- V模擬の効率的な対策は?
- V模擬とW模擬/S模擬の違いは?
- V模擬の結果が悪いときの勉強法は?
こういった疑問に答えます。
東京都・千葉県エリアの中学3年生のほとんどが受けるV模擬(Vもぎ)。高校入試に向けて、志望校選びや対策のヒントになるため、貴重な機会ですよね。
ただ、V模擬は志望校の合格率に直結するから、V模擬の結果が悪いと焦ってしまいます。予想より偏差値が低かったら、受験勉強の軌道修正が必要です。
そこで本記事では、V模擬&高校入試で偏差値を上げるコツを解説します。
都立高校・千葉県立高校・私立/国公立高校を受験予定の方は必見です。
V模擬の対策は、過去問だけでOK
V模擬の対策には、「Vもぎ過去問集」を活用しましょう。「都立用」「千葉県立用」の過去問だけ、公式HPから購入できます。2023年度実施の1回分に取り組んでください。
過去問を使った勉強法
- 手順①:試験本番をイメージして、5教科を一気に解く
- 手順②:間違った問題に「×」印をつける。正解したけど解き方に自信がない問題に「△」印をつける
- 手順③:「×」「△」の問題の解き方を友達に説明できるレベルまで、徹底的に復習する
- 手順④:①〜③をもう一度繰り返す。③でしっかり復習をできていれば、サクッと全問満点を取れるはず
- 手順⑤:「解き方」に不安がある問題を、教科書や問題集を使って復習する。できれば個別指導塾の先生からフォローしてもらう
答え合わせをして満足しないでください。過去問をやるだけだと、現状の学力を把握できるだけで、成績アップには繋がりません。
過去問を解く目的は、あなたの苦手分野・間違いやすい問題の傾向を把握して、復習することで得点力を上げることです。過去問を解いた後が成功のカギを握っています。
V模擬で「結果が悪い」ときの勉強法3選
V模擬の結果が郵送されたきた時にやるべき勉強法を解説します。「結果が悪かった子」「偏差値が下がってしまっていた子」は絶対に取り組んでください。
勉強法①:「苦手分野」を把握する
まずはV模擬の成績表(学力分析表)を見て、「あなたの弱点」を明確にしてください。
「得点できなかった問題/分野」→「得点できる問題/分野」にすることが、勉強の本質です。やることはシンプル!
「偏差値」や「合格判定」ばかりに目が行きがちですが、「あなたの弱点/苦手」を受け入れることが大切です。
勉強法②:「基礎固め」で苦手をなくす
「あなたの弱点/苦手」をわかったら、その範囲を復習しましょう。基礎がわかれば、苦手分野でも得点力アップを見込めます。
「V模擬の解説を読む」→「教科書や参考書を読む」→「問題集を解く」の順番に取り組んでください。
苦手を効率的に解消するコツは、【高校受験】基礎固めのやり方【最短1ヶ月/急に成績が上がる方法】で解説しました。
勉強法③:塾の「自習室」を使って勉強時間を増やす
偏差値アップするには、勉強時間を増やすことが欠かせません。
成績が伸び悩んでいる中学生のほとんどが「勉強時間が足りない」ことが原因です。ライバルと比べて、勉強の質より量が劣っているのです。
ただ、自宅だと集中力が長続きしないですし、図書館だと周りからの目がないからサボり放題です。一方で、塾の自習室は、勉強せざるを得ない環境なので、自然と勉強への向き合い方が変わります。「同級生がマジメに勉強している姿」を見たら、「自分もやらなきゃまずい!」と勉強意欲が高まるでしょう。
ほとんどの中学生にとって、「個別指導塾」がおすすめです。なぜなら、先生に質問し放題がゆえに苦手を着実に克服しやすいからです。集団授業だと勉強した気になるだけで、実のところ非効率になりがち…。
V模擬とは、首都圏最大級の模試テスト
V模擬(Vもぎ)は、中学3年生が対象の高校入試のための模擬テストです。年間38万人が受験しています。(株)進学研究会が主催。
志望校や地域別に4つの種類があります。
都立Vもぎ (都立そっくりもぎ) | 対象者:「都立高校」を目指す子 内容:都立高校の出題形式にそっくり 受験料:4,900円 | 県立Vもぎ (県立そっくりもぎ) | 対象者:「千葉県公立高校」を目指す子 内容:千葉県公立高校の出題形式にそっくり 受験料:4,900円 |
---|---|
私立Vもぎ | 対象者:「私立」「国立高校」を目指す子 難易度:最新の入試傾向に基づいた、難易度がやや高い問題 受験料:4,900円 |
都立自校作成 対策もぎ | 対象者:以下の「独自問題」で入試を行う都立高校を目指す子 (日比谷/戸山/青山/西/八王子東/立川/国立/新宿/墨田川/国分寺) 内容:記述中心&ハイレベル(自由英作文や数学での途中式を書かせる等) 受験料:5,700円 |
V模擬とW模擬の違いとは?
