中学国語の5分野まとめ
中学国語は「文章・長文読解」「文法」「古文」「漢文」「漢字」の5分野に大きく分かれます。定期テスト・高校入試いずれも、この5分野をバランスよく対策することが得点アップへの近道です。
文章・長文読解
説明文・物語文の長文6題を学年別に収録。読解のコツ3つも解説しています。
文章を見る →文法
品詞・活用・敬語など中学国語文法を体系的にまとめ+例題プリントを収録しています。
文法を見る →古文
歴史的仮名遣い・古文単語30選・係り結び+10問プリント(読解あり)を収録しています。
古文を見る →漢文
返り点・書き下しのルール+重要語30選・故事成語10選+10問プリント(論語・漢詩収録)。
漢文を見る →漢字
高校入試によく出る漢字の読み50選+書き50選+一問一答50問。プリントPDF配布中。
漢字を見る →中学1年の国語で学ぶこと
中学1年の国語では、説明文・物語文という2種類の文章読解と、品詞の基礎知識にあたる文法を同時に学びます。古文は竹取物語・枕草子などの教材で歴史的仮名遣いに初めて触れる学年です。
説明文の読み取り
説明文の読解では「要旨をつかむ力」が問われます。段落ごとの役割(序論・本論・結論)を意識しながら読み、筆者の主張を支えるキーワードを抽出する練習が定期テスト対策の基本です。
読み取りの手順は「①段落番号を振る → ②各段落の中心文に線を引く → ③繰り返し登場するキーワードに丸をつける」の3ステップが身につくと、長い説明文でも要旨を短時間でつかめるようになります。
中1のうちに「接続語(しかし・だから・つまり等)の役割」を押さえておくと、論説文が増える中2以降の読解が格段に楽になります。文章・長文読解のページで練習問題を確認する
物語文の読み取り
物語文では「登場人物の心情変化」と「場面把握」が最重要です。心情は直接表現されることが少なく、登場人物の行動・セリフ・情景描写から読み解く必要があります。
場面が切り替わる合図(時間・場所・人物の変化)を素早く見つけられるようにすると、長文でも構造が見えやすくなります。「誰が・どこで・何をして・どう感じたか」の4点を各場面でメモする習慣をつけると解答精度が上がります。
心情を問う記述問題では、感情語(悲しい・嬉しい等)だけでなく「なぜそう感じたのか」まで書くと得点につながります。文章・長文読解のページで練習問題を確認する
文法(自立語・付属語)
中1文法の中心は「品詞の分類」です。単語を10種類の品詞に分ける際、「自立語か付属語か(単独で文節の先頭に立てるか)」と「活用するかしないか」の2つの軸で整理すると体系を掴みやすくなります。
特に紛らわしいのが連体詞(「あの・この・その・どの」)と副詞の区別です。連体詞は体言(名詞)のみを修飾し、活用しません。副詞は用言(動詞・形容詞等)を修飾する点で異なります。定期テストでは「あの山」の「あの」が問われる設問が頻出です。
品詞識別は「活用するか → 自立語か → 何を修飾するか」の順に確認する手順を繰り返し練習することで確実に身につきます。文法問題プリントで品詞識別を練習する
古文(竹取物語・枕草子の触り)
中1の古文では「歴史的仮名遣い」の基本ルールを学びます。「ゐ・ゑ・を」の現代語への変換や、語頭以外の「はひふへほ」を「わいうえお」と読む規則は、高校入試まで繰り返し問われる基礎知識です。
竹取物語や枕草子は、冒頭部分(「今は昔〜」「春はあけぼの〜」)を音読して流れを体感することが最初のステップです。現代語訳と原文を対応させながら読むことで、古文独特のリズムと語順に慣れていきます。
歴史的仮名遣いの変換ルール5パターンは、まとめて暗記するより1つずつ例文と一緒に覚える方が定着します。古文問題プリントで歴史的仮名遣いを練習する
中学2年の国語で学ぶこと
中学2年では、論説文・物語文の読解レベルが上がり、文法では用言の活用という中学国語の核心部分に入ります。古文は平家物語・徒然草など、内容理解を求める教材へと難度が上がります。
論説文の構成
