高校入試によく出る漢字一覧
高校入試で出題される漢字は、常用漢字の中でも「読みにくい・書き間違えやすい」ものに集中しています。出題傾向は大きく「読み」と「書き」の2種類。どちらも5〜10問ずつセットで出ることがほとんどです。
以下の一覧は、都道府県の公立高校入試問題を中心に、過去の出題実績が高い漢字を厳選したものです。まず一覧で全体像をつかみ、苦手な字を見つけてください。
読み問題(50選)
訓読みと音読みが混在する難読常用漢字を中心に、高校入試によく出る漢字の読み50選を示します。「知っているようで読めない」字を確認してください。
| 漢字 | 読み | 意味・例文のヒント |
|---|---|---|
| 曖昧 | あいまい | はっきりしないさま(曖昧な返事) |
| 会得 | えとく | 理解して自分のものにする(コツを会得する) |
| 円滑 | えんかつ | 滑らかで支障がないさま(円滑に進める) |
| 凡例 | はんれい | 書物・地図の最初にある説明(凡例を読む) |
| 流布 | るふ | 広く世の中に広まること(うわさが流布する) |
| 脆弱 | ぜいじゃく | もろくて弱いこと(脆弱な基盤) |
| 辛辣 | しんらつ | 言葉が鋭くて刺激的(辛辣な批評) |
| 雌雄 | しゆう | めすとおす/勝敗(雌雄を決する) |
| 謙遜 | けんそん | 自分を低く見せるへりくだり(謙遜な態度) |
| 払拭 | ふっしょく | きれいに拭い去ること(不安を払拭する) |
| 煩雑 | はんざつ | こみ入ってわずらわしいさま(手続きが煩雑) |
| 妥協 | だきょう | 互いに譲り合って折り合う(妥協点を探る) |
| 逐一 | ちくいち | 一つひとつ順に(逐一報告する) |
| 頓挫 | とんざ | 計画などが途中でくじけること(計画が頓挫) |
| 吟味 | ぎんみ | よく調べ確かめること(素材を吟味する) |
| 傍観 | ぼうかん | そばで見ているだけで手を貸さない(傍観する) |
| 虚偽 | きょぎ | うそ・いつわり(虚偽の申告) |
| 慎重 | しんちょう | 注意深く軽々しく行動しないさま |
| 喚起 | かんき | 注意を呼び起こすこと(注意を喚起する) |
| 懸念 | けねん | 心配・気がかり(懸念を示す) |
| 趣旨 | しゅし | 意図・ねらい(趣旨を説明する) |
| 培う | つちかう | 大切に育てる(実力を培う) |
| 凝らす | こらす | 集中させる(目を凝らす・工夫を凝らす) |
| 滞る | とどこおる | 物事が詰まって進まない(業務が滞る) |
| 紛らわしい | まぎらわしい | 区別しにくくまちがえやすい |
| 赴く | おもむく | その場所へ向かう(現地に赴く) |
| 携わる | たずさわる | 関わり合う(研究に携わる) |
| 彩る | いろどる | 色をつけて美しくする(紅葉が山を彩る) |
| 著しい | いちじるしい | 目立って大きいさま(著しい成長) |
| 滑稽 | こっけい | おかしくて笑えるさま(滑稽な話) |
| 危惧 | きぐ | 悪い結果を心配すること(危惧を感じる) |
| 汎用 | はんよう | 広く一般に使えること(汎用性が高い) |
| 概念 | がいねん | ものごとの大まかな意味・考え方 |
| 恩恵 | おんけい | めぐみ・ありがたい助け(恩恵を受ける) |
| 猛烈 | もうれつ | 激しく勢いがあるさま(猛烈な勢い) |
| 憤慨 | ふんがい | 強く腹を立てること(不正に憤慨する) |
| 辟易 | へきえき | うんざりして困ること(辟易する) |
| 竣工 | しゅんこう | 工事が完成すること(ビルが竣工する) |
| 遵守 | じゅんしゅ | きまりに従い守ること(法令を遵守する) |
| 拠点 | きょてん | 活動の足がかりになる場所(拠点を置く) |
| 抑制 | よくせい | おさえてコントロールすること(感情を抑制) |
| 漸次 | ぜんじ | だんだんと・順を追って(漸次改善する) |
| 斡旋 | あっせん | 間に立って仲介すること(就職を斡旋する) |
| 嗜好 | しこう | 好んでたしなむこと(嗜好品) |
| 隔たり | へだたり | 距離・差・へだて(意見に隔たりがある) |
| 陳列 | ちんれつ | 品物を並べて見せること(商品を陳列する) |
| 弔う | とむらう | 死者をいたむ(故人を弔う) |
| 促す | うながす | 急がせる・はたらきかける(注意を促す) |