V模擬とW模擬の違いは「対象地域」です。「都立高校」は2つとも対応しています。
- V模試:「千葉県の公立高校」
- W模試:「神奈川県の公立高校」
試験の難易度は、V模試のほうが難しいと言われています。V模擬の偏差値は低くなる傾向があります。
「都立」が第一志望の場合、V模試・W模試のどちらを受けてもOKです。ただし、同じ種類の模試を受け続けてください。
V模擬 | W模擬 | |
---|---|---|
主催 | 株式会社進学研究会 | 株式会社創育 |
模擬の種類 | ・都立Vもぎ ・県立Vもぎ ・私立Vもぎ ・都立自校作成対策もぎ | ・都立そっくりテスト ・都立自校作成校対策もぎ ・神奈川県入試そっくりもぎ ・私立対策もぎ ・特色検査対策もぎ |
対象エリア | 東京都・千葉県 | 東京都・神奈川県 |
対象学年 | 中学3年生 | 中学3年生 |
受検料 | 4,600円〜5,400円 | 3,900円〜5,700円 |
受験者数 | 年間38万人 | 年間18万人 |
「V模擬」「W模擬」以外にも、「S模擬」があります。
V模擬とS模擬の違い
V模擬とS模擬の違いは、対象者の数です。V模試は「千葉県の公立高校」「私立/国立」「都立」なのに対し、S模試は「千葉県の公立高校」のみに対応しています。
試験の難易度は、V模試のほうが難しいと言われています。
「千葉県の公立」が第一志望の場合、V模試・S模試のどちらを受けてもOKです。どちらも千葉県立高校入試に対応しています。ただし、同じ種類の模試を受け続けましょう。
V模擬 | S模擬 | |
---|---|---|
主催 | 株式会社進学研究会 | 株式会社 総進図書 |
模擬の種類 | ・都立Vもぎ ・県立Vもぎ ・私立Vもぎ ・都立自校作成対策もぎ | (1種類のみ) |
対象エリア | 東京都・千葉県 | 千葉県 |
対象学年 | 中学3年生 | 中学3年生 |
受検料 | 4,600円〜5,400円 | 4,800円 |
受験者数 | 年間38万人 | (不明) |
高校入試で後悔しないように、今すぐ勉強を始めよう
V模擬対策・高校入試対策において、「復習」の重要性を解説しました。「間違えてしまった問題」の解き方を徹底的に理解して、友達にわかりやすく説明できるレベルまで復習することが合格率アップにつながります。
第一志望校に向けてやることはシンプルですが、「やり切れる子」が少ないのが現実です。誘惑につい負けてしまいます。
勉強の質と量を最大化するためにも、自習室のある塾に通うのがおすすめです。授業がない日でも自習室に通う習慣がつけば、偏差値が劇的に高まるでしょう。
「もっと勉強しておけばよかった…」と高校進学後に悔いを残さないように、今から本格始動してはいかがでしょうか。