論説文は「問題提起 → 論証 → 主張」の3部構成で書かれるのが基本です。序論で「問い」が立てられ、本論でその論拠が展開され、結論で筆者の主張がまとめられます。
読解の際は「問題提起はどこか(?で終わる文や「〜だろうか」という表現)」と「筆者の最終的な主張はどこか(「つまり・だから・このように」の後)」の2点を先に探すと、論文全体の地図が見えやすくなります。
中2から「傍線部の理由を本文から抜き出す」設問が増えます。理由を示す表現(「〜だから」「〜ため」「〜によって」)の直前に注目する習慣をつけると正答率が上がります。文章・長文読解のページで論説文の練習問題を確認する
物語文の心情把握
中2の物語文では「視点」と「心情変化」が問われる比重が増します。語り手が誰か(一人称視点か三人称視点か)によって描かれる心情の表現方法が異なる点を意識して読むと、設問への対応力が上がります。
心情変化を追うには「場面の前後」を比較する方法が有効です。ある出来事の前と後で登場人物の言動・表情・態度がどう変わったかを対比すると、変化の中身が見えてきます。定期テストでは「変化の前 → きっかけ → 変化の後」の3点セットを答えられると高得点につながります。文章・長文読解のページで心情把握の問題を練習する
文法(用言の活用)
中2文法の最重要テーマは「動詞・形容詞・形容動詞の活用」です。動詞は五段・上一段・下一段・カ行変格・サ行変格の5種類があり、「〜ない」を付けて語幹末尾の段で見分けます(ア段→五段、イ段→上一段、エ段→下一段)。
活用形は未然形・連用形・終止形・連体形・仮定形・命令形の6種類です。接続する語(「〜ない・〜て・〜ば」等)と活用形のセットで覚えると、実際の設問で活用形を問われたときに対応しやすくなります。形容詞の活用は「〜く・〜かっ・〜い・〜い・〜けれ」の変化パターン、形容動詞は「〜に・〜で・〜だ・〜な・〜なら」と整理して覚えます。文法問題プリントで活用を練習する
古文(平家物語・徒然草)
平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」は、無常観という日本文学の主要テーマを示す名文として高校入試にも頻出です。「盛者必衰」「驕れる人も久しからず」といった表現と現代語訳をセットで覚えておきます。
徒然草は随筆という文学形式の特徴を学ぶ教材です。序段「つれづれなるままに」の冒頭を軸に、随筆が「日常の見聞・体験から感じたことを自由に書くジャンル」であることを押さえます。定期テストでは「作者・ジャンル・特徴」の基本3点セットを問われることが多いです。古文問題プリントで平家物語・徒然草を練習する
中学3年の国語で学ぶこと
中学3年では、評論・随筆という高難度の文章読解と、敬語・係り結びなど入試頻出の文法・古文知識を学びます。高校入試に直結する内容が多く、この1年の学習が入試得点を大きく左右します。
随筆・評論の読解
随筆は筆者の経験・感想・考えが混在する文章形式です。評論は特定のテーマに対して論理的に主張を展開する文章で、論説文より抽象度が高い表現が増えます。どちらも「筆者が最も伝えたいこと(主題)」を見極めることが読解の核心です。
要約問題では、各段落の要点を1文に圧縮する練習が有効です。「主語+述語」の形で各段落を要約し、最後に全体をつなぐと文章全体のロジックが見えてきます。評論では主張の根拠に使われる具体例と一般論を区別して読む意識を持つと、傍線部の理由説明が正確になります。文章・長文読解のページで評論の練習問題を確認する
文法(敬語・係り結び)
中3文法では「敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)」と「係り結び」を学びます。敬語は誰の行為を誰が敬うかで種類が決まります。尊敬語は相手の行為を高める表現(「いらっしゃる・おっしゃる」等)、謙譲語は自分の行為をへりくだらせて相手を高める表現(「申し上げる・参る」等)、丁寧語は言葉そのものを丁寧にする表現(「ます・です」)です。
