- 勉強しても成績が上がらない原因は?
- 成績が上がらないのは病気のせいなの?
- 辛い現状を抜け出せる具体的な解決策は?
こういった疑問に答えます。
学年が上がるごとに学習範囲が一気に広がるだけでなく、部活も忙しくなるため、勉強に苦戦する子が続出します。今までは80点以上が当たり前だったのに、今では平均点未満になることも…。
高校受験・大学受験までアッという間だからこそ、今のうちに授業の遅れを取り戻しながら、できれば勉強習慣を身につけてほしいですよね。このまま成績が落ちて、「中卒」「高卒」「治安の悪い高校への進学」は親として避けたいところ。
そこで本記事では、勉強しても成績が上がらない原因と解決策を徹底解説します。
成績が伸び悩んで辛いと悩んでいる中高生と保護者は必見です。
【辛い】勉強しても成績が上がらない原因は「病気」かも…
以下3つの病気が原因で、成績や定期テストの点数が伸び悩んでいる可能性もあります。ちょっとでも病気の疑いがあれば、「病院やメンタルクリニック(小児科医)」に相談してください。
学習障害(LD)
学習障害とは、知的能力には問題がないにも関わらず、特定の学習分野(例えば読み書きや数学)で著しい困難を感じる障害です。正しい支援と工夫があれば、能力を最大限に引き出すことができます。
症状の例
- 文字を読むのが遅い
- 数学の問題を理解しにくい
- 授業内容を覚えにくい
注意欠如・多動症(ADHD)
注意欠如・多動症とは、注意力の欠如や多動性・衝動性を特徴とする発達障害です。集中することが難しく、落ち着きがないため、学習や日常生活に支障をきたすことがあります。
症状の例
- 授業に集中できない
- 宿題を忘れやすい
- 授業中に落ち着けない
自閉スペクトラム症(ASD)
自閉スペクトラム症とは、社会的なコミュニケーションや行動に困難を感じる発達障害です。特定の興味に強く集中する一方で、他者との交流が難しく、独自の行動パターンを持つことが多いです。
症状の例
- 友達との会話がむずかしい
- 特定の科目に興味がかたよる
- 新しい環境に適応しにくい
勉強しても成績が上がらない原因7選
「定期テストの点数」「内申点」が伸びない主な原因をご紹介します。
原因①:勉強のやる気がない
そもそも勉強意欲がないと、成績アップは望めません。
とくに中1・中2は高校受験まで時間がある&部活で忙しいため、勉強の優先順位が低くなりがちです。中3でも高校進学に後ろ向きなら、勉強意欲も上がらないでしょう。
「勉強しなきゃ!」とモチベーションを高めるには、志望校を決めるのが効果的です。「偏差値」「内申点」の具体的な目標数値が明確になるので、勉強の必要性を感じやすくなります。
勉強意欲をさらに高めたい保護者は、勉強しない中学生の「やる気」を引き出す方法を参考にしてください。
原因②:勉強時間が足りない
あなたのお子さんは、毎日どれくらい勉強していますか?
中学生の平均勉強時間は「1日90分(平日)」と言われています。学校の授業以外に勉強しないと、クラスのみんなから遅れを取ってしまいます。
「中3になってから勉強すればいいや…」という甘い考えだと、絶対に後悔しちゃいます。中1・中2のうちから自宅学習の習慣を身につけましょう。
勉強時間を増やす最も現実的な方法は、塾に通うことです。勉強せざるを得ない状況を作ることで、自然と勉強に向き合う時間が増えます。
原因③:勉強している「つもり」になっている
勉強してるのに成績が上がらないなら、勉強している「つもり」「フリ」になっている可能性があります。
「机に座っている時間」=「勉強時間」ではありません。だらだら勉強したり、居眠りしたり、スマホをいじったり…。机に座っていても、集中して勉強に取り組んでいなければ時間のムダです。
点数を上げるためには、「解く力」が求められます。
教科書やノート、参考書を見ることも大切ですが、実際に問題集を解く時間を増やしてはいかがでしょうか。演習問題に取り組むことで、「理解しているかどうか?」が明らかになります。
原因④:勉強するのがダサいと感じている
「自宅で宿題すらやらない」「提出物をちゃんと出していない」「授業中に発言していない」なら、勉強=ダサいというネガティブな印象を持っているかもしれません。
中学生になると、「不良」「ヤンチャ」な子が増えます。「チャラチャラしたほうがかっこいい」と感じる年頃ではないでしょうか。「マジメに勉強する子」=「ガリ勉」と周りから馬鹿にされがちな学校もあります。
多くの中高生にとって「ダサい」と思われることが1番嫌なことです。だから、勉強の必要性を感じているのに、ついついサボってしまうのでしょう。
「勉強をがんばるのが当たり前なこと」だと、あなたのお子さんの意識を変えるのは簡単ではありません。唯一できることは、塾に通わせることです。通塾することで、勉強意識が高いマジメな子ばかりの環境に身を置けるため、勉強に対するイメージが少しずつ改善されるかもしれません。
原因⑤:学校の授業をきちんと聞いていない
学校の授業を静かに聞いているだけだと、成績は伸びません。
マジメに授業を聞いているのに成績が伸びない子にありがちな「NG行動」は、以下の通りです。
- ノートを取ることに集中している(きれいなノートを目指している)
- 「なんとなくわかった」状態で放置している(復習をしていない)
学校の授業だけだと勉強時間が足りません。残念ながら、「教えるのが下手」な先生がいるのも事実です。
定期テストで上位を狙うためには、(授業を頼りにしすぎずに)授業以外の時間も有効活用しましょう。
原因⑥:間違えた問題の「解き直し」をしていない
あなたのお子さんは、「解き直し」を取り組んでいますか?