| 遮る | さえぎる | 邪魔してさまたげる(視界を遮る) |
| 侮る | あなどる | 相手を軽く見る(相手を侮る) |
読み問題で特に間違えやすいのは「訓読みが複数ある動詞」と「音読みを訓読みと混同しやすい名詞」です。「払拭(ふっしょく)」「脆弱(ぜいじゃく)」「斡旋(あっせん)」などは音読みの組み合わせが難しく、入試での出題率が高くなっています。
書き問題(50選)
高校入試によく出る漢字の書き50選です。同音異義語・送り仮名の間違えやすい字を重点的に示します。「注意点」の列を必ず確認してください。
| 読み(文脈) | 正しい漢字 | 注意点・まちがえやすい字 |
|---|---|---|
| キカイ(道具) | 器械 | 機械(エンジンで動くもの)・機会(チャンス)と区別 |
| キカイ(エンジン付き) | 機械 | 器械(体操用具など手動)と区別 |
| タイショウ(比べる) | 対照 | 対象(ターゲット)・対称(左右均等)・大将と区別 |
| タイショウ(ターゲット) | 対象 | 「対照的」「対称的」と混同しやすい |
| ホショウ(補う) | 補償 | 保障(守り保つ)・保証(責任をもって確かめる)と区別 |
| ホショウ(守り保つ) | 保障 | 社会保障・安全保障などが頻出 |
| タイセイ(構え) | 態勢 | 体制(組織の仕組み)・体勢(体の構え)・大勢と区別 |
| カンシン(興味) | 関心 | 感心(感動する)・歓心(相手を喜ばせる)と区別 |
| シュウシュウ(集める) | 収集 | 収拾(混乱を治める)と区別 |
| セイサン(支払いを済ます) | 清算 | 精算(詳しく計算)・生産(作ること)と区別 |
| イシ(心がけ) | 意志 | 意思(意見・考え)・医師(医者)と区別 |
| カイトウ(答える) | 回答 | 解答(問題の正答)と区別 |
| カイトウ(正しい答え) | 解答 | 回答(返事・アンケート回答)と区別 |
| コウセイ(公平な) | 公正 | 公平・公正・更生・構成・校正・後世と多数あり |
| コウセイ(文章の組み立て) | 構成 | 「文章構成」の文脈で頻出 |
| シンコウ(深めること) | 深耕 | 進行(進む)・振興(盛んにする)・信仰と区別 |
| タンキュウ(探し求める) | 探究 | 探求(積極的に追求)もあるが、学習・研究では「探究」が正式 |
| ソウゾウ(想像) | 想像 | 創造(新しく作る)と区別 |
| ソウゾウ(新しく作る) | 創造 | 創造力・創造性の文脈で頻出 |
| イドウ(場所を移す) | 移動 | 異動(職場の人事異動)と区別 |
| ハンエイ(反映する) | 反映 | 繁栄(栄える)・繁盛と区別 |
| チョウセン(挑む) | 挑戦 | 朝鮮(地名)と字が異なるので注意 |
| カクトク(手に入れる) | 獲得 | 「獲」の字形(犬偏+隺)を正確に |
| ケイタイ(形の様子) | 形態 | 携帯(持ち運ぶ)・形体(形そのもの)と区別 |
| スイシン(前に進める) | 推進 | 水深(水の深さ)・吹信と混同しない |
| ドウキ(理由・きっかけ) | 動機 | 同期(同じ時期の人)と区別 |
| リョウガ(上回る) | 凌駕 | 難易度高め。「凌」の書き順に注意 |
| ヒハン(批判する) | 批判 | 批評(論じること)・非難(責める)と区別 |
| テイキョウ(差し出す) | 提供 | 低下・提案などとの組み合わせに注意 |
| コウリョ(考え合わせる) | 考慮 | 「慮」(おもんばかり)の字を正確に |
| タンポ(保証するもの) | 担保 | 「担」の偏は「扌(てへん)」 |
| フクザツ(入り組んでいる) | 複雑 | 「複」(衣へん)と「復」(ぎょうにんべん)を区別 |
| キンコウ(釣り合い) | 均衡 | 「衡」の字形に注意 |
| セイサク(作ること) | 制作 | 製作(材料を使って作る)と区別 |
| ショウサン(ほめる) | 称賛 | 称讃とも書く。「讃」も正解 |
| カクシン(核となる部分) | 核心 | 確信(強い信念)・革新(改革)と区別 |
| ハイリョ(相手を気づかう) | 配慮 | 「慮」の右下「心」を忘れない |
| キセイ(すでにあるもの) | 既成 | 既製(すでに作られた)・規制(ルールで制限)と区別 |
| チョウワ(調子が合う) | 調和 | 「調」の右側「周」の字形に注意 |
| ユウエキ(役に立つ) | 有益 | 有益・無益の対比で頻出 |
| キキン(資金不足) | 基金 | 飢饉(食糧不足)と区別 |
