- 塾は個別と集団どちらがいいか?
- 集団塾から個別に変えたら成績が上がる?
- 集団塾と個別指導塾で迷った時の選び方は?
こういった疑問に答えます。
「集団塾」vs「個別塾」は、塾選びで悩みがちな永遠のテーマです。みんなで切磋琢磨して学べる集団授業、1対1で着実に成績アップできる個別指導。授業スタイルだけではなく、料金やカリキュラムも大きく異なります。
せっかく安くない授業料を払って入塾するからには、確実に成績アップ/やる気アップに繋がってほしいところ。塾選びに失敗すると、お金と時間をムダにするだけではなく、こどもが勉強嫌いになってしまうかもしれません…。
そこで本記事では、「集団塾」vs「個別指導塾」の勝者を徹底解説します。
あなたのお子さんにぴったり学習スタイルを知りたい方は必見です。
読み飛ばしリスト
【結論】集団塾から個別に変えたら成績アップする!
集団授業で伸び悩んでいる中高生が個別指導塾に切り替えただけでも、「定期テストの点数」や「偏差値」が劇的に向上するチャンスは十分にあります。
個別指導塾に変えたら成績が伸びやすい理由は2つあります。
理由①:サボりにくい環境だから
- 集団授業:こっそりサボっていてもバレない
- 個別授業:サボっていると先生にすぐ注意される
集団塾から個別に変えることで、「授業の濃密さ」が向上します。
集団授業でいくら有名な講師から教えてもらっていても、生徒自信が集中していなかったら成績アップはできません。一方で、個別授業なら先生の視線があるから「いい緊張感」で授業に集中できます。
理由②:ちゃんと理解しているのかが丸わかりだから
- 集団授業:授業を受けて理解したつもりになりがち
- 個別授業:理解していないとすぐ先生から指摘される
集団塾から個別に変えることで、「理解度」が向上します。
集団授業では「長時間授業を受ける」ことで満足してしまい、理解できていないケースばかり。ノートにわかりやすく整理することで満足、が典型例です。なんとなくわかった気になっていても、実際に問題を解かせたら「ぜんぜん解けない…」と悩む子が多発しています。
一方で、個別授業なら先生が「子どもの理解度」をガッツリ確認してくれるので、理解できるまで何度もていねいに指導してくれます。「問題を解く」→「採点」→「間違った問題を先生が解説」の繰り返しなので、(個別指導塾なら)ゆっくりですが直実に成績アップにつながります。
塾は個別と集団どちらがいいか?
「集団塾」vs「個別指導塾」の違いを比較しました。まずは、メリット・デメリットをしっかりと知ることからスタートです。
集団塾 | 個別指導塾 | |
---|---|---|
授業料 | ちょっとだけ安い | ちょっとだけ高い |
先生の質 | 社会人メイン (大学生/院生/社会人) | 学生メイン (大学生/院生) |
授業形態 | 先生1名・生徒10〜20名 | 先生1名・生徒1〜3名 |
向いている子 |
|
|
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
集団塾は、あらかじめ用意されたカリキュラムや教材に沿って授業を行います。学校の授業と同じイメージです。大手学習塾だと「入塾テスト」などの結果をもとに、学力別にクラス分けを行います。「人気校の合格実績」を増やしたい塾のエゴによって、上位クラスが優遇される傾向があります。
個別指導塾は、決まったカリキュラムや教材は一切ありません。子どもの学力や課題、志望校に合わせてオーダーメイドの授業を行います。先生に出題されたプリントをこなしながら、わからない問題があったら先生に聞く、という授業スタイルが一般的です。「自習の上位互換」と言えるのではないでしょう。
「集団塾」or「個別指導塾」の選び方は、「学力」を判断基準にすべきです。
なぜ、学力によって入塾する学習塾を決めるべきかと言うと、「集団塾は頭が良い子にとってはコスパが良い」「個別指導塾は勉強が苦手な子にとってコスパが良い」からです。
あなたの偏差値/志望校によって塾を選ぶのが賢い選び方と言えます。
- 「集団塾」:偏差値65以上(or超難関私立/国立が第一志望)
