- 赤点だらけは人生終わり?
- 赤点を取ったらどうなる?
- 赤点や留年を回避するコツとは?
こういった疑問に答えます。
高校生になると授業に遅れて、定期テストで30点未満になってしまうことも。大学進学の予定に関わらず、赤点を取ると留年だけは避けたいですよね。
「勉強をサボっただけ」「1教科だけノー勉で赤点だった」ならまだしも、そろそろ勉強を頑張ったのに赤点ならピンチかもしれません。あなた一人だけが留年になって、年下ともう1年間同じ授業を受けるのだけは絶対に嫌ですよね。大学受験予定なら、今のうちに成績アップをしたいところ。
そこで本記事では、高校生が知っておくべき「赤点の危険性」と「赤点回避の勉強法」を徹底解説します。
「赤点を取って焦っている子」「次の定期テストで赤点の可能性がある子」は必見です。
赤点だらけ&高校留年は人生終わり?
高校生が赤点を取った場合の「悪影響」は5つあります。
- 内申書(評定)が悪くなる
- 「奨学金」をもらいにくくなる
- 「補習」「追試」を受ける必要がある
- 大学入試の「学校推薦型選抜」が不利になる
- 「進級できない」「卒業できない」可能性がある
内申書(評定)が悪くなる
赤点を取ったら、評定に大ダメージです。5段階評価の場合、1〜2は確実でしょう。
ただし、定期テストの点数以外にも「授業態度」「提出物の状況」などで挽回できます。評定が気になる方は成績面以外も改善してはいかがでしょうか。
「奨学金」をもらいにくくなる
赤点を取ったら、大学進学後に「奨学金」が認定されにくくなります。
奨学金とは、経済的な理由や家庭の事情で大学への進学が難しい方に向けて、学費を給付/貸与する制度です。
奨学金を支給してもらうには「高校時代の成績」が審査対象になります。赤点を取っていると第一種奨学金(利子がない人気な奨学金)を利用するのは厳しいです。
第一種奨学金(利子なし)の学力基準
高等学校等における申込時までの全履修科目の評定平均値が、5段階評価で3.5以上であること。
引用:日本学生支援機構(一部抜粋)
第二種奨学金(利子あり)の学力基準
高等学校または専修学校(高等課程)における学業成績が平均水準以上と認められる者
引用:日本学生支援機構(一部抜粋)
日本学生支援機構によると、奨学金を受給している大学生の割合は49.6%とのこと。大学生の2人に1人は奨学金を利用しています。
「経済的に余裕がない」かつ「私立大学を目指している」なら、赤点を回避しないと「そもそも入学できない」状況に追い込まれるかもしれません。
「補習」「追試」を受ける必要がある
「補習」「追試」をしっかりと取り組めば、留年を回避できます。
「学校の授業が終わってから(放課後)」「長期休み中(夏休みや冬休みなど)」に実施されることが一般的です。
- 「補習」:通常の授業以外に、学力を補うために行われる授業のこと。定期テストの内容を中心に基礎問題を行う
- 「追試」:もう一度試験を受けること。基準点を取れば留年を回避できる
「部活やバイトで忙しい」「めんどくさい」からといってサボると、留年の可能性があるので気をつけてください。
大学入試の「学校推薦型選抜」が不利になる
赤点だらけだと、学校推薦型選抜(推薦入試)が難しくなります。
なぜなら、学校推薦型選抜では「評定(内申点)」が選考対象の一つだからです。定期テストの点数が合否にダイレクトに影響します。
そもそも学校推薦型選抜とは、高校(校長)の推薦を受けることで出願できる入試方式です。「指定校制」と「公募制」があります。選考対象は「書類審査(評定など)」「面接」「小論文」です。
赤点を取ってしまったら、「学校推薦型選抜」「総合型選抜」は不利になるため、大学入試をするなら「一般選抜」でしか選択肢がありません。
「進級できない」「卒業できない」可能性がある
赤点だらけの状態を放置していると、留年になってしまいます。
「赤点を取ったらすぐ留年」ではなく、「救済処置(補習/追試など)」があります。(救済処置の内容は高校によって異なる)
現実問題として、年間9,482名が留年しています。留年になると人生終わり…くらいやばい状況に陥ってしまうため、普段から勉強習慣を身につけましょう。
赤点と留年を回避する勉強法3選【定期テスト対策】
定期テストで赤点を回避するための勉強法を解説します。
90点以上を狙うための勉強法は、定期テストの勉強法【いい点を取る方法】をご覧ください。
コツ①:小テストやプリントを保管しておく
授業中に解いた「小テスト」と「プリント」を完璧にすれば、定期テストで平均点を狙えます。
なぜなら、小テストやプリントは「先生が重要だと思う問題=定期テストに出題されやすい問題」だからです。「これが出るよ!」とヒントをもらっているのに、やらないのはもったいないですよね。
