- 塾に行かない方がいい理由とは?
- 塾に行くメリット・デメリットは?
- 塾選びで失敗しないコツや注意点は?
こういった疑問に答えます。
塾に通っても「授業料に見合わないかも…」と考える方が一定数います。実際に塾に通ったものの予想よりも効果が見られず、失望した方もいるでしょう。
ただ、塾に行かなかったせいで受験や進学に失敗するのだけは避けたいところ。「塾に行かなかった結果、志望校に不合格…」は絶対にイヤですよね。
そこで本記事では、塾に行かない方がいい理由5選を徹底解説します。
通塾の必要性に疑問をお持ちの小中高生および保護者は必見です。
塾に行かない方がいい理由5選

「塾がいらない派」の主張をご紹介します。
理由①:成績が上がらない
塾に行かない方がいい理由1つ目は、成績アップの保証がないことです。
どれだけ塾に通ったとしても、テストの点数/偏差値がアップするかは分かりません。いくら優秀な塾だとしても、あなたのお子さんの努力次第で結果は大きく異なります。コツコツ努力する気が一切ないなら塾に行く必要はないでしょう。
一方で、少しずつでも地道に勉強しようと意気込んでいるなら、塾に通うべきだと言えます。

理由②:授業料が高い
塾に行かない方がいい理由2つ目は、高額な授業料を払ったとしても見合う成果の保証がないことです。
極端な話、年間100万円払っても偏差値が1も上がらないかもしれません。むしろ、成績が落ち込むリスクすらあるでしょう。さらに言うと、夏期講習/冬期講習などで家計にダメージがあるのも想定しなければいけません。
しかし、ちゃんとした塾を選んでコツコツ勉強すれば、ほぼ間違いなくコスパの良い投資になります。
「良い先生」に「良い環境」で教えてもらって、「ちゃんと努力」すれば、成績は確実に大きく伸びます。
理由③:人間関係に疲れる
塾に行かない方がいい理由3つ目は、人間関係に悩む可能性があるからです。
学習塾に通うと「先生」「塾長/事務スタッフ」「友達(生徒)」と関わる必要がありますよね。全員と仲良くできればいいですが、人間関係でストレスになるリスクも考えられます。
特に、集団塾では友達やクラスメート次第で塾自体が嫌になってしまうかもしれません。集団塾の危険性は、【適性診断テスト7問】個別と集団どちらがいいか?で解説しました。
ただ、学校や社会と同様に人間関係で100%うまくいくことはないので、ある程度は我慢も必要ですよね。個性の強い人とうまく接するスキルを身につければ、将来も安心です。
結論として、多くの中高生は学習塾に行くべきです。学力面で志望校の合格ラインに達していないなら通塾は必須です。ただし、塾選び&先生選びで失敗すると成績が伸び悩むため、慎重に比較する必要があります。

理由④:塾の授業についていけない
塾に行かない方がいい理由4つ目は、授業のスピードやレベルについていけないリスクがあることです。
特に「集団塾」の場合、あらかじめ決められたカリキュラムに沿ってハイスピードで授業が進みます。学期の途中から入塾すると、未習範囲がある状態でスタートすることになり、自宅学習をしていない子は「周りのレベルが高すぎる」と劣等感を感じてしまうでしょう。
逆に、偏差値40〜50程度の生徒が多い塾だと、授業内容が簡単すぎて無駄な時間になる可能性もあります。
学力レベルが合わない問題は「個別指導塾」を選べば解決します。一人ひとりの学力に合わせて授業をしてくれるので、置いてきぼりになる心配はありません。
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理由⑤:独学のほうがムダな時間が少ない
塾に行かない方がいい理由5つ目は、通塾などの「移動時間」がもったいないことです。
自宅学習なら0分ですが、塾に通うとなると往復で30分〜1時間ほどかかるケースが多いでしょう。部活で疲れている中、重いカバンを持って移動するのは大変ですよね。
もちろん、電車移動中に単語帳を見たり、歩きながらイヤフォンでリスニング学習をしたりと、工夫次第でスキマ時間を活用することは可能です。
一方で、自宅学習は「誘惑」が多いのが難点。「移動時間を節約できた」と思っても、家でダラダラして勉強時間が減ってしまっては本末転倒なので注意が必要です。