- 「個別指導塾」:偏差値64以下(or上記以外)
集団塾に向かない子の特徴3選もあわせてご覧ください。集団授業には意外なデメリットが隠されています。
集団塾と個別指導塾で迷った時の選び方
集団塾か個別指導塾で迷った時の賢い選び方を、小中高別に解説します。
小学生(中学受験)
「私立/国立中学校」「公立中高一貫校」への中学受験を予定しているなら、集団塾に行くのが王道です。経済的に余裕があるご家庭は、「苦手克服」目的で家庭教師との併用もしています。
- 中学受験をする:「集団塾」or「家庭教師」
- 中学受験をしない:(塾は不要)
ただし、「プレッシャーに弱い子」「HSP気質の子」「クラスより1人のほうが勉強に集中できる子」は、個別指導塾をうまく活用しています。
中学受験に強い個別指導塾なら「個別教室のトライ」が最有力でしょう。
中学生(高校受験)
中学生の場合、「受験対策(偏差値アップ)」だけでなく、「定期テスト対策(内申点アップ)」も求められます。
「周囲の環境」があなたにお子さんにどのような影響を与えるのかを見極めましょう。
- 友達と授業を受けたほうがやる気が出る:「集団塾」
- 友達と授業を受けると集中できない/サボりやすい:「個別指導塾」
「苦手科目」があるかどうかも、塾選びのヒントになります。
- 苦手科目がほとんどない:「集団塾」
- 苦手科目がある(とくに英語/数学/国語):「個別指導塾」
中学生におすすめの学習塾は、以下で解説しました。
高校生(大学受験)
高校生の塾選びは、志望校や学力、受験科目などをトータルで判断する必要があります。
「そもそも通う時間があるか」をチェックしましょう。
- 時間に余裕がある:「集団塾」
- 部活やバイトで忙しい:「個別指導塾」
「学力」も重要な判断材料です。東大・京大をはじめとした国公立・早慶をはじめとした難関私立を第一志望にしているなら、大手予備校の集団塾に通うことになるでしょう。
- 偏差値65以上を目指す:「集団塾」
- 偏差値50〜60を目指す:「個別指導塾」
「勉強へのモチベーション」も塾選びには大切です。集団授業はサボろうと思えばかんたんにサボれてしまいます。授業を受けただけで満足してしまう子が多発しているのをご存知でしょうか。一方で、個別指導は先生の目線もあるので、いい緊張感で授業に臨めます。
- モチベーションがとても高い:「集団塾」
- モチベーションがあまり高くない:「個別指導塾」
集団塾でハイレベルの授業を受けたとしても、子どもが真剣に取り組んでいないと成績アップは望めません。(集団塾では)授業中はもちろん、授業の前後に自分から質問するくらいのモチベーションが求めれます。
「個別」「集団」ともに無料体験授業を受けてみることで、あなたにピッタリの授業スタイルが確実に分かるでしょう。
- 流れ①:気になる塾(3社)の無料体験授業を受けてみる
- 流れ②:先生との相性、授業の雰囲気を親視点/子ども視点で確認する
- 流れ③:その場で入会せずに、メリット・デメリットを比較した上で、3社から1社に絞る
上記の選び方なら、「リスクゼロ(完全無料)」かつ「冷静」に比較できるでしょう。
「塾は個別と集団どちらがいいか?」を322名に聞いてみた
個別vs集団vsオンラインを比較検証するために、学習塾に通った経験がある322名を対象にアンケート調査を実施しました。
結論から言うと、「個別指導塾」がわずかに勝利という結果になりました。
調査方法:インターネット調査
調査対象:学習塾を利用した経験がある方、および保護者
調査目的:学習塾に関する調査
有効回答数:322件(複数回答可)
結論:迷ったら「個別指導塾」がおすすめです
「集団塾」と「個別指導塾」のどちらがいいか迷ったら、個別指導塾の体験授業を受けてみましょう。
個別指導塾なら、あなたのお子さんの成績をゆっくりですが着実に向上してくれます。集団塾は向き不向きが激しいので注意が必要です。
ただし、個別指導塾のなかにも「微妙な塾」「ひどい先生」が一定数いるため、必ず3社の体験授業を受けることをおすすめします。
ご自身の目で各社のメリット・デメリットをちゃんと把握した上で、冷静に最終決断をしてはいかがでしょうか。