- 高3から塾は遅い?
- 受験勉強を全然してないけど間に合う?
- 大学受験対策に強い高3におすすめの塾は?
こういった疑問に答えます。
大学入試のラストスパートである高3に突入しました。合格圏内の偏差値を下回っている受験生にとってはピンチな状況…。
ワンランク上の志望校に逆転合格するためにも、塾を活用したいところ。ただ、高3の春から受験勉強を始めても間に合わなかったら大変です。
そこで本記事では、高校3年生の通塾事情を徹底解説します。
全然勉強してない方、塾選びに失敗したくない方は必見です。
高3から塾は遅い?

高3の春から塾で受験勉強すれば、ワンランク上の志望校に逆転合格できます。
受験勉強を全然していない高3生でも塾に通えばギリギリ間に合う3つの根拠を解説します。

根拠①:勉強の「量」が増える
高3から通塾することで、「勉強せざるを得ない環境」に身を置けます。
「友達もやっているから自分も頑張らなきゃ」「宿題がたくさんあるからもう少し勉強しなきゃ」と、自分自身にプレッシャーを与えられます。ゲームやスマホに逃げやすい子や、集中力があまりない子には必須です。
平日4時間・土日8時間の勉強時間を確保できなさそうなら、「塾の自習室」を徹底的に活用してモチベーションを高めましょう。実際に、大学受験で志望校に合格する生徒は自習室を最大限活用しています。
根拠②:勉強の「質」が向上する
高3から通塾することで、「いつでも質問できる環境」に身を置けます。
高校3年生は「独学メイン」でも志望校合格は可能です。難関私大/国公立の合格ラインに達するのも夢ではありません。ただし、「完全独学(塾なし)」は避けましょう。
「参考書や解説を読んでも理解できなかった問題」「なんとなくわかったけど不安な問題」があったときに、気軽に質問できる環境を整えておくと、勉強効率が格段に向上します。

効率的な勉強法
- 手順1:「参考書ルート」を自習で進める
- 手順2:「解説を読んでもわからなかった問題」を個別指導塾でフォローしてもらう
- 手順3:(上記の繰り返し)
根拠③:「受験のストレス」が減る
高3から通塾することで、受験生特有の「不安」「ストレス」から解放されやすくなります。
大学入学共通テストまで残り10ヶ月、一般入試や個別試験まで残り11ヶ月。入試本番が近づくと、どうしてもメンタルが不安定になりがちです。合格ラインすれすれの受験生はもちろん、A判定の子ですら不安で眠れなくなることも…。「もし不合格だったらどうしよう」とネガティブに考えてしまい、勉強に集中できなくなる悪循環に陥ることもあります。
メンタルが不安定な高3が塾に通うことで、「先生に言われたことをちゃんとやってるから合格できるはず!」「ここまで勉強してるから絶対合格できる!」と自信になります。友達や先生と雑談できるため、「良い気分転換」にもなります。一方で、自宅にこもって勉強していると、憂鬱になってしまいます。
話し相手がいるからこそ、高3の4月から予備校/学習塾に通うべきでしょう。
高3からでもOK!大学受験におすすめの塾5選

高3から塾に通う大学受験生におすすめの5社を厳選しました。受験対策はもちろん、定期テスト対策にも対応しています。
個別教室のトライ

入会金 | キャンペーン適用で0円に |
---|---|
授業料 (高校生) | 4,334円〜/時間 キャンペーン適用で1ヶ月無料 |
授業スタイル | 1対1 |
- 教室数(直営)全国No.1
- 集中しやすい自習スペースを完備
- 指導実績120万人&難関校の受験対策OK

スクールIE

入会金 | キャンペーン適用で0円に |
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授業料 (高校生) | 19,080円〜/コマ お試しパックで4回の総額3,300円 |
授業スタイル | 1対1、1対2 |
- 自習スペースをいつでも使い放題
- 「やる気スイッチ」で有名な個別指導塾
- 完全担任制により志望校合格まで二人三脚でサポート

