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【高校生】バイトは学力低下につながる【デメリットが研究で証明済み】

【高校生】バイトは学力低下につながる【デメリットが研究で証明済み】
  • バイトは学力低下につながる?
  • バイトにはデメリットが多いの?
  • 高校生がバイトと勉強を両立するコツは?

こういった疑問に答えます。

高校生になると、アルバイトを始める生徒が増えてきます。部活をやりながら短時間だけバイトする子、放課後や休日をバイトばかりに没頭する子など様々です。

ただ、アルバイトを頑張るほど、学業への悪影響が出てきます。バイトを始めたばかりのころは大きなダメージがないものの、長期間働くと定期テストの点数が落ちて、学力低下に悩まされるかもしれません。バイトのせいで大学受験に失敗するのは避けたいところ。「バイトが学力にどれほど影響するのか?」が気になる方も多いでしょう。

そこで本記事では、「アルバイト」と「学力」の関係性を徹底解説します。

リアルな影響度を知るために、103名にアンケート調査を実施しました。学力低下が心配な方、大学受験予定の方は必見です。

「高校生がバイトすると学力低下に繋がる?」←103名に聞いてみた

「高校生がバイトすると学力低下に繋がる?」←103名に聞いてみた

「アルバイト」と「学力」の関係性を保護者103名にアンケート調査を実施したところ、アルバイトをした高校生の38.8%が学力低下したとのこと。特に、アルバイトの時間が週10時間を超えるご家庭に絞ると、悪影響の割合は約半数にのぼります。

  • 「学力」に悪影響だった:38.8%
  • 「大学受験」に悪影響だった:24.3%
アルバイトによる学業への影響は?
アルバイトによる学業への影響は?

上記のデータを見ると学力への影響は限定的だと感じるかもしれません。

しかし、今回の調査で最も注目すべきは、保護者の「後悔」に関するデータです。「高校時代にもっと勉強させておけば良かった」と回答した保護者は、全体の74.8%にものぼりました。一方で、「アルバイトをもっとさせておけば良かった」と回答した保護者は、わずか1%(1名)でした。

高校時代に最も注力すべきだったものは?
高校時代に最も注力すべきだったものは?

つまり、多くの保護者は「成績が大きく下がらなければOK」ではなく、「アルバイトをしていなければ、もっと上の成績や大学を目指せたかもしれない」という機会損失を強く感じているのです。

アルバイトは大学受験の合否に大きなインパクトをもたらすため、大学受験を予定している子はアルバイトは控えるのが賢明です。家計の事情などでどうしてもバイト代が必要な場合は、「時給が高い」「移動時間が少ない」仕事を選んではいかがでしょうか。「勉強時間を確保するにはどうすればいいか?」を考えながらバイト探しをしてください。

高野智弘
「高校生にバイトは必要か?」というテーマに関して、ABEMA Primeに出演しました。ぜひご覧ください。
<アンケート調査概要>
調査対象:高校時代にアルバイトを経験した、大学生・専門学生・短大生のお子様を持つ保護者(有効回答数103名)
調査時期:2025年10月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:高校生における「アルバイト」と「学力」の関係性についての調査

高校生がバイトすると学力低下する理由3選

高校生がバイトすると学力低下する理由3選

「バイトのせいで学力低下した」と回答した方の意見をご紹介します。アルバイトは勉強に悪影響を与えているようです。

理由①:勉強時間が取れない

「勤務時間」と「移動時間」の影響で、「勉強時間が今までよりも減った」という意見が大半を占めました。

「バイト後に勉強時間を取れなかった…」

バイトをすると、仕事を覚えたり人間関係で気を使ったりしたことで疲れてしまい学業に悪影響がありました。
バイトが終わり自宅へ帰っていくと21時30分になっていることが多く、そこからお風呂に入ったりご飯を食べたりしなくてはいけません。
実際にご飯を食べ終わった後勉強をする時間があまりとれず、そのまま寝てしまいバイトをする前よりも成績が下がってしまいました。
参考:インターネット調査

