- 冬期講習に中学生は行くべきか?
- 冬期講習は意味ない?受けるべきか?
- 高校受験に向けたメリット・デメリットは?
こういった疑問に答えます。
冬休みを迎えると、学校の友達がどんどん塾に通い始めるため「自分も冬期講習に通うべきなのか?」と焦ってきます。経済的な理由から「冬期講習のみ」で通塾を検討されている方もおられるでしょう。
ただ、冬期講習のみだと「周りに馴染めるのか?」「そもそも冬期講習だけでもいいのか?」と気になりますよね。せっかく安くない講習費用を払うからには、子どもにピッタリの冬期講習を見つけたいところ。
そこで本記事では、「高校入試に向けて、冬期講習を本当に行くべきか?」を徹底解説します。
冬休みを有効活用して、偏差値を一気に高めたい受験生は必見です。
読み飛ばしリスト
冬期講習に中学生は行くべきか?
高校受験対策・定期テスト対策に向けて、冬期講習の必要性を解説します。
中学1年生
中学1年生は、「冬期講習だけ」でも良いので通うべきです。
なぜなら、2週間ほどの大型連休こそ、「勉強習慣」を身に付けるチャンスだからです。部活や習い事が忙しい学期中と異なり、冬休み中なら通塾する余裕もあるはず。
ほとんどの中学1年生は、「時間はあるけど、勉強する気にならない(サボろう)」という結末になりがちです。
冬期講習に通えば、自宅で勉強できない子でも「勉強せざるを得ない状況」に身を置けます。冬休み期間に1日3時間以上勉強するのが当たり前になれば、定期テストで困る心配がなくなります。
ほとんどの都道府県では、中1の内申点も審査対象になるため、今のうちに「定期テスト対策」や「授業への取り組み姿勢」を見つめ直しましょう。
中学2年生
中学2年生は、冬期講習から本格的に塾に通うべきです。今まで部活などで塾通いはもちろん、最低限の勉強しかしてこなかったなら、冬休みから通塾してください。
なぜなら、高校入試まで残り1年しかないからです。「中3になってから本気を出せばいいや」と勉強を後回しにしていると、手遅れになってしまいます。
「治安が良い」&「進学実績もそこそこ優秀」な人気校を目指す上で、中2の冬から受験勉強を始めるのはむしろ遅い方です。
せっかく通塾するなら、冬期講習キャンペーンを使わないのはもったいないです。今年の冬休みから、本気モードになりましょう。
ほとんどの都道府県では、中2の内申点も審査対象になるため、「学年末テストで90点以上」を取れるように冬休みを有意義に過ごしてください。
中学3年生
中学3年生(高校受験生)は、冬期講習に絶対通うべきです。経済的にどうしても通えない場合を除いて、高校入試に冬期講習は必須級です。
なぜなら、自宅学習と比べて冬期講習のほうが「勉強の質」と「勉強の量」が圧倒的に高いからです。受講しないと後悔する理由は、中3は冬期講習だけでも行かないとやばい?で解説しました。
「冬期講習に通っていたら…」と合格発表当日に後悔しないためにも、できる努力はすべて取り組んでください。
【独自調査】冬期講習の必要性を305名に聞いてみた
冬期講習の受講経験がある305名にアンケート調査を実施しました。
データ①:「冬期講習で偏差値UP」は83.9%
データ②:「冬期講習に行くべき派」は92.5%
- 「中1・中2は冬期講習に行くべき」:72.8%が賛成
- 「中3は冬期講習に行くべき」:92.5%が賛成
データ③:「受験対策に冬期講習が必要」は89.5%
冬期講習が「意味ない」ケース3選
意味がない冬期講習の受講シーンとを解説します。
集団授業をだらだら受けている場合
意味ないケース1つ目は、「集団塾」をなんとなく受講することです。
ほとんどの中学生にとって、集団授業は「頭が良くなった気になるだけ」で得点力アップに繋がっていません。「今日は3時間も授業を受けたぞ!要点をノートにちゃんとまとめられたし!」と自己満足していても、実際に問題を解いたら解けないことばかりです。
