中学国語 文法問題の無料プリント
例題・基本問題・応用問題の3段階で構成しています。例題で解き方の型を確認してから、基本問題・応用問題に取り組むと定着しやすくなります。
例題
例題では「品詞の識別」の典型的な設問を1問取り上げます。解き方のステップを確認してから解答してください。
下線部の品詞名を答えなさい
品詞の識別ステップを使って解く
例文
① 静かな図書館で、彼女は熱心に本を読んでいた。
② 春の風がやわらかく吹いてくる。
③ あの山はとても高い。
解き方のステップ
活用するか確認する
まず「〜ない」を付けて語形が変化するかどうかを確かめます。変化すれば動詞・形容詞・形容動詞のいずれか(用言)、変化しなければそれ以外の品詞と絞り込めます。
自立語か付属語かを確認する
単独で文節の先頭に立てる単語が自立語(名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞)、自立語に付いてはじめて意味を持つ単語が付属語(助詞・助動詞)です。
何を修飾しているかを確認する
形容詞・形容動詞・副詞・連体詞はいずれも修飾する働きを持ちます。名詞だけを修飾して活用しなければ連体詞、用言を修飾して活用しなければ副詞と判断します。
問題
- 例文①の「静かな」の品詞名を答えなさい。また、この単語の終止形を書きなさい。
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問1の解答品詞名:形容動詞 終止形:静かだ
ステップ1:「静か+ない」→「静かでない」と語形が変化するので活用する語(用言)。ステップ2:単独で文節の先頭に立てるので自立語。ステップ3:「静かな」は名詞「図書館」を修飾し、「静かだ・静かに・静かな」と活用するので形容動詞。形容動詞は終止形が必ず「〜だ」で終わる点が形容詞(「〜い」で終わる)との違い。例文②「やわらかく」は形容詞「やわらかい」の連用形、例文③「あの」は活用しない連体詞。
基本問題
中1〜中2で習う文法の基礎知識を問う問題です。品詞の識別・動詞の活用・助詞の種類など、定期テストに直結する内容を4問セットで確認します。
中学文法の基礎を問う4問
品詞分類・動詞の活用・助詞の種類
例文
A 毎日公園を走る。
B この問題は自分で考えてみよう。
C 速く走れるが、持続力がない。
D 花が咲いたようだ。
問題
- 例文Aの「走る」の活用の種類を答えなさい。また、「〜ない」に続く未然形の語形を書きなさい。
- 例文Bの「考え」の活用の種類を答えなさい。
- 例文Cの下線部「が」の品詞名(助詞の種類まで含めて)を答えなさい。
- 例文Dの「ようだ」の意味として最も適切なものをア〜ウから選びなさい。
ア 推定 イ 比況 ウ 例示
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問1の解答活用の種類:五段活用 未然形:走ら
「走る」は「〜ない」を付けると「走ら+ない」となり語幹の末尾がア段になるので五段活用。五段活用の見分け方は「〜ない」を付けたときにア段になるかどうかで判断する。
問2の解答下一段活用
「考える」は「考え+ない」でエ段になるので下一段活用。上一段活用(「起きる」など)はイ段、下一段活用はエ段になる点で区別する。
問3の解答接続助詞
「速く走れるが、持続力がない」の「が」は2つの文をつなぐ接続助詞(逆接)。主語を示す格助詞の「が」(「猫が鳴く」など)とは働きが異なる。「が」には格助詞と接続助詞の2つの用法があることを押さえておく。
問4の解答ア(推定)
「ようだ」の3用法:推定=根拠のある推量(「〜らしい」に近い意味)、比況=「〜のように」という比喩、例示=「たとえば〜のような」。例文Dは「花が咲いた」という目で確認できる根拠をもとにした推定。比況なら「まるで花が咲いたようだ」のように比喩対象が明示される。
応用問題
中3レベルおよび高校入試の頻出問題です。敬語・複合的な文法識別・文の組み立てを含む4問で、定期テスト・入試本番の得点力を高めます。
入試頻出の応用4問
敬語・助動詞の識別・文節と文の成分
例文
A 先生は明日いらっしゃいますか。
B ぼくが荷物をお持ちします。
C 廊下で先生に呼ばれた。
D 校庭の隅に古い桜の木が静かに立っている。
問題
- 例文A・Bの下線部の敬語の種類(尊敬語・謙譲語・丁寧語)をそれぞれ答えなさい。
- 例文Cの「呼ばれた」に含まれる助動詞「れ」の意味として最も適切なものをア〜エから選びなさい。
ア 自発 イ 尊敬 ウ 受け身 エ 可能 - 次のア〜エの文で、敬語の使い方が正しいものを1つ選びなさい。
ア 先生が荷物を持ってくださいました。
イ 先生が荷物をお持ちになられました。
ウ 先生が荷物を持って参りました。
エ 先生がおっしゃられました。 - 例文Dを文節に分け、「古い」が直接修飾している被修飾語を抜き出しなさい?
