- 漢検は大学受験に意味ない?
- 優遇や加点などのメリットはある?
- 高校生は漢検を受けるべきなの?
こういった疑問に答えます。
漢検を取得しようと考える高校生にとって、大学入試でプラスになるかどうかは死活問題です。せっかく時間をかけて漢検を取っても、入試で優遇されなかったら悲しいですよね。
高校生が目指すべき漢検一級・準一級に合格するには、他の勉強をおろそかにしなければいけません。第一希望の大学に合格するには、「漢検を受けるべきか?」が気になるところ。
そこで本記事では、「漢検」と「大学入試」の関係性を徹底解説します。
大学受験の合格率を1%でも高めたい方は必見です。
目次
漢検は大学受験に意味ない?【漢検1級のメリット:優遇/加点】
漢検を取ることで、大学受験で優遇or加点される可能性があります。
全国の大学・短期大学の約67%(721校)が漢検を評価/活用しているとのこと。
大学入試における評価内容(2023年度)
- 出願要件:92校
- 入試の一部免除:11校
- 点数加算:165校
- 合否判定の考慮/参考:509校
ただし、多くの高校生が受ける「一般選抜(一般入試)」では漢検は一切評価されません。
優遇もしくは加点される可能性があるのは、「総合型選抜(旧AO入試)」「学校推薦型選抜(公募制・指定校制)」の入試方式のみです。「総合型選抜」「学校推薦型選抜」において、学習意欲や努力の証明としてプラスの評価を得られる可能性があります。
もう一つのメリットが、一般選抜の試験および共通テストで出題される漢字の正答率が高めることです。共通テストでは漢検2級レベルの漢字が出題されます。
大学受験において、漢検を取ることは「意味がある」と言えそうです。
大学受験に漢検が「コスパ最悪」な3つの理由
漢字検定は大学受験で優遇/加点の可能性があるものの、トータルで考えた場合に「コスパが悪い」と言わざるを得ません。
高校生に漢検をおすすめできない理由は3つあります。
- 理由①:優遇/加点の割合が「かなり少ない」ことが想像できるから
- 理由②:受験勉強・定期テスト・小論文に時間を使ったほうが、圧倒的にコスパが良いから
- 理由③:大学入試で出題される漢字は「漢字マスター1800+」だけで十分だから
漢検1級は500時間、準1級は300時間ほどの勉強時間がかかると言われています。これほどの勉強時間を費やした結果、「ちょっとのプラス評価」にしかなりません。しかも英検やTOEICと違って、就職や社会人でメリットにはならず…。
漢検を勉強する余裕があるなら、努力が報われやすい「偏差値や評定アップに向けた勉強」に取り組むべきです。
大学受験に「裏技」はないです。ワンランク上の志望校に合格するには、漢検ではなく「王道の勉強」をするしかありません。
大学入試の合格率アップ!高校生がやるべきこと3選
志望校合格の確率を高める上で、漢字検定よりも優先的に取り組むべき3つのことを解説します。
「評定平均」を上げる
「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の場合、学校の成績(調査書/内申書)が合否の審査対象です。評定平均は、定期テストの点数や提出物、出席状況などを加味して数値化したもの。
「漢検1級」よりも「評定平均を上げる」ことに時間をかけたほうが、コスパが良いです。具体的には以下に取り組んでください。
- 定期テスト対策
- 授業態度の改善/提出物を期限提出/授業中に挙手
英数国理社などの主要教科だけではなく、副教科にも注力しましょう。評定平均は履修したすべての科目の成績が対象です。音楽・保健体育・美術・技術家庭科の成績が合否にダイレクトに響きます。
「偏差値」を上げる
「一般選抜(一般入試)」の場合、学力がすべてです。ほとんどの高校生が筆記試験を受けることになります。
ごくふつうの高校生がGMARCH以上の「有名大学」に合格するには、偏差値アップしか手段がありません。
偏差値アップの最短ルートは「基礎固め」です。基礎を徹底的に極めることで、偏差値60レベルは余裕で超えるでしょう。具体的な勉強法は、大学受験の基礎固めのやり方で解説しました。
「勉強時間」を増やす
どんな入試スタイルでも、圧倒的な勉強量から逃げることはできません。後悔しない大学に進学するには、ライバルよりも努力する必要がありますよね。
自宅や図書室だと集中力が続かないなら、「塾の自習室」がおすすめです。「勉強せざるを得ない環境」「ライバルから刺激をもらえる環境」に身を置くことで、勉強時間が大幅アップします。
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