- 冬期講習に中学生は行くべきか?
- 高校受験や定期テスト対策には意味ない?
- 高校受験に強いと評判の冬期講習はある?
こういった疑問に答えます。
冬休みが近づくと、学校の友達が次々と塾に通い始めるため「自分も冬期講習に通うべきなのか?」と焦ってきます。中1・中2なら内申点のために定期テスト対策が必要ですし、中3なら高校受験対策のラストスパートが欠かせません。
ただ、高いお金を払って塾の冬期講習を受講したとしても、成績アップに繋がらなかったら意味がないですよね。お子さんにとって大切な時期だからこそ、志望校合格に直結する塾に頼りたいところです。
そこで本記事では、「高校入試に向けて、冬期講習に本当に行くべきか?」を徹底解説します。
冬休みを有効活用して、偏差値を一気に高めたい受験生と保護者は必見です。
冬期講習に中学生は行くべきか?

高校受験対策・定期テスト対策に向けて、冬期講習の必要性を解説します。
中学1年生
中学1年生は、冬期講習の期間だけでも通うべきです。
なぜなら、2週間ほどの大型連休こそ、「勉強習慣」を身に付けるチャンスだからです。部活や習い事が忙しい学期中と異なり、冬休み中なら通塾する余裕もありますよね。
冬期講習を受講した保護者163名にアンケートを行ったところ、約50%が冬期講習の必要性を感じているようです。

冬期講習に通えば、自宅で勉強できない子でも「勉強せざるを得ない状況」に身を置けます。冬休み期間に1日3時間以上の勉強を習慣化することで、定期テストの点数も大きく向上します。
ほとんどの都道府県では、中1の内申点も審査対象になるため、今のうちに「定期テスト対策」や「授業への取り組み姿勢」を見つめ直しましょう。

中学2年生
中学2年生は、冬期講習から本格的に通塾するべきです。部活が忙しくて勉強がおろそかになっている子ほど、冬休みから塾に通い始めましょう。
なぜなら、高校入試まで残り1年しかないからです。「中3になってから本気を出せばいいや」と勉強を後回しにしていると、手遅れになってしまいます。
実際にアンケート調査を実施したところ、「受験対策が目的なら行くべき」と回答した保護者が77.9%にのぼりました。

治安が良くて進学実績も優秀な人気校を目指す上で、中2の冬から受験勉強を本格スタートするのは、むしろ遅いと言わざるを得ません。
ほとんどの都道府県では、中2の内申点も審査対象になるため、「学年末テストで90点以上」を取れるように冬休みを有意義に過ごしてください。

中学3年生
中学3年生は、冬期講習に絶対通うべきです。経済的にどうしても通えない場合を除いて、高校入試に冬期講習は欠かせません。
なぜなら、自宅学習と比べて冬期講習のほうが「勉強の質」と「勉強の量」が圧倒的に高いからです。受講しないと後悔する理由は、中3は冬期講習だけでも行かないとやばい?で解説しました。
実際にアンケート調査を実施したところ、保護者の93.3%が「高校受験生には冬期講習が必要」だと考えているようです。

「過去問演習の効率化」だけでなく、高校入試への不安やストレス低減につながります。自宅学習だとメンタル的にキツくなってしまうかもしれません。
「冬期講習に通っていたら…」と合格発表当日に後悔しないためにも、できる努力はすべて取り組んでください。

高校受験予定の中学生は、冬期講習を受けるべき

冬期講習の受講経験がある163名にアンケート調査を実施したところ、全体の89.6%が「冬期講習は高校受験に好影響だった」と回答しました。
さらに、81.1%が偏差値アップに成功しています。偏差値が5以上も向上した中学生も少なくありません。
成績の伸び率
- 偏差値が5上がった:21名
- 偏差値が3上がった:78名
- 偏差値が1上がった:33名
- 特に変わらなかった:29名
- 偏差値が下がった:2名

付属校や中高一貫校で「内部進学」予定なら、冬期講習は不要かもしれません。一方で、高校入試で学力試験を受けるなら、学年を問わずに冬期講習を活用しましょう。

調査対象:「塾の冬期講習」を受講した経験のあるお子様をお持ちの保護者(有効回答数163名)
調査時期:2025年10月
調査機関:株式会社SUNCORE
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:「中学生の冬期講習」に関する実態調査レポート
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2025年〜2026年のキャンペーン情報は、発表され次第更新します。
冬期講習が意味ない3つのケース