成績が悪い中高生のほとんどが、間違えた問題を「放置」or「答え合わせだけ」する傾向があります。理解できないものを放ったらかしにすると、成績が伸びるはずがないですよね。
解き直しのやり方は、正しい勉強法で「基礎固め」から始めるで後述しました。絶対にチェックしてください。
原因⑦:親の言動に問題がある
「成績が伸び悩む」「勉強習慣がない」ことの一因は、保護者にあるかもしれません。
いわゆる「毒親」でなくても、「愛情が逆効果になっている」可能性も考えられます。
親の関わり方のヒントは、次の章をご覧ください。
「親」がやりがちなNG言動
保護者(両親)の言動によって、定期テストの成績が悪くなっている可能性があります。
以下の1つでも当てはまるなら、今すぐ改善したほうが良いでしょう。
- 友達や兄弟と比べている(学年の順位)
- 「勉強に集中できる環境」を整えていない
- 子供とのコミュニケーションが取れていない(反抗期)
- 点数を上げるための具体的な解決策を伝えていない
- 「点数」ばかりに目がいき、「小さな努力」を褒めていない
子どもの将来を心配するあまり、「やりすぎた教育」をしちゃっているかもしれません。
反抗期のお子さんに対する親の関わり方は、勉強しない中学生の末路5選【ほっとくべき?】をご覧ください。「やる気を引き出すコツ」を解説しました。
テストの点数&成績を上げる勉強法3選
成績が悪い中学生/高校生が、「定期テスト(中間テスト/定期テスト)」「内申点」「偏差値」を上げるコツをご紹介します。
「提出物」を本気で取り組む
高校受験に合否に直結する「内申点」を上げる最もカンタンな方法が、提出物の質を高めることです。
内申点は「定期テストの点数」「授業態度」「提出物」などによって決まります。点数を上げるのは時間がかかる一方で、提出物や授業態度を改善するのは今すぐできますよね。
「提出期限を守る」のは当然として、「ちゃんと取り組んでいる姿勢」を先生に見せましょう。内申点をつける先生も人間なので、毎回しっかり提出物を出す子には「有利な内申点」をくれるはずです。
正しい勉強法で「基礎固め」から始める
勉強しても成績が上がらない中高生の多くが、勉強法を間違えています。
中学生がやるべき勉強は「解き直し」だけと言っても過言ではありません。難関校を目指す子以外は、予習や先取り学習は不要です。「間違った問題の解き直し」だけで十分です。
正しい解き直しの流れは、以下で解説しました。
- 中学生:【高校受験】基礎固めのやり方
- 高校生:【大学受験】基礎固めのやり方
塾の「自習室」を使って、勉強時間を増やす
成績でお悩みなら、塾の自習室をフル活用しましょう。
「勉強の効率を上げる」だけでなく、「勉強時間を増やす」などの大きなメリットがあります。事実として、「学年トップクラスの子」「受験でうまくいく子」の多くが、授業がない日でも塾の自習室に通っています。
「部活が忙しくて勉強時間が取れない子」「自宅だと集中力が長続きしない子」こそ、勉強せざるを得ない環境を整えてあげることが大切です。
辛い現状を打破するために、今すぐ行動しましょう
定期テストの点数&内申点を上げる方法として、以下3つをご紹介しました。
- 対策①:「提出物」を本気で取り組む
- 対策②:正しい勉強法で「基礎固め」から始める
- 対策③:塾の「自習室」を使って、勉強時間を増やす
この3つを実践するだけで、クラス上位の成績になることを保証します。やることはシンプル。あとは親が「やる気」を引き出せるかどうかです。
まずは子どものモチベーションが高まるであろう「塾選び」から始めてはいかがでしょうか。
「環境」を変えることで、子どもの「意識」にも変化があるかもしれません。