塾に行くメリット・デメリット

小中高生が通塾するメリットとデメリットを解説します。
塾に行くメリット
- 最新の入試情報が手に入る
- 近隣の他校の友達が増える
- 効率のよい勉強法を実践できる
- 先取り学習・振り返り学習ができる
- 勉強に対するモチベーションを向上できる
- 定期テスト対策・受験対策を効率的にできる
- サボりグセのある子でも学習習慣が身に付く
塾選びさえ間違えなければ、通塾はメリットだらけです。
実際に、学術論文でも「通塾が志望校合格に直結する」「親の学歴による教育格差を是正する」可能性が示唆されています。
学校外教育は種類によってその効果は異なるものの、一部では親学歴の差を埋める効果があるといえる。特に多くの子どもが通っている塾では全体的に教育達成を促進しており、学校外教育が階層間の教育格差を是正する可能性も示唆された。
引用:高校進学における学校外教育の効果
では、実際の効果はどうでしょうか。株式会社SUNCOREが322名を対象に行った独自アンケートの結果を見てみましょう。
調査結果①:「7割以上が偏差値3〜10アップ!」
通塾した子のうち、73.3%(236名)が偏差値3以上アップしています。さらに、そのうち約半数は「偏差値5以上」も向上していることが判明しました。

調査結果②:「9割近くが志望校合格に直結!」
通塾した子のうち、88.2%(284名)が「受験対策に効果あり」と評価しています。「定期テスト対策」としても7割以上が効果を実感しており、通塾のメリットは明らかです。

データからも「塾=成績アップの近道」であることは間違いありません。ただし、結果を出すには「自分に合う塾」を選び、コツコツ努力することが大前提です。

調査方法:インターネット調査
調査対象:学習塾を利用した経験がある方、および保護者
調査目的:学習塾に関する調査
有効回答数:322件(複数回答可)
塾に行くデメリット
- 成績が上がらないかも…
- 授業料がムダになるかも…
- 先生/友達との人間関係が大変かも…
上記の3点は無視できないデメリットですが、あくまで「リスク」であり、必ず起こるわけではありません。
冒頭でもお伝えした通り、成績不振や人間関係のトラブルは、「塾選びの失敗」によって引き起こされるケースがほとんどです。体験授業で相性をしっかり確認すれば、回避できる問題と言えます。
「周りの友達は塾に通っているのか?」と気になっている方は、以下のデータも判断材料にしてください。
通塾するか?の判断材料
- 中学生:塾なしで高校受験する割合は?
- 高校生:大学受験で塾なしの割合は?
塾に行った方がいい人の特徴5選

学習塾に通うべき小学生・中学生・高校生の特徴をご紹介します。
受験対策をしたい子
志望校へ確実に合格したい子は、塾に行った方がいいでしょう。
受験生が通塾すべき理由は「①最新の受験情報が手に入る」「②志望校合格から逆算したスケジュールを組んでくれる」「③志望校独自の入試問題への攻略法を教えてくれる」「④ライバルと競い合いながらモチベーションをキープできる」からです。
不合格通知が届いてから後悔しないためにも、スピード感重視で塾選びを始めましょう。
1人でコツコツ勉強できない子
コツコツと自学自習できない子は、塾に行った方がいいでしょう。
「勉強せざるを得ない環境(=塾)」に身を置くことで、必然的に勉強時間が増えるからです。「塾に通っている子」と「塾に通っていない子」を比べたら、ほぼ間違いなく「塾に通っている子」のほうが勉強時間が多いでしょう。
たとえば、60分授業を週2回通塾していたら、1ヶ月の勉強時間が8時間も増える計算になります。(1年なら100時間!)
長時間勉強すればいいわけではないですし、塾でもサボっちゃう子もいるかもしれません。
ただ、自宅でゲームやYouTubeでだらだら遊んでいるよりは、塾に行って勉強したほうが「子どもの未来」のためになるのは間違いないでしょう。
学校の授業の遅れを取り戻したい子
「定期テスト」や「宿題」に苦労している子は、塾に行った方がいいでしょう。
多くの学校の場合は、授業の内容は「基礎」です。基礎学習で取り残されると、受験シーズンに慌ててしまいます。
さらに、授業に遅れをとると学校が嫌いになり、最悪な場合は「不登校」になってしまうかも…。
基礎学習に注力している学習塾もたくさんあるため、あなたのお子さんの学力に合わせた塾を探すとよいでしょう。
同世代の友達から刺激をもらいたい子
友達と競い合ってやる気をキープしたい子は、塾に行った方がいいでしょう。
集団塾なら「成績」や「授業への姿勢」で友達から刺激をもらえます。個別指導塾なら「友達がひそかに頑張っている姿」を見て、「自分もやらなきゃ!」と気合いが入るでしょう。
とくに負けず嫌いな子にとっては、学習塾は最高の場と言えます。
ワンランク上の志望校に合格したい子
いまの偏差値よりもワンランク上の偏差値の中学/高校/大学を目指すなら、塾に行った方がいいでしょう。
受験対策に強い塾なら、意外と簡単に偏差値を上げることができます。偏差値50くらいの子でも、塾をうまく活用しながら努力すれば、偏差値60になるのも容易に想像できます。
一方で、独学でワンランク上の志望校に合格するのはかなり難しいです。ライバルの多くが塾を活用しているのに、自分だけ独学という”不利な環境”に身を置くのはリスクと言わざるを得ません。
塾が意味ないケース【小学生・中学生・高校生】