バイトに時間を割くと、どうしても学習時間が限られてしまいます。バイト以外の時間をすべて勉強に活用できれば問題ないですが、「部活」「友達と遊ぶ時間」「恋人とデートする時間」「スマホやゲームする時間」なども大切ですよね。

ちゃんとした大学に合格するためには、「高一の平均勉強時間は1時間54分」、「高二の平均勉強時間は2時間49分」だと言われています。バイトと両立しながら、1日2時間も勉強するのはかなり難しいのではないでしょうか。

理由②:バイト後は疲れて勉強できない

「平日夜にバイトすると帰宅が10時になるので、勉強する気があっても睡魔に負ける」という意見が多く見受けられました。

「バイトの疲労ですぐに寝てしまった…」

バイトによる疲労で勉強に身が入らなくなったのが原因です。肉体労働だったので、家に帰って来るとヘトヘトですぐにベッドへ直行していました。例え勉強する時間が有ったとしても、疲労感により睡眠や休息を優先させてしまい結果勉学が疎かになってしまいました。
参考:インターネット調査

土日ならまだしも、平日にバイトと勉強の両立は難しいのではないでしょうか。

かといって「土日しか勉強しない」のでは、勉強時間が全然足りません。土日は「部活」や「友達との予定」などがありますよね。

もちろん時間管理がうまい高校生なら、「平日は5時に起きて7時まで勉強する」「土日の午前中は勉強時間に充てる」などの工夫もできるでしょう。ただ、多くの高校生にとって、バイトと勉強の両立は現実的ではありません。

理由③:バイト代で遊んでばかりだった

「アルバイトで稼いだお金で友達と遊び呆けた結果、勉強をおろそかにしてしまった」という意見が多く見受けられました。

「バイト仲間と遊んでばかりだった…」

人間関係が非常に良かったバイト先だったので、バイトがない時はシフトに入っていない人で集まり遊んでいました。よって、平日も休日も勉強をする時間が取れなくなり、成績が下がってしまいました。
バイト先の社員の方にも注意されたましたが、楽しさを優先していました。
参考:インターネット調査

「バイト代で遊んでしまった…」

バイトと勉強を天秤にかけたときに、どうしてもバイトの方に比重が重くなってしまった。初めて自分で働いてお金を稼ぐことを覚え、稼いだお金で自分の好きなものを買える喜び・友人たちとの交遊費等に使用出来るとなると、おのずと比重が重くなってしまうのかなと感じます。
参考:インターネット調査

アルバイトを始めることで「アルバイトの労働時間」「移動時間」だけでなく、「遊ぶ時間」も増えてしまうため、高校生に必要な勉強時間を確保するのが難しくなりがちです。

「人生で初めて稼いだお金」を使いたくなる気持ちもわかります。親からのお小遣いでしか買い物ができなかったのに、バイト代で好きなものを変えるのはうれしいものです。

このように、バイトによって「誘惑が増える」ため、大学受験勉強には悪影響になってしまうのです。

高校生のバイトにおける「デメリット」が研究で証明された

高校生のバイトにおける「デメリット」が研究で証明された

高校生がアルバイト(労働)することで、「学力低下につながる」ことが複数のデータで証明されています。

テキサス大学の研究(日本語で要約)

追加の週1時間の労働は、その年のGPAを約0.011ポイント低下させる。例えば、週30時間の労働は、全く働かない場合と比較して、平均成績を1ランク(A-からB+)下げる。
引用:NBER WORKING PAPER SERIES