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問1の解答A:尊敬語 B:謙譲語
尊敬語は相手の行為を高めて表す(「いらっしゃる・おっしゃる・なさる」など)。謙譲語は自分の行為をへりくだって表す(「申し上げる・お〜する・参る」など)。丁寧語は言葉そのものを丁寧にする(「ます・です・ございます」)。
問2の解答ウ(受け身)
助動詞「れる・られる」の4つの意味(受け身・可能・自発・尊敬)は文脈で識別する。「先生に呼ばれた」は「先生から行為を受けた」ので受け身。受け身の識別ヒントは「〜に〜れる」の形で動作主が「に」で示されること。
問3の解答ア
ア「くださいました」は先生の行為に尊敬語を使っていて正しい。イ「お持ちになられました」は「お〜になる(尊敬)+られる(尊敬)」の二重敬語で誤り。ウ「参りました」は謙譲語で自分の行為に使うもの。エ「おっしゃられました」も「おっしゃる(尊敬)+られる(尊敬)」の二重敬語で誤り。
問4の解答文節:校庭の/隅に/古い/桜の/木が/静かに/立っている。 被修飾語:桜の
文節の区切り方は「ネ」「サ」を入れて自然に読める箇所で切る。「古い桜の木」という連続修飾では「古い→桜の」「桜の→木が」という修飾の連鎖になる。「古い」が直接かかる対象は「桜の」。「静かに」は述語「立っている」を修飾する連用修飾語。
中学国語 文法まとめ
定期テスト・高校入試で問われる文法項目を体系的に整理しています。品詞の種類・活用・助詞助動詞・敬語・文の組み立てを一覧で確認してください。
品詞の種類と分類
中学国語の文法では、単語を10種類の品詞に分類します。まず「自立語か付属語か」「活用するかしないか」の2軸で整理すると体系が見えやすくなります。
| 区分 | 活用 | 品詞名 | 例 |
|---|---|---|---|
| 自立語 | あり(用言) | 動詞 | 走る・食べる・来る |
| 形容詞 | 高い・白い・難しい | ||
| 形容動詞 | 静かだ・穏やかだ | ||
| なし | 名詞・代名詞 | 山・学校・ぼく・これ | |
| 副詞・連体詞・接続詞・感動詞 | とても・あの・しかし・ああ | ||
| 付属語 | あり | 助動詞 | れる・られる・ようだ・だ |
| なし | 助詞 | が・を・に・で・は・も |
品詞の識別で迷ったときは「活用するか→自立語か→何を修飾するか」の順に確認するのが早道です。
動詞・形容詞・形容動詞の活用
動詞の活用の種類は5種類あり、活用形は6種類あります。形容詞・形容動詞の活用パターンとあわせて一覧で確認してください。
| 活用の種類 | 判別方法 | 代表例 | 未然形(〜ない) |
|---|---|---|---|
| 五段活用 | 〜ないでア段になる | 走る・書く・読む | 走ら・書か・読ま |
| 上一段活用 | 〜ないでイ段になる | 起きる・見る | 起き・見 |
| 下一段活用 | 〜ないでエ段になる | 食べる・考える | 食べ・考え |
| カ行変格活用 | 「来る」1語のみ | 来る | こ(来) |
| サ行変格活用 | 「する」とその複合語 | する・運動する | し(せ) |
| 活用形 | 接続する語(例) | 動詞(走る) | 形容詞(高い) | 形容動詞(静かだ) |
|---|---|---|---|---|
| 未然形 | 〜ない・〜う | 走ら | 高かろ | 静かだろ |
| 連用形 | 〜ます・〜て | 走り | 高く/高かっ | 静かに/静かで |
| 終止形 | 文末(。) | 走る | 高い | 静かだ |
| 連体形 | 体言(名詞)の直前 | 走る(人) | 高い(山) | 静かな(部屋) |
| 仮定形 | 〜ば | 走れ(ば) | 高けれ(ば) | 静かなら(ば) |
| 命令形 | 文末(命令) | 走れ | (なし) | (なし) |
助詞・助動詞のはたらき
助詞は付属語で活用せず、助動詞は付属語で活用します。それぞれの種類と代表的な意味を整理してください。