コツ②:問題集を使って「正しい復習」を行う
定期テストや模試で成績が良くない子は、勉強法を間違えているかもしれません。
高校生がもっとも重要視すべきは「復習」です。むしろ、以下で説明する復習以外はやらなくてOKです。(予習や先取り学習は不要)
正しい復習とは、間違った問題を当日中に「解き方」まで完璧に理解することです。
「答え合わせをして満足」「解説を読んでなんとなく理解した」という子は、成績が絶対に伸びません。解き方を友達に説明できるレベルまで仕上げてください。
成績アップにつながる「正しい復習」は、【大学受験】基礎固めのやり方3ステップ【どこまで?いつまで?】で解説しました。正直、この勉強法を実践するだけで全教科80点を取れます。
コツ③:「勉強しなきゃいけない環境」を作る
定期テストで平均点未満の子の8割以上が「勉強時間が足りない」ことが原因です。
同じ高校にいるからには、みんな地頭は同じです。「努力の差」が「点数の差」になっていることを自覚しなきゃいけません。
ただ、部活やアルバイトなどで勉強時間を確保できない子もいるでしょう。バイトは学力低下につながるとはいえ、経済的な事情で辞められない子もいるかもしれません。
だからこそ、「勉強しなきゃいけない状況」に身を置くことが大切なのです。半強制的に勉強したくなる環境なら、勉強時間が格段に増えます。
具体的に言うと、「塾の自習室」に通う習慣を身につけましょう。
部活・バイト・学校が終わったら1日30分でもいいから毎日、自習室に通ってください。たったこれだけで、定期テストだけではなく、大学受験でも苦労しなくなります。
そもそも赤点とは?何点から?
高校生と保護者が知っておくべき、赤点の概要をご紹介します。
赤点とは、定期テストで基準に満たない点数のこと
赤点とは、定期テストで高校が定める「進級の基準」に満たない点数です。落第点とも言います。
義務教育である小学校・中学校の場合、赤点だらけでも留年になりません。一方で、高校生の場合、赤点だらけだと留年や卒業できない可能性があります。
成績簿に「落第点(点数)」を記入する際に、赤文字で書かれたことから、落第点を赤点と呼ぶようになりました。
赤点は何点から?
定期テストの「平均点の半分以下」が赤点の目安です。平均点が60点なら30点以下が赤点です。
ただし、赤点の基準は高校によって異なります。「30点未満(0〜29点)」を基準にする高校が多いのではないでしょうか。
「何点から赤点になるのか?」は、学校の先生に確認してください。
高校生が留年になる基準
赤点を取ってしまったとしても、ただちに留年になるわけではないので安心してください。
留年の基準は、定期テストの点数ではなく、通知表の成績です。具体的には以下のトータル評価で決まります。
- 定期テストの点数
- 提出物
- 授業態度
- 出席日数
「赤点を◯教科取ったら留年」といった基準は高校によって異なります。ほとんどの高校では「赤点を3教科取ったら留年(の可能性がある)」なケースが多いです。
ただし、学校サイドも赤点を出したくないので、救済措置を用意してくれています。
赤点を取ったことある人の割合
赤点を取ったことある人の割合は「約10%」です。
明確なデータはないため概算ですが、クラスに3名ほどは赤点経験者がいてもおかしくありません。事実、私が高校生の頃は2名ほどが赤点で、1名が不登校(出席不足)でした。
文部科学省の調査によると、原級留置者(=留年:進級又は卒業が認められなかった者)はたった0.3%だけです。日本全国で年間9,482名が留年しています。
テストを頑張ったのに赤点=やばい【回避しよう】
「定期テストを頑張ったのに平均点未満」かつ「大学受験予定」なら、学習塾に今すぐ通うべきです。
成績の悪い高校生が通塾すべき理由は3つあります。
- 理由①:勉強時間が圧倒的に少ない可能性があるから
- 理由②:「勉強のやり方」が間違っている可能性があるから
- 理由③:学習意欲が高い同級生がいるため、モチベーションが高まるから
もし万一、受験科目が平均点未満なら大ピンチです。バイトや部活を休んででも、塾に通ってください。大学受験予定の高校1年生ですら、平日に1時間以上を勉強しています。難関大学を目指す子は2時間越えです。
大学受験で塾なしの割合は60%と言われているため、「塾に行くのが当たり前」なのが高校入試の基本。ほとんどの高校生にとって、完全独学で大学受験を受けるのは難しいと言わざるを得ません。
塾に週1〜2日ほど通いつつ、自習室をフル活用すれば、成績が劇的に上がることを保証します。