塾の冬期講習を受講しても、成績アップに繋がりにくいNGパターンをご紹介します。
集団授業をだらだら受けている(全学年共通)
意味ないケース1つ目は、「集団塾」をなんとなく受講することです。
ほとんどの中学生にとって、集団授業は「頭が良くなった気になるだけ」で得点力アップに繋がっていません。「今日は3時間も授業を受けたぞ!要点をノートにちゃんとまとめられたし!」と自己満足していても、実際に問題を解いたら解けないことばかりです。
もちろん、前のめりで授業を受けた上で、ちょっとでも不安点があれば授業後に積極的に質問することで、理解度が高まります。集団授業だから必ずダメなわけではありません。
ただ、個別指導と比べて集団授業の方が「時間をかけた割には点数が伸びない」ことが多いのも事実です。限られた時間の中で成績アップを目指すなら、「なんとなく授業を受ける」のは絶対やめましょう。
集団塾より個別指導塾がおすすめな理由は、手順②:「個別指導塾」or「集団塾」で後述しています。
第一志望校がA判定(中3)
意味ないケース2つ目は、第一志望校の合格率90%の中学3年生です。
中3の冬の時点で模試でA判定なら、冬期講習を受けなくても自力でなんとかなるでしょう。今のペースで努力すれば、きっと合格します。
ただ、高校入試は一発勝負です。どんなに偏差値が高い子でも当日の試験(学力検査)で凡ミスや苦手な範囲ばかりが出題されて、不合格になってしまう可能性もあります。
学力検査で1点でも高得点を狙いたい受験生は、冬期講習に通うのもアリです。
定期テストで90点以上(中1・中2)
意味ないケース3つ目は、学校の授業で一切困っていない中学1〜2年生です。
中1・中2のうちは「内申点対策」および「苦手科目を作らない」ことが最重要です。この2つが塾なしで完璧なら、冬期講習に通わなくても問題ありません。中3になったタイミングで塾通いをしましょう。
ただし、あなたの志望校の偏差値に足りていない場合は、冬期講習は必須です。中1・中2のうちから高校入試対策を本格始動しないと、中3になってから焦ってしまいます。今年の冬休み中に、志望校合格ラインまで一気に駆け上がりましょう。
中学生が冬期講習を受けるメリット・デメリット

塾の冬期講習を受講する利点と注意点をご紹介します。
メリット
- 「最新の入試情報」を教えてくれる
- 「勉強せざるを得ない環境」に身を置ける
- 自宅学習では気づかなかった「自分の弱点」が見つかる
- 自宅だと集中できない子でも「自習室」なら集中しやすい
- 友達や先生と雑談することで、受験のストレスが低減される
- 志望校合格から逆算した、具体的な勉強スケジュールを組んでくれる
デメリット
- 講習費用がかかる
- 新しい教材に手をつけてしまう
- 塾選びに失敗すると、お金と時間が無駄になる
高校受験の志望校合格率を高めるためには、冬期講習は必須だと言えます。というのも「勉強量が圧倒的に増える」からです。冬期講習に通ったせいで勉強時間が減った、というのはほぼあり得ないですよね。むしろ、勉強の量と質ともに向上することが多いでしょう。

冬期講習の選び方【3ステップで解説】

冬期講習選びで失敗しないコツを解説します。
手順①:「通塾型」or「オンライン型」
まずは、教室に通う「通塾型」or自宅でオンライン授業を受ける「オンライン型」のどちらにするかを決めましょう。
以下の比較表をもとに、あなたにピッタリなほうを選択してください。
通塾型 | オンライン型 | |
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授業の場所 | 各教室 | オンライン授業 |
メリット |
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デメリット |
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こんな子におすすめ |
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おすすめの学習塾 |
手順②:「個別指導塾」or「集団塾」
次に、指導形式(授業人数)を決めましょう。
高校入試を受ける中学生には「個別指導塾」がおすすめです。なぜなら、個別指導のほうが「苦手克服」しやすい環境だからです。

集団授業の場合、学校の授業のように決められたカリキュラム(主に総復習)をみんなで一緒に学びます。ただ、「総復習」と同じくらい大切な「苦手克服」に対する授業は行なってくれません。集団塾の大手には、早稲田アカデミー・河合塾・駿台・SAPIXがあります。
一方で、個別指導の場合、一人ひとりの「苦手科目」「ミスしやすい問題」を見つけ出し、具体的な解決策を教えてくれます。冬休みのうちに「苦手科目ゼロ」を目指せるため、勉強自体がちょっとずつ楽しくなってきます。

特に中学3年生なら、個別指導塾一択です。ムダな時間が多い集団授業を受講すると、「理解している問題の解説を聞かなくてはいけない」状態になってしまいます。「受験生の冬」=「過去問の演習に集中すべき」だと一度は聞いたことがあるでしょう。
入試までの限られた時間の中で、効率よく得点力アップを目指すなら、1対1や1対2の冬期講習で十分です。どうしても「集団授業」に興味があるなら、以下の記事をご覧ください。
手順③:「3社の体験授業」を受ける
最後に、3社以上の無料体験授業・個別相談を受けてください。
どんなに優秀な塾や先生でも、あなたのお子さんと相性が合う保証はありません。「最高の環境」を整えるためにも、「相性バツグンの先生」と出会う必要があります。
お子さんのモチベーションを引き出してくれる先生と出会うためにも、3社の体験授業を受けてみましょう。実際にお子さんが授業を受けた上で、「ココなら頑張れそう!」と思える塾を見つけてください。
「やる気」と「成績」を最大限に高めてくれる先生と出会えれば、鬼に金棒です。
冬期講習キャンペーンを活用して、高校受験を制しよう

「高校受験を予定している子」「定期テストで目標点に達していない子」は、冬期講習の受講をおすすめします。実際に冬期講習を受講した保護者の8割以上が、冬期講習の必要性を訴えています。
一方で、「中高一貫校や推薦のため高校受験(学力試験)を受けない子」もしくは「高校受験予定だが、模試でA判定かつ自宅学習が得意な子」の場合に限っては、冬期講習に通う必要はありません。
「冬休みにもっと勉強しておけばよかった…」と合否発表当日に後悔しないためにも、今できるすべてのことに全力を注ぎましょう。今からでも逆転合格を狙えます。