- オール2はやばい?
- オール2の偏差値は?
- 中学の成績2がつく理由と基準は?
こういった疑問に答えます。
高校入試が近づくにつれ、中学生のお子さんの成績が気になります。通知表がオール2だと、将来が不安になってしまいます。
オール2(9教科18点前後)は「かなり厳しい成績」であることをご存知でしょうか。残念ながら、今のままでは高校受験において「やばい状況」に追い込まれてしまいます。中1ならまだしも、中2・中3でオール2なら大至急改善が必要です。
そこで本記事では、「オール2の現状」と「高校入試に向けた具体的な対策」を解説します。
学校の成績が悪くて焦っている、中学生と保護者は必見です。
内申点オール2の偏差値は?
オール2の偏差値は「35〜45」程度です。ざっくり計算ですが、「クラスで下から5番目」くらいの成績だと考えられます。
公立中学校の成績(評定)の付け方が2002年に大きく変わりました。
- 2001年まで:「相対評価」(クラスの中でどれくらいできたかを見る)
- 2002年以降:「絶対評価」(自分が目標にどれくらい達したかを見る)
昔に使われていた相対評価の場合、各評定の割合が決まっているため、以下の偏差値に当てはまりました。
成績と偏差値の関係性
- 「オール5」:偏差値65以上
- 「オール4」:偏差値55以上
- 「オール3」:偏差値45以上
- 「オール2」:偏差値35以上
- 「オール1」:偏差値35未満
現在は絶対評価であるため、オール2の偏差値が35〜45とは限りません。そもそも内申点は「学力」だけで決まるものではありません。定期テストで90点以上だとしても、出席日数が足りない・授業態度が悪い・提出物を全然出さない場合、評定が1〜2になる可能性も…。
ただし、オール2は「高校受験において危険すぎる成績」であるのは事実です。次の章で、オール2のヤバさを解説します。
【やばい】オール2だと行ける高校がない
オール2は高校受験において「超やばい状況」です。
あなたの学年によって危険度は異なります。
学年ごとの危険度
- 「中1」でオール2:黄色信号。勉強習慣を見直さないと高校に行けなくなる
- 「中2」でオール2:赤信号。早急に現実と向き合わないと高校に行けなくなる
- 「中3」でオール2:完全に赤信号。今のままだとまともな高校に行けない…
正直なところ、オール2の成績だと希望通りの高校に行くのはほぼ不可能です。
オール2で合格率80%の公立高校はほとんどありません。都道府県で最下位付近の公立高校ならチャンスがあるかもしれません。
現実的な話をすると、「内申点は悪いけど偏差値が高い子」を除けば、オール2の子はあまり人気がない「私立高校」に進学することになるでしょう。
「授業態度がめちゃくちゃ悪いヤンキーだけど、実は勉強できる」「病気や不登校で出席日数が足りないけど、受験勉強はそこそこできる」など、偏差値が50以上ある子の場合、内申点が関係ない私立高校を狙うのがおすすめです。
中学の成績で「2」がつく理由&基準
成績2がつく基準は、以下の3観点です。
- 「知識・技能」
- 「思考・判断・表現」
- 「主体的に学習に取り組む態度」
上記はわかりにくいので覚えなくてもOKです。成績/評定の付け方は、高校受験における「内申点」の計算方法をご覧ください。
中学の成績/評定で「2」になってしまう理由は、以下のどれかに問題があるからです。
評定が「2」になるケース
- 出席日数が少ない
- 授業態度が悪い
- 提出物を出していない
- 小テストの点数が悪い
- 定期テストの点数が悪い
- 先生から問題児扱いされている
- カンニングなどの不正行為がバレた
上記すべてを「ふつう」にこなすだけで、成績2を回避できます。定期テストの点数が高かったとしても、他に致命的な問題がある場合は成績が悪化…。
オール2からオール3に成績アップする方法
オール2→オール3に成績アップする方法は、以下の通りです。
- 対策①:「小テスト」に向けて前日までに復習する
- 対策②:「提出物」を完璧にする。前日までに100%仕上げる
- 対策③:「授業態度」を改善する。集中して聞くだけではなく、たまには挙手する
小テストは出題範囲がかなり狭いため、ちゃんと復習すれば誰でも100点を狙えます。「取れるところで着実に得点を取っておく」ことが成績アップの最短ルートです。小テストを含めた、「復習の効率的なやり方」はこちらの記事をご覧ください。
評定「4」以上を取りたい方は、「定期テストの勉強法【一週間前から450点を狙える】」をご覧ください。90点以上を狙うための具体的な流れを解説しました。
内申点が悪いなら、「偏差値」で勝負しよう
公立高校入試の審査対象は、「内申点」と「学力検査(筆記試験)」の2つです。私立高校入試の審査対象は、「学力検査(筆記試験)」のみです。(推薦入試ではなく一般入試の場合)
内申点がどんなに悪くても、学力(偏差値)でカバーすれば逆転合格できます。
高校に進学してから後悔したくないなら、「学力アップ」に向けて今から真剣に取り組みましょう。
まず最初にやるべきことは「塾選び」です。「勉強習慣がない」or「勉強のやり方が間違っている」ことが成績悪化に繋がっているため、ゼロから改善する必要があります。
中2・中3の段階でオール2の場合、学習塾に通わずに「まともな高校」に行くのは不可能と言わざるを得ません。(中学生の通塾率は62.1%)
冬の過ごし方次第で、あなたの高校生活の命運が決まります。