テキサス大学のJeffrey S. DeSimone氏によると、「週30時間の労働は平均成績を1ランク(例:A-からB+)下げる」ことが分かっています。

同様に、ケンブリッジ大学の研究でも「週に20時間以上のアルバイトをする高校生は、学業成績が低下する可能性が高いこと」が示されています。

大学受験などの学業に対するデメリットが多いことは揺るぎのない事実です。

高校生がアルバイトをするデメリット

高校生がアルバイトをするデメリット

大学受験予定の高校生がアルバイトをすると、「学力低下」以外にもデメリットがあります。

  • 勉強時間が減ることで、学力低下
  • ストレスや疲労で高校生活に支障が出る
  • バイトをしていない友達と温度差が生まれる
  • 誘惑が増え、非行・犯罪・危険な大人との接点が生まれやすい

高校時代にアルバイトをしているお子さんをお持ちの保護者の声をご紹介します。

うちの子はファストフード店で週3回アルバイトをしていましたが、帰宅が22時を過ぎることも多く、宿題やテスト勉強が後回しになりました。最初は「大丈夫」と言っていたものの、定期テスト前になると睡眠不足で集中できず、成績が下がってしまったんです。
ダンス部の活動とライブ費用のため、高1・高2で夕方までバイト。帰宅後も疲労が残り、夕食後の勉強時間が大幅に減少しました。塾でも眠かったようです。夜は友人との連絡は取るものの、勉強は30分程度で寝落ち。睡眠不足と疲労による学習効率の低下が深刻で、「あと1時間勉強時間があれば、志望校のランクアップも可能だったかも」という悔いが残る結果となりました。
夜10時までのバイトで睡眠不足となり、授業中に集中できなくなりました。また、宿題や予習・復習の時間が大幅に減り、テスト前の勉強時間も確保できなかったことで、成績が目に見えて落ちていきました。自由になるお金は増えましたが、学業が疎かになったのは大きな痛手です。

一方で、高校生のうちから働くメリットは「経済的な負担が減る」「労働の大切や大変さを実感できる」「自己管理能力を鍛えられる」などがあります。

メリット・デメリットを天秤にかけて、「本当にアルバイトすべきなのか?」を今一度検討してはいかがでしょうか。

高校生は塾に行くべきか?いらない?【高1は推奨・高2高3は必須】

バイトと勉強を両立させる3つのコツ

バイトと勉強を両立させる3つのコツ

「アルバイト」+「勉強」+「部活」をしっかり両立している高校生はたくさんいます。

だれでも実践するだけで両立できるポイントを解説します。

コツ①:「既存の習慣」とセット

勉強を習慣化するコツは、「既存の習慣」とセットにすることです。

毎日欠かさずに続けている行動(=習慣)と「勉強」をセットにすれば、勉強するのが当たり前の状況にできます。

具体例

「電車に乗る」
 ↓
「電車に乗る」 + 「英単語を勉強する」

「電車に乗ったら、英単語帳を開く」ことをクセにしましょう。スマホを見たくても我慢です。

具体例

「お風呂に入る」
 ↓
「お風呂に入る」 + 「問題集を1ページだけ解く」

「お風呂から出たら、どんなに疲れていても問題集を1ページ以上解く」ことをクセにしましょう。

上記のようなルーティンを作ることで、「◯◯をやるときに勉強しなきゃ気が済まない…」状況になります。はじめの1週間は「気合いでなんとか続ける」ことが重要です。2週間くらい継続できれば、勉強するのが当たり前になっているでしょう。

「勉強を継続するぞ!」という感情だとすぐに挫折しちゃいます。感情ではなく、仕組みを作ることが大切です。

高野智弘
著名な書籍で紹介されることもある、「デキる社会人」が実践しているテクニックなので、ぜひ試してみてください。

コツ②:早起きして1時間だけ勉強する

アルバイトや部活、習い事で時間が限られているなら、「朝の時間」を活用してください。

受験生はもちろん、デキる社会人は早起きして、みんなが寝ている時間にコツコツと勉強しています。

現実的な話、バイトから帰ってきた10時を過ぎていたら、夜に勉強するのはなかなかハードですよね。たまには勉強できたとしても、どうしても見たいテレビやYouTubeがあったら、勉強をサボりがちです。

