 文法
- 問題集:ニューコース問題集 中2英語
「数学」の基礎固めテキスト
- 参考書:ニューコース参考書 中2数学
- 問題集:ニューコース問題集 中2数学
どこまでの範囲/単元を完璧にすべきかは、塾の先生と相談して決めてください。上記のテキストだと物足りない場合もあります。
「中1〜中2の範囲を完璧にする」ために総復習しましょう。
「内申点対策」を本気で取り組む
高校入試の合否は「学力検査(筆記試験)」と「内申点(調査書)」で決まります。
学力検査は中3になってから巻き返しは可能ですが、内申点は手遅れになるかもしれません。なぜなら、多くの都道府県で「中2の内申点」も合否判定の対象になるからです。
内申点を上げるためには「定期テスト」と「小テスト」の点数アップを狙うしかありません。「公立高校」もしくは「私立高校の推薦入試」を受験予定なら、以下の点数を目指しましょう。
テストで取るべき点数
- 定期テスト:5教科450点(90点以上)
- 小テスト:満点
学校のテストは努力すれば高得点を取れるようにできています。特に小テストは授業をしっかり聞いた上で復習をすれば満点を取れるはずです。現在の点数より全教科+10点がノルマと言えます。

定期テスト対策には個別指導塾の活用がおすすめです。
塾の「自習室」で毎日1時間勉強する
勉強時間を増やすことから目を背けてはいけません。中学2年生の理想的な勉強時間は「平日2時間」「土日3時間」です。
もし勉強時間が不足しているなら、塾の自習室を活用してください。「勉強せざるを得ない環境」に身を置くことで、自宅学習よりも圧倒的に勉強量が増えるはず。部活が忙しい子ほど「環境を整える」ことが求められます。
集中力をキープできる自習室が完備された塾は、自宅or学校から近い+自習室アリで解説しました。

中2から塾に通うべき理由

中学2年生から学習塾に通うべき理由は3つあります。
- 理由①:中3から逆転合格は難しいから
- 理由②:部活が忙しく、中だるみしやすいから
- 理由③:中2の内申点が悪いと手遅れになるから
それぞれ具体的に解説します。
理由①:中3から逆転合格は難しいから
中2から通塾すべき理由は、入試のライバルに「一歩リード」した状態で中3を迎えられるからです。
高校受験生の多くが「中3になってから」or「部活を引退したら」のタイミングで塾に入ります。有名高校を目指す子を除いて、中2のうちからガッツリと通塾している子は少数派です。
逆に言うと、中3から塾に通っても手遅れになりかねません。中3の春になるとライバルもみんな努力するため、あなたがどんなに勉強をしても偏差値を上げるのは一苦労…。むしろ、中3から受験勉強を死ぬ気で頑張っても成績が落ちる可能性があります。
高校入試のライバルは「他校」であるため、たとえ現在の学力がクラス上位だとしても、ぜんぜん余裕ではありません。
「もっと早く勉強しておけばよかった…」と後悔しないためにも、中2のうちから塾に通いましょう。
理由②:部活が忙しく、中だるみしやすいから
中2から通塾すべき理由は、中だるみのせいで勉強不足になりがちだからです。
中2の平均勉強時間は90分強と言われています。成績アップを狙うなら1日「2時間」がノルマでしょう。
部活や習い事が忙しい影響で自宅学習があまりできていない子は、通塾が必須です。学習塾に通って「勉強せざるをえない状況」を半強制的に作れば、勉強時間が格段に増えます。勉強時間を増やすコツは「自宅or学校から近い+自習室アリ」で後述しました。
いくら勉強効率を上げても、勉強時間が足りなければ成績は伸びません。
理由③:中2の内申点が悪いと手遅れになるから
中2から通塾すべき理由は、中2の内申点も高校入試の合否判定の対象だからです。
多くの都道府県で中2の評定が調査書に掲載されます。「公立高校の一般入試/推薦入試」「私立高校の推薦入試」を受ける予定なら、中2の内申点が悪いとかなりピンチ…。
高校入試を有利に進めるために、45点満点中「36」以上を目指しましょう。評定4〜5を取る上で、以下の点数が目安になります。
評定を上げるコツは「内申点対策」を本気で取り組むで後述しました。
中2のうちは個別指導塾で定期テスト対策を徹底的に行いましょう。