もちろん、前のめりで授業を受けた上で、ちょっとでも不安点があれば授業後に積極的に質問することで、理解度が高まります。集団授業だから必ずダメなわけではありません。
ただ、個別指導と比べて集団授業の方が「時間をかけた割には点数が伸びない」ことが多いのも事実です。限られた時間の中で成績アップを目指すなら、「なんとなく授業を受ける」のは絶対やめましょう。
第一志望校が「A判定」の場合(中3)
意味ないケース2つ目は、第一志望校の合格率90%の中学3年生です。
中3の冬の時点で模試でA判定なら、冬期講習を受けなくても自力でなんとかなるでしょう。今のペースで努力すれば、きっと合格します。
ただ、高校入試は一発勝負です。どんなに偏差値が高い子でも当日の試験(学力検査)で凡ミスや苦手な範囲ばかりが出題させて、不合格になってしまう可能性もあります。
学力検査で1点でも高得点を狙いたい受験生は、冬期講習に通うのもアリです。
定期テストで「90点以上」の場合(中1/中2)
意味ないケース3つ目は、学校の授業で一切困っていない中学1〜2年生です。
中1・中2のうちは「内申点対策」および「苦手科目を作らない」ことが最重要です。この2つが塾なしで完璧なら、冬期講習に通わなくても問題ありません。中3になったタイミングで塾通いをしましょう。
ただし、あなたの志望校の偏差値に足りていない場合は、冬期講習は必須です。中1・中2のうちから高校入試対策を本格始動しないと、中3になってから焦ってしまいます。今年の冬休み中に、志望校合格ラインまで一気に駆け上がりましょう。
そもそも冬期講習の目的とは?
わざわざ高い講習費用を払ってまで冬期講習に通う目的(得られる効果)は、以下の通りです。
▼中1の目的
- 勉強習慣を身につける
- 学業のモチベーションアップ
▼中2の目的
- 基礎固め
- 苦手克服
- 中1・中2の総復習
▼中3の目的
- 問題演習の効率化
- 勉強時間の最大化
- 高校入試のへ不安やストレス低減
上記以外にも、「不登校からの脱却」「学校の授業の遅れを取り戻す」など、個人によって目的は異なります。大切なことは、「友達や先生に言われたから、冬期講習になんとなく通う」のは危険である点。
せっかく高い受講費用と時間をかけるからには、「冬期講習が終わった後にどんな状態になりたいか?」の目的意識を持ちましょう。
冬期講習を受講するメリット・デメリット
自宅学習ではなく、お金を払って冬期講習に通うメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
- 「最新の入試情報」を教えてくれる
- 「勉強せざるを得ない環境」に身を置ける
- 自宅学習では気づかなかった「自分の弱点」が見つかる
- 自宅だと集中できない子でも「自習室」なら集中しやすい
- 友達や先生と雑談することで、受験のストレスが低減される
- 志望校合格から逆算した、具体的な「勉強スケジュール」を組んでくれる
デメリット
- 講習費用がかかる
- 新しい教材に手をつけてしまう
- 塾選びに失敗すると、お金と時間が無駄になる
なぜ、冬期講習は「個別指導塾」を受けるべきか?
「個別指導塾」の冬期講習を強くおすすめします。
なぜなら、「集団授業」はムダな時間が多すぎるからです。集団授業を受講すると、「理解している問題の解説を聞かなくてはいけない」状態になってしまいます。
「受験生の冬」=「過去問の演習に集中すべき」だと一度は聞いたことがあるでしょう。「問題を解く」→「不正解やあいまいな問題の解説を見る」→「理解する」といった学習方法が推奨されています。演習問題を解く&理解する上で、集団授業をだとコスパが悪すぎます。
入試までの限られた時間のなかで、効率よく得点力アップを目指すなら、1対1や1対2の冬期講習で十分です。どうしても「集団授業」に興味があるなら、以下の記事をご覧ください。