係り結びは古典文法の基礎です。中3では現代語の文法との比較として扱われることもあります。係助詞「ぞ・なむ・や・か・こそ」が文中に現れたとき、文末の活用形が通常の終止形から変化するルールを押さえておくと、古文読解・現代語訳の精度が上がります。文法問題プリントで敬語を練習する
古文(おくのほそ道・万葉集)
おくのほそ道は松尾芭蕉による俳諧紀行文です。冒頭「月日は百代の過客にして〜」の現代語訳と、旅の動機・主題(無常観・旅への憧れ)を押さえることが基本です。俳句(発句)と散文が組み合わさった「俳文」という形式も、高校入試でジャンルとして問われる知識です。
万葉集は奈良時代に成立した日本最古の和歌集で、約4,500首を収める点が特徴です。「東歌・防人の歌」という庶民の歌が収められていること、「長歌・短歌・旋頭歌」の3形式があること、代表歌人として山上憶良・額田王などが頻出です。和歌の解釈では枕詞・序詞・掛詞という修辞技法を意識して読むと内容が把握しやすくなります。古文問題プリントでおくのほそ道・和歌を練習する
高校入試対策
高校入試の国語は「読解(現代文・古文)」「言語事項(文法・語彙・漢字)」「作文」の3領域で構成されます。読解と言語事項を合わせると配点の7〜8割を占める都道府県が多く、どちらも対策の優先度は高いです。
出題傾向として、記述問題(30〜50字程度の説明)は多くの都道府県で出題され、部分点が設定されていることが多いです。「本文の言葉を使いながら、主語+述語の形で答える」という基本を徹底することで、白紙よりも大幅に得点できます。古文は現代語訳・内容読解・歴史的仮名遣いが3本柱で、どれか1つに絞らずバランスよく対策することが入試本番の得点安定につながります。
定期テスト対策と入試対策の違いは「扱う文章の長さと未知の文章への対応力」です。定期テストは授業で扱った文章が出るため暗記でも点が取れます。一方、入試は初見の文章で読解力が問われます。中3の夏以降は過去問の入試問題に触れ、時間配分と読解の型を意識した練習に切り替えていくと効果的です。
よくある質問
中学国語の勉強はどうすれば成績が上がる?
国語の成績を上げるには「読解」「文法」「語彙・漢字」の3領域を並行して対策することが基本です。特に読解は「感覚で解く」から「根拠を本文に求める」解き方に切り替えることで、安定して点数が取れるようになります。
具体的な手順として、まず問題を解いた後に「なぜその答えが正しいのか、本文のどの部分が根拠か」を言語化する復習習慣をつけることが効果的です。文法は短期間で集中的に覚えると効率がよく、品詞・活用・助詞助動詞・敬語の4テーマを順番に固めていきます。
中学国語の文章問題が苦手なときの対処法は?
文章問題が苦手な場合、多くは「本文を正確に読めていない」か「問われていることと答えがズレている」のどちらかです。まず設問を先に読んで「何を問われているか」を把握してから本文を読む方法を試してみてください。
答えを書くときは「本文の言葉をそのまま使う」ことを意識します。自分の言葉で言い換えると正確さが落ちるため、傍線部の理由や心情を説明する際は本文中の表現を引用・参照しながら答えを組み立てます。また、記号選択問題では「本文に書いていないこと」が含まれている選択肢を消去法で除外すると正答率が上がります。
定期テストと高校入試の国語、勉強法は違う?
定期テストは「授業で扱った文章・内容」が出題範囲のため、教科書の文章・語句・文法をしっかり覚えることが中心になります。授業ノートの整理と教科書の音読・暗唱が基本の対策です。
高校入試は「初見の文章」を限られた時間で読解することが求められます。定期テストで身につけた「読解の型(根拠を本文に求める)」を、見たことのない文章でも使えるように練習することが入試対策の核心です。中3の夏以降は過去の入試問題を使って時間内に解く練習を積み重ねると、本番の時間配分が安定します。文法・古文・漢字は比較的短期間で仕上げられるため、読解対策と並行して早い段階から固めておくと総合点が上がりやすくなります。