メガスタ

入会金 | 19,800円 |
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授業料 (高校生) | 5,280円〜/時間 全額返金保証あり |
授業スタイル | オンライン家庭教師(1対1) |
- 優秀な学生講師&プロ講師が4万人在籍
- オンライン教育歴17年の圧倒的な実績
- 授業がない日でもスマホでいつでも質問できる

東進ハイスクール・東進衛星予備校

入会金 | キャンペーン適用で0円に |
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授業料 (高校生) | (講座によって異なる) キャンペーン適用で完全無料 |
授業スタイル | 映像授業メイン |
- 現役合格実績No.1の大学受験予備校
- 大学受験のプロフェッショナル講師陣
- 集中しやすい「自習室」を活用すれば節約できる

キミノスクール

入会金 | 22,000円 |
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授業料 (高校生) | (非公開) |
授業スタイル | オンライン塾(1対1) |
- 難関大講師による完全1対1の個別指導
- 1日単位の学習計画を提案(授業日以外を含む)
- 一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜に対応

高3がやるべきこと【春休みの過ごし方】

受験勉強がほぼゼロの高3が、偏差値60以上の大学に逆転合格する勉強法を解説します。GMARCHや関関同立レベルも夢ではありません。
「基礎固め」を徹底的に行う
最短・最速で成績アップを目指す高3生にとって、「基礎固め」が最重要です。
なぜなら、基礎をマスターするだけで、日東駒専レベル(偏差値55)は到達可能だからです。入試問題は基礎ができていれば一定の点数が取れる構成になっています。
基礎をおろそかにして、すぐに演習や過去問に取りかかるのは絶対に避けましょう。成績が伸び悩む受験生のほとんどが、「基礎はカンタンだから飛ばそう」と基礎を軽視しがちです。
基礎固めに注力するために、「演習(問題を解く)」の時間を削ってください。
英語の場合、単語・熟語・文法・解釈の基礎部分は絶対に削ってはいけません。一方で、長文読解の演習にはあまり時間をかけなくてもなんとかなります。もし長文が苦手なら、基礎が抜け落ちている可能性が高いです。基礎が完璧なら、長文がスラスラ読めるでしょう。

基礎固めの勉強法は、【大学受験】基礎固めのやり方+参考書100選【理系/文系】をご覧ください。偏差値アップに直結するコツを解説しました。
「時間の使い方」を見直す
「まだ時間があるし…」とだらだら勉強していると、最後の1年は一瞬で過ぎていきます。高3から逆転合格を狙うなら、ライバルよりも多くの勉強時間をどう確保するかが合否のカギを握っています。
「授業中の内職」「移動などのスキマ時間の活用」「早起き」など、あらゆる時間の使い方を再検討してください。志望校合格まではSNSやYouTubeの利用も控えるべきです。食事の工夫も重要で、眠気防止のために炭水化物の量を減らして、腹八分目にするのも効果的です。食事時間や休憩時間に一呼吸おいてリラックスすることも大切ではあるものの、できるかぎり勉強時間にシフトチェンジできるように工夫したいところ。
高3の勉強時間の目安は?は後述しています。第一志望校に合格できる子は、圧倒的な勉強量をこなしています。
今からの「努力量」で勝つ
全然勉強してこなかった方が、逆転合格するには「これからの勉強時間」でライバルに勝つしかないのです。
大学受験のライバルが1日8時間勉強するなら、あなたは1日10時間勉強しましょう。どれだけ効率的に勉強しても、勉強量が足りなければ偏差値は上がりません。
ワンランク上を目指す高3生の勉強時間の目安は、高3の理想的な勉強時間まとめで解説しました。
理想的な勉強時間(標準レベル)
- 平日:4時間以上
- 休日:8時間以上
理想的な勉強時間(難関私大/国公立)
- 平日:5時間以上
- 休日:10時間以上
ただし、勉強習慣があまりない方にとって「1日10時間」はかなり大変かもしれません。「塾の自習室」を最大限活用すれば、勉強習慣ゼロの高3生でも1日10時間の学習を継続できるはずです。
「集団授業」は必要なし!大学受験なら「個別」一択