| 助詞の種類 | はたらき | 代表例 |
|---|---|---|
| 格助詞 | 主語・目的語・場所など文法的関係を示す | が・を・に・で・へ・と・から・より・の |
| 接続助詞 | 文節や文をつなぐ | が(逆接)・ば・て・から・けれど・のに |
| 副助詞 | 意味を添える・強調する | は・も・こそ・さえ・でも・ばかり |
| 終助詞 | 文末で話者の気持ちを示す | か・ね・よ・な・ぞ・ぜ |
| 助動詞 | 主な意味 | 例文 |
|---|---|---|
| れる・られる | 受け身・可能・自発・尊敬 | 先生に呼ばれた(受け身)/自分でできる(可能) |
| ようだ | 推定・比況・例示 | 花が咲いたようだ(推定) |
| らしい | 推定(客観的根拠) | 雨が降るらしい |
| だ・です | 断定・丁寧 | これは本だ/本です |
| た(だ) | 過去・完了 | 昨日読んだ |
| ない | 否定 | 行かない |
敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)
敬語は3種類あり、誰の行為を敬うかによって使い分けます。主要動詞の変換表を覚えると入試問題にも対応しやすくなります。
| 種類 | 誰を敬うか | 使い方 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| 尊敬語 | 相手(目上の人)の行為を高める | 相手が動作するとき | いらっしゃる・おっしゃる・なさる・くださる |
| 謙譲語 | 自分の行為をへりくだらせて相手を高める | 自分が動作するとき | 申し上げる・参る・いただく・お〜する |
| 丁寧語 | 聞き手全般に丁寧な印象を与える | 会話・文章全般 | ます・です・ございます |
| 普通の言い方 | 尊敬語(相手の行為) | 謙譲語(自分の行為) | 丁寧語 |
|---|---|---|---|
| 言う | おっしゃる | 申し上げる・申す | 言います |
| いる・ある・来る | いらっしゃる | おる・参る | います・あります |
| する | なさる | いたす | します |
| もらう | (お受け取りになる) | いただく | もらいます |
| 食べる・飲む | 召し上がる | いただく | 食べます |
二重敬語とは1つの言葉に同じ種類の敬語を2重に重ねることです。「おっしゃられました」(おっしゃる+られる)は尊敬の二重敬語で誤りです。「おっしゃいました」と正しく直します。
文の組み立て(主語・述語・修飾語)
文の成分は主語・述語・修飾語・接続語・独立語の5種類です。まず「文節」の分け方を理解したうえで、各成分の役割を整理してください。
| 文の成分 | 役割 | 見分け方 | 例 |
|---|---|---|---|
| 主語 | 「何が・誰が」にあたる | 「〜が・〜は・〜も・〜こそ」で示される | 木が立っている |
| 述語 | 「どうする・どんなだ・なんだ」にあたる | 文末に置かれる | 木が立っている |
| 修飾語(連用) | 用言(動詞・形容詞等)を修飾する | 副詞・形容詞・形容動詞の連用形 | 静かに立っている |
| 修飾語(連体) | 体言(名詞)を修飾する | 形容詞・形容動詞の連体形・連体詞 | 古い桜の木 |
| 接続語 | 前後の文をつなぐ | 接続詞・接続助詞を含む文節 | しかし、だから |
| 独立語 | 他の文節と直接係り受けを持たない | 感動・呼びかけ・返答・提示 | ああ、山田さん |
文節の分け方は「ネ」「サ」を入れて読んだとき自然に切れる箇所が文節の境界です。付属語(助詞・助動詞)は常に直前の自立語と同じ文節に属するため、助詞・助動詞の直前では切りません。
中学国語 文法一覧の無料ダウンロード【PDF】
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