「受験予定の子」「学校の授業についていけない子」は、小中高生ともに通塾すべきです。
しかし、一部の子にとっては塾は意味がないのも事実でしょう。そこで、「塾に行くメリットが少ない子」の特徴をご紹介します。
受験しない子
高校受験/大学受験を一切しない予定の子は、塾に行かない方がいいかもしれません。
学校の授業の遅れを取り戻すだけなら、参考書やYouTubeを使って独学で「平均点」くらいは取れるようになるでしょう。また、中高一貫などのエスカレーター式の子も、学校の授業をちゃんと集中して聞けば、赤点になる心配もないはずです。
逆に言うと、受験を控えた子は塾を活用すべきだと言えます。受験生にとっての「塾の必要性」は、次の記事で解説しました。
学年ごとの通塾事情
独学が得意な子
自学自習が得意な子は、塾に行かない方がいいかもしれません。
塾に通うことは目的ではなく、あくまで手段です。「第一志望校に合格したい」「定期テストで高得点を取りたい」「学校の授業の遅れを取り戻したい」などの目標を達成するために塾があります。
先生に教えてもらわなくても一人で目的を達成できそうなら、わざわざ高い授業料を払う必要はないでしょう。

一人でもコツコツと勉強できる子
モチベーションを高くキープできる子は、塾に行かない方がいいかもしれません。
塾の役割の一つに「生徒のやる気を引き出す」ことが挙げられます。勉強嫌いな子をいかにやる気にさせるのかが先生の腕の見せどころ。
もしあなたのお子さんが「勉強好き」で、「言われなくても自分から勉強できる」なら、塾は必要ないでしょう。
「中学生は塾に行くべきか?」「高校生は塾に行くべきか?」の記事で、データをもとに詳しく解説しています。
「集団塾」と「個別指導塾」はどっちがおすすめ?

「集団塾」と「個別指導塾」のどちらがいいか迷ったら、「学力」or「志望校」を判断基準で決めるべきです。
- 「集団塾」:偏差値65以上(or難関高校/難関大学が第一志望)
- 「個別指導塾」:偏差値64以下(or定期テストがクラスで平均未満)
たとえば、負けず嫌いでライバルと競い合いたいなら「集団塾」が伸びるでしょう。一方で、自分から質問するのが苦手だったり、部活が忙しくてスケジュールの融通を利かせたいなら「個別指導塾」が最適です。
特に「勉強が遅れ気味」な場合、集団塾だと授業についていけず”お客さん状態”になってしまうリスクがあるため注意が必要です。
塾選びのポイントは、「個別と集団どちらがいいか?」←診断7問【塾選びのコツ】をご覧ください。

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塾に行かない方がいい理由はあるけど、受験対策なら通塾すべき

「塾は意味ない!」という異論を耳にした経験が、一度はあるのではないでしょうか。「高い授業料を払っても、成績アップできるはずがない」といった反対意見があるのも仕方ありません。
ただ、真実は「少し違う」と断言できます。「成績が伸びない子」もいれば、「成績が伸びる子」もいます。
「①ちゃんとした塾」で「②ちゃんとした先生」から教わって「③ちゃんと努力」すれば、成績アップはほぼ確実です。
塾に行っても効果を実感できない子は、①〜③のどれかが欠けているのでしょう。論理的に考えて、①〜③の全てを満たした上で成績が伸びないのは考えにくいですよね。

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塾選びの具体的な3ステップは、【料金比較】個別指導塾おすすめ5選【授業料が安い】で徹底解説しました。「相性ピッタリの先生」が見つかるはずです。
塾に行かない方がいい理由を探して「通塾しない言い訳」をするのはもう止めましょう。
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