- 不登校は公立高校に行けない?
- 不登校は高校受験を焦らないとやばい?
- 不登校の高校受験で合格するコツは?
こういった疑問に答えます。
中学校を休みがちなお子さんを持つ親としては、「高校受験」への心配がつきものでしょう。毎日笑顔で通える高校に進学してほしいのが親心ですよね。
「内申点」「欠席日数」「学力」に不安を抱える子にとって、ちゃんと高校受験ができるのか気になるところ。私立/公立/全日制/通信制/定時制など、高校選びにも悩ましいのが本音でしょう。
そこで本記事では、不登校の高校受験を成功に導く3つのポイントを徹底解説します。
イキイキと高校生活を送ってほしい親御さんは、ぜひ参考にしてください。
不登校は公立高校に行けない?
結論から言うと、不登校の中学生でも公立高校に行けるチャンスは大いにあります。
ただし、「圧倒的に不利」かつ「高校の選択肢が少ない」ことを覚悟しましょう。
不登校の中学生が公立高校の入試で不利になるポイントは3つあります。
- 「内申点」が下がる
- 「欠席日数」が増える
- 「学力検査」で高得点を狙いにくい
欠席日数に関しては「不登校枠」があります。定期テストを受けていないなら、内申点でカバーするのは難しいでしょう。
「内申点(評定)」と「欠席日数」で受験のライバルに遅れをとっている分、「学力検査(当日の筆記試験)」でカバーしなくてはいけません。
学力検査も苦手なら、「定員割れ付近」の公立高校を選択肢に入れるのはいかがでしょうか。定員割れとは、出願者数が募集人数以下の高校です。不人気な高校のこと。
焦らないで!不登校の中学生でも高校に進学できる
ご両親が知っておきたい不登校の中学生の現状をご説明します。
「不登校」とは、欠席日数が年間30日以上
文部科学省によると、不登校の定義は「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくてもできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」とされています。
つまり、1年間で30日以上欠席している中学生=不登校、となります。
不登校の中学生は、増え続けている
文部科学省の調査によると、不登校生徒が増え続けているとのこと。令和3年時点で、過去最悪の16.3万人の中学生が不登校になっているようです。
中学生が不登校になった原因
文部科学省の調査をもとに作成した、「不登校の原因」は以下のとおり。「学業の不振(授業についていけない等)」が不登校につながっている可能性は高いかもしれません。
なお、「いじめ」が原因で不登校になっている子は、わずか0.2%と少数派です。
不登校は「審議対象」になる
年間の欠席数が30日を超える(=不登校)と、高校受験における「審議対象」になるケースが多いです。
審議対象とは、入試で合格点に達していたとしても、「この生徒は入学させるか否か」という審議の対象になることを指します。
つまり、不登校であることが高校受験の合否に影響されてしまうのです。
高校受験における「不登校枠」とは?
「不登校枠」とは、不登校の中学生に配慮した選考方法です。
「枠」と呼ばれますが、不登校生を別枠で合格させる仕組みではありません。簡単に言うと、「欠席理由をしっかりと考慮する」選考方法です。(あくまで考慮!)
「欠席日数が多いのですが、特別な配慮はありますか?」
中学校の第2学年、第3学年のいずれか又は両方の学年における欠席日数が、年間30日程度以上の入学志願者のうち希望する人は、全ての選抜で「自己申告書A」を提出することができます。また、中学校卒業見込者で、やむを得ない事情により、第3学年の欠席日数が出席すべき日数の半分以上である人は、一般選抜において「長期欠席者等にかかる選抜方法」の適用を中学校を通じて申請することができます。
引用:愛知県教育委員会
実際のところ、特別な優遇措置があるわけではないので、他の生徒より入試で高得点を取らないと合格できないでしょう。
したがって、不登校の中学生でも安心して学ぶ方法3選で後述する、塾や家庭教師を活用するのが合格への最短ルートです。
内申点が不安な中学生へ【オール2から逆転合格する方法】
「内申点が足りない」ことが、高校受験に悪影響をもたらします。
出席日数などの問題で内申点(評定)に自信がない子は、以下の記事をご覧ください。「現状」と「具体的な解決策」を解説しました。
「どうやったら内申点を1つでも上げられるのか?」「学力でカバーできないか?」という視点が大切です。
不登校の中学生を高校受験の合格に導く3つのポイント
不登校の子がスムーズに高校受験に成功するためのコツを解説します。
受験する高校を、先生と相談しながら選ぶ
受験にあたり悩みごとは尽きないですよね。
- そもそも高校受験に合格できるのか?