「集団授業(一斉授業)」の塾/予備校に通うのは絶対にやめましょう。
なぜなら、集団授業にはムダが多いからです。極端な話、90分授業のうち、50分以上はムダな時間になっています。非効率な時間の積み重ねがもったいないのです。
集団授業の「ムダな時間」
- 「すでに理解している問題」の解説を聞く時間
- 「正解している問題」の解説を聞く時間
そもそも、大手予備校や学習塾の授業は「参考書ルート」で十分カバーできます。授業を受けるより、優れた参考書を使って自習したほうが、コスパが良いのは間違いありません。
「解説を見てもわからない問題」や「なんとなく理解したけど、もっとくわしい教えてほしい」ケースも出てきますよね。そんな「ちょっとしたお助け」のために「個別指導塾」に行くべきです。たとえ集団授業(一斉授業)のほうが値段が安くても、1対1・1対2の個別指導をおすすめします。


ただし、東進ハイスクール・東進衛星予備校は例外です。東進の「自習室」のクオリティが高いため、一講座だけでも受講すべきだと言われています。
高3の理想的な勉強時間

大学入試に向けて、高校3年生の理想的な勉強時間を「時期別」「志望校の偏差値別」に解説します。

4月〜6月(+春休み)
理想的な勉強時間(標準レベル)
- 平日:4時間
- 休日:8時間
- 春休み:5時間
理想的な勉強時間(難関私大/国公立)
- 平日:5時間
- 休日:10時間
- 春休み:8時間
7月〜8月(+夏休み)
理想的な勉強時間(標準レベル)
- 平日:4時間
- 休日:8時間
- 夏休み:8時間
理想的な勉強時間(難関私大/国公立)
- 平日:5時間
- 休日:10時間
- 夏休み:10時間
9月〜11月
理想的な勉強時間(標準レベル)
- 平日:4時間
- 休日:8時間
理想的な勉強時間(難関私大/国公立)
- 平日:5時間
- 休日:10時間
12月〜3月(+冬休み)
理想的な勉強時間(標準レベル)
- 平日:4時間
- 休日:8時間
- 冬休み:8時間
理想的な勉強時間(難関私大/国公立)
- 平日:5時間
- 休日:12時間
- 冬休み:12時間
偏差値50(大東亜帝国/摂神追桃/日東駒専/産近甲龍)
- 高1(平日):1時間
- 高1(休日):2時間
- 高2(平日):2時間
- 高2(休日):3時間
- 高3(平日):4時間
- 高3(休日):8時間
偏差値60(MARCH/関関同立/地方国公立)
- 高1(平日):2時間
- 高1(休日):4時間
- 高2(平日):3時間
- 高2(休日):4時間
- 高3(平日):5時間
- 高3(休日):10時間
偏差値70(早稲田/慶應/旧帝大)
- 高1(平日):2時間
- 高1(休日):4時間
- 高2(平日):3時間
- 高2(休日):4時間
- 高3(平日):5時間
- 高3(休日):10時間
東進の調査によると、前述の難関大学に現役合格した人は「3年間で約4,137時間」もの勉強を積み重ねてきたとのこと。
1年あたり | 1日あたり | |
---|---|---|
3年間合計 | 4137時間 | – |
高校1年生 | 747時間 | 1時間55分 |
高校2年生 | 1014時間 | 2時間39分 |
高校3年生 | 2376時間 | 6時間28分 |
大学受験勉強を全然してない…。挽回する3つのコツ