中学2年生のよくある質問

あと1年に迫った高校入試に向けて、中学2年生+保護者のよくある悩みを解決します。
中2から塾は遅い?
中学2年生から塾に通い始めても、遅くありません。
なぜなら、ほとんどの中学2年生は部活や習い事に没頭していて、高校入試に対して真剣に向き合っていないからです。一部の進学校を除いて、クラスの一部の人しか受験に本気モードではないでしょう。
一方で、「偏差値55以上の高校」を目指すなら、中2から塾に行かないと手遅れになってしまいます。優秀な高校に合格する子のほとんどが、「部活」と「勉強」を上手に両立しているからです。
本当に手遅れになる前に、中学2年生から学習塾もしくは家庭教師を始めてはいかがでしょうか?
高校受験に向けて、中2からできることは?
高校入試で有利になるように、中学2年生が準備すべきことは3つあります。
- ①内申点を上げる(定期テスト対策/提出物にこだわる/授業態度を改める)
- ②志望校をざっくりと決める(どれくらいの学力が必要か知るべき)
- ③1日1時間以上勉強する(部活や習い事で忙しくても1時間なら確保できる)
上記の3つを実践するだけで、「ライバルに一歩リード」した状態で中3を迎えられます。
定期テストで90点を以上を狙いたい方は、定期テストの勉強法【一週間前から450点を狙える】をご覧ください。最短1週間で成績アップができます。
中2から受験勉強するなら何をすべき?
中学2年生の受験勉強は、「苦手克服」+「基礎の定着」だけで十分です。(難関校を目指す子以外は)特別な勉強は必要ありません。
具体的には、「学校で学んだすべての範囲(中1/中2)」を100%理解することを目標にしましょう。中3の先取り学習をするより、「今までの授業内容」をバッチリにしたほうが、中3になって苦労しないでしょう。
「勉強が苦手な子」「できるだけ偏差値が良い高校に合格したい子」は、中2から塾に通うべきです。ライバルもすでに通塾しています。
中2の勉強時間はどれくらい?
中学2年生の平均勉強時間は、1時間42分です。
勉強時間の内訳
- 学習塾:21分
- 家庭学習:30分
- 宿題:51分

上記のデータの通り、「成績が優秀な子」ほど、たくさん勉強していることがわかります。言い換えるなら、「勉強時間」を増やすことで、「成績アップ」は可能です。
「冬」の勉強時間が気になる方は、以下をご覧ください。
テストの点数が急降下してやばい時に、成績を上げるコツは?
テストの点数が急降下してしまった場合は、個別指導塾おすすめランキングTOP5を参考にして、今すぐ塾通いを始めましょう。
なぜなら、「今までの勉強法が間違っていた」or「勉強法は合っているが、勉強時間が足りない」からです。独学でなんとかできればいいものの、部活や習い事でバタバタしている中学2年生が、「勉強への姿勢」を自力で大幅に改善するのはむずかしいです。
中2から学習塾に通って、「勉強せざるを得ない環境」を作ってあげましょう。
「実力テスト」の成績が低いと手遅れなの?
結論から言うと、実力テストの成績が悪いなら高校入試の「学力検査(筆記テスト)」で苦労するのは確実です。
定期テストと違って、実力テストは高校受験に向けた「リアルな学力」を計測するテストです。学校の授業をちゃんと聞いているだけだと、高得点は狙えません。
実力テストで8割以上の高得点をGETする方法は、【やばい】実力テストの勉強法【400点を取る方法】で解説しました。中2のうちから偏差値UPを狙いたい子は必見です。
中2から本気で勉強すれば、巻き返しできる

「どんなに成績が悪い子でも、中二から勉強の巻き返しができる」と解説してきました。
ただ、中学1年生や小学生からコツコツ勉強している子も多いため、中2から巻き返すには「努力」は必要です。ラクして成績アップできる裏技は存在しません。
高校受験までまだ余裕がある中学2年生の今からコツコツ積み上げ、先取り学習をすることで、中3になってから気持ち的にラクになるのは間違いありません。