- イジメや学力不振に悩まされない高校はどこか?
- 欠席日数が少ないことが不利になりにくい高校はどこか?
- 私立/公立/全日制/通信制/定時制のどれがいいのか?
このような悩みは、学校の先生に相談するのが良いでしょう。もちろん、担任の先生じゃなくても大丈夫です。
- 無料で質問し放題
- 不登校だった「1個上の先輩」の高校受験エピソードが聞ける
- 欠席日数が少ないことが不利になりにくい高校がどこかを知っている
もし学校の先生に相談しにくいなから、後述する「塾の先生(アドバイザー)」を頼るのも良いでしょう。
入試テストで高得点を取るために、塾を活用する
高校入試は、主に2つの要素で合否の判断をしています。(高校によって、「調査書」と「学力検査」の評価比率は異なります。)
- 「調査書(内申点/欠席日数等)」
- 「学力検査(筆記テスト)」
不登校の子は、どうしても調査書(内申点/欠席日数等)で不利になってしまいます。したがって、学力検査(筆記テスト)で高得点を取る必要があります。
第一志望校に合格するには、「不登校の中学生でも安心して学ぶ方法」を活用すべきです。「どうやったら人見知りな子の心を開いて、楽しく勉強できるのか?」を熟知している塾の先生はたくさんいるんです。
学校の遅れを取り戻すだけではなく、「治安が良い優秀な高校」に進学するためにも、今のうちにコツコツ勉強に取りかかりましょう。
保護者が焦らない
「高校進学したら、笑顔で通学してほしい!」と子供を想うあまり、親が焦ってしまうケースがよく見られます。
親の焦りは、子供にへのプレッシャーにつながります。
もちろん、志望校合格には一定の努力は必要です。とくに不登校の子は、他の子よりも入試テストで高得点を取らなきゃいけないので、背中を押す必要はあるでしょう。
しかしながら、親が焦ってもいいことはありませんよね。お子さんの頑張りを温かい目でやさしく褒める程度が良いのではないでしょうか?
高校受験の救世主!不登校向けの「出席扱い制度」とは?
不登校の中学生でも、自宅でICT等を活用した学習活動を行うことで「出席扱い」になる制度があるのをご存知でしょうか?
驚くべきことに、学校に通わなくても出席したことになり、高校受験で不利になりにくいんです。
出席扱いになる条件は以下の7つです。
- 学校との連携・関係
- ICT等で行う学習
- 対面指導
- 計画的な学習プログラム
- 校長による状況把握
- 指導が受けられない状況
- 教育課程との適合・評価
上記の7つすべて満たしたICT教材(=出席扱いになる教材/塾)として、「すらら」が有名です。学校に通わずに「定期テスト対策」や「学習習慣の定着」を目指せる上に、「出席扱い制度」についてもやさしく相談に乗ってくれますよ。
不登校期間でも「出席」したことになれば、メンタル的な負担も減り、再登校へのハードルも下がるでしょう。
不登校の中学生でも安心して学ぶ方法3選
不登校の子が高校受験で合格を手に入れるためには、周りの子よりも「学力検査(テスト)」で高得点を取る必要があります。
学校の遅れを取り戻すだけではなく、志望校合格するために必須なオンライン学習塾をご紹介します。
なお、3社の選定基準は「周りの目を気にする心配がないオンライン型」「不登校の子への豊富な指導実績」「適度な緊張感を持って勉強できる1対1」です。
理想的な高校に進学するためにも、学力レベルを一気に向上させましょう。
安心できる高校生活を送るために、今からがんばろう!
不登校の子が高校受験でうまくいくポイントは「受験する高校を、先生と相談しながら選ぶ」「入試テストで高得点を取るために、塾を活用する」「保護者が焦らない」だと解説してきました。
高校進学は、気持ちをゼロからスッキリ切り替えられる最高のタイミングです。将来を決定づける「高校受験」で後悔しないためにも、今から勉強をがんばりましょう。
最高の高校に合格できることをお祈りしております。