一方で、早朝なら誘惑が一つもありません。あなたの家族も起きていないかもしれないですし、面白いテレビもやっていないですよね。朝が最も落ち着いた気持ちで勉強できる時間です。

スケジュール案

5:30〜 起床
6:00〜7:00 勉強
7:30〜 登校

早朝に1時間だけでもいいので毎日続ければ、年間365時間の勉強時間を確保できます。

難関大学の合格に必要な高校1年生の勉強時間が1時間54分と言われているので、夜に+1時間勉強すればOKです。なお、高校2年生の勉強時間はこちらをご覧ください。

高野智弘
高校1年生の場合、早朝に1時間勉強+夜に1時間勉強。平日はこれを毎日続ければ、両立できている状態です。

コツ③:塾の「自習室」を利用しまくる

自宅だと勉強をサボってしまいがちな高校生は、学習塾の「自習室」をフル活用してください。

バイトや部活で疲れた状態で帰宅すると、どうしても誘惑に負けてしまいます。睡眠・スマホ・ゲーム・テレビなど、自宅には勉強よりも魅力的な誘惑ばっかり…。

だからこそ、わざわざちょっと遠回りして塾の自習室に通うべきです。「せっかく時間をかけて塾に来たのだから、元を取らなきゃ!」という気持ちになって、最低でも1時間は勉強するはずです。この効果を心理学で「サンクコスト効果」と言います。

高野智弘
バイトや部活が終わって塾が空いている場合は、塾の授業がなかったとしても30分で良いので自習室に立ち寄りましょう。土日ならバイト前に立ち寄るとスキマ時間を有効活用できます。塾が休みの日は、近くの図書館やカフェでもOK!

大切なことは、勉強するためにわざわざ場所を移動することです。手間/時間を費やした分だけ、「勉強しなきゃ損した気分」になるからです。

「自習室」があるおすすめの塾なら、「個別教室のトライ」や「東進」が最有力です。大学受験生にとって集中できる環境が整っています。

自習室だけ使える塾
「自習室」が人気な塾3選

大学受験で失敗したくないなら、今すぐバイトを辞めよう

大学受験で失敗したくないなら、今すぐバイトを辞めよう

アルバイトの影響で72.5%が学力低下したと紹介してきました。残念ながら、ほとんどの高校生にとってバイトは学業に悪影響があるのは間違いありません。

バイトと勉強を両立させる3つのコツを活用することで、学力をキープすることは可能です。あなたの周りにも、アルバイト+部活を頑張っているのに、クラスで上位の成績を誇っている子が1人くらいいるのではないでしょうか。

しかし、バイトと勉強を両立できるのは高校2年生までです。高校3年生になると一分一秒をムダにできません。アルバイトをしながら高校3年生の平均勉強時間である「1日4時間」を学習するのはムリですよね。

高野智弘
大学入試本番までわずか1年ほどです。まだバイトをやっている高校2年生は、そろそろ塾や予備校に全振りすることをおすすめします。

「もっと勉強に集中しておけば…」と高校3年生になってから後悔しないためにも、アルバイトの優先順位を下げてはいかがでしょうか。

高校生向けの塾5選
ABOUT US
高野 智弘株式会社SUNCORE 代表取締役
埼玉県立和光国際高校→法政大学→東証プライム上場企業など数社→Webマーケティング会社を起業し、現在は教育分野の情報発信やマーケティング支援も行う。中学時代は内申点42/45点の好成績で、男子生徒の実質倍率15倍ほどの第一志望校に合格。明光義塾・関塾・大学受験ナビオ・増田塾などの通塾経験あり。マーケティングに関するセミナー講師を務め、累計参加者が400名を突破。経営者およびマーケター視点で、ロジカルな勉強法を発信しています。ABEMA Prime出演。プロフィール詳細はこちら