全然勉強してない受験生は、これからの勉強量を増やすしかありません。やる気が出ない&集中力が長続きしない高校3年生でも実践できる、勉強時間アップの方法を解説します。
コツ①:「学習環境」を変える
勉強時間を増やすコツ1つ目は、学習環境を「自宅」→「塾の自習室」に変更することです。
なぜなら、自宅ではやる気に波があり、一時的にモチベーションが上がっても持続しにくいからです。受験勉強は長期戦であり、常に高いモチベーションを維持することが求められます。特別なやる気を出す方法はなく、自分を追い込んで「勉強せざるを得ない環境」に身を置くことが重要です。

塾の自習室に行くと、周りの生徒たちも集中して勉強しているため、自分も自然と集中しやすくなります。最初は1日1時間だけ自習室で勉強し、慣れてきたら1時間半に増やしていくとよいでしょう。もし1回の勉強時間を長くするのが難しい場合は、1日3回自習室に行くなど、頻度を増やす方法もあります。自習室だけでなく、図書館なども活用するとさらに効果的です。
「サボりグセがある子」「集中力がすぐに切れてしまう子」にとって、塾の自習室は最良な学習スペースと言えます。家で勉強できないのは甘え?高校生は「自習室」を使うべしで自習室のメリットを解説しました。
「勉強意欲が高いライバル」に囲まれることが、モチベーション向上の第一歩です。

コツ②:「既存の習慣」とセット
勉強時間を増やすコツ2つ目は、「既存の習慣」とセットにして習慣化することです。
なぜなら、毎日欠かさずにやっている行動(=習慣)と「勉強」をセットにすることで、「勉強」も習慣化されるからです。
高校に入ったばかりの頃は電車通学が面倒に感じても、数ヶ月経てば自然と慣れるように、勉強も習慣にしてしまえば「当たり前のこと」になります。学校帰りに塾へ直行したり、塾の自習室が開くと同時に勉強を始めるなど、ルーティン化することがポイントです。
これは「デキる社会人」が実践しているテクニックでもあり、著名な書籍で紹介されることもあります。毎日ほぼ無意識にやっている行動に勉強を組み合わせることで、勉強も習慣化されます。
具体例
- 「電車に乗る」+「英単語を勉強する」
- 「布団に入る」+「15分だけ今日の復習をする」
- 「歩く」+「イヤホンでリスニングを聞き流す」
日常の習慣に勉強を組み合わせることで、「◯◯をやるときには勉強しないと落ち着かない!」と感じるようになります。最初の1週間は「気合いでなんとか続ける」ことが重要です。2週間も続ければ、受験勉強が習慣化してくるでしょう。

コツ③:志望校を決める
勉強時間を増やすコツ3つ目は、志望校を明確にすることです。
勉強する目標があいまいだと気合いが入らなくても仕方ありません。第一志望校合格に必要な「偏差値」と「出題範囲」をハッキリさせてください。
受験勉強のやる気が出ない原因は、「目標にワクワクしていない」or「目標達成への道のりが不透明」だからかもしれません。

志望校選びのポイントは、【文理選択】将来の夢がない場合の大学選びのコツ【文系vs理系】が参考になります。
結論:高3から塾に通えば、受験勉強は手遅れではない

高校3年生からでも、努力次第で逆転合格のチャンスは十分にあります。合格ラインに達していない受験生は、以下を徹底してください。
- 「基礎固め」を削らない
- 「時間の使い方」を見直す
- 今からの「努力量」で勝つ
上記の3つに加えて、塾や予備校に通うのは必須です。塾の自習室をフル活用してください。
今まで受験勉強をサボり気味だったなら、「残り10ヶ月」に死ぬ気で勉強しないと大学受験で失敗してしまうかもしれません。
大学進学後・就職活動時・社会人になってから「もっと勉強すればよかった…」と後悔しないためにも、今はしっかりと受験勉強に取り組みましょう。