| モウモク(見境なく) | 盲目 | 「盲」の上部(亡)と下部(目)を正確に |
| シュウニン(役に就く) | 就任 | 「就」の書き順・字形を正確に |
| チョクメン(直接向き合う) | 直面 | 「直」の縦画の数(3本)に注意 |
| ジッシ(実際に行う) | 実施 | 「施」の旁(右側)の字形に注意 |
| ショウガイ(さまたげ) | 障害 | 傷害(けが)・障碍(障がい)と区別 |
| ショウリャク(省いて簡潔にする) | 省略 | 「略」の田の左右の書き順に注意 |
| ソウゴ(互いに) | 相互 | 「互」は「二と乙」の組み合わせ |
| フタン(引き受けること) | 負担 | 「担」の扌に注意 |
| センモン(特定の分野) | 専門 | 「専」の右下の縦画の位置に注意 |
書き問題で最も点を落としやすいのは同音異義語です。「対照・対象・対称」「保障・保証・補償」「収集・収拾」のように、読み方が同じでも意味が全く違う字のペアを、文脈で判断する力が問われます。まず意味の違いを理解し、その後に字形を覚える順番が効果的です。
高校入試によく出る漢字の問題【一問一答】
上の一覧から代表的な問題を抽出した、高校入試形式の一問一答です。解答は折りたたんであります。まず自分で考えてから開いてください。
読み 一問一答
次の漢字の読みをひらがなで答えなさい
問題
- 曖昧な態度をとる?
- 彼女は技を会得した?
- 説明が煩雑になる?
- 不安を払拭する?
- 計画が頓挫した?
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問1あいまい
「曖」も「昧」も「暗い・はっきりしない」を意味する字。「昧」を「ばい」と読む誤答が多い。
問2えとく
「会得」は「理解して自分のものにする」こと。「えとく」を「かいとく」と読む誤答に注意。
問3はんざつ
「煩」を「わずらわしい」と訓読みできれば音読み「はん」も推測しやすい。
問4ふっしょく
「拭」の音読みは「しょく」。「ふきとる」が本来の意味で、「払い拭う」→「完全に取り除く」の意味で使う。
問5とんざ
「頓」には「すぐに・急に」の意味がある。「頓挫」で「急にくじける」イメージをつかむとよい。
次の漢字の読みをひらがなで答えなさい
問題
- 相手を侮ってはいけない?
- 懸念が残る結果だ?
- 規則を遵守する?
- 山が紅葉で彩られる?
- 法令を遵守して業務を遂行する。(「遂行」の読みを答えよ)
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問6あなどる
「侮」は「人を侮る(あなどる)」。「ぶ」と音読みすると「侮辱」。
問7けねん
「懸」は「かける」が訓読み。「懸念」で「心にかかった不安」の意味。
問8じゅんしゅ
「遵」は「したがう」が訓読み。「遵守」「遵法」のように使う。「順守」とも書く。
問9いろどられる
「彩る」の活用。「彩」は「色どり・色のかざり」の意。受け身の「彩られる」も頻出。
問10すいこう
「遂」は「ついに・はたす」の意。「遂行」で「最後までやりとげること」。「すいこう」を「すいぎょう」と誤読しない。
次の漢字の読みをひらがなで答えなさい
問題
- 傍観するだけで動かなかった?
- 発言が辛辣だ?
- 資金が枯渇した?
- 斡旋を依頼した?
- 凡例を確認してから地図を読む?
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問11ぼうかん
「傍」は「かたわら」が訓読み。「傍観」で「かたわらで見ているだけ」の意。
問12しんらつ
「辛」は「からい・つらい」、「辣」は「きつい・激しい」。合わせて「鋭く刺激的」の意。
問13こかつ
「枯」は木が枯れる、「渇」は水分がなくなる。どちらも「尽きる」意味を持つ。
問14あっせん
「斡」「旋」どちらも難字。「斡旋」で「間に立って話をまとめる」。就職・和解の文脈で頻出。
問15はんれい
「凡」を「ぼん・はん」と読む。「凡例」は辞書・地図などの冒頭にある使い方の説明。
次の漢字の読みをひらがなで答えなさい
問題
- 漸次、問題が解決された?
- 辞書で単語を会得していく。(「会得」の読みを答えよ)
- 脆弱な構造が明らかになった?
- 事業に携わる立場として発言した?
- 彼女の演技には滑稽なユーモアがあった?
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問16ぜんじ
「漸」は「だんだん」の意。「漸次」で「徐々に・段階的に」。「漸進(ぜんしん)」も関連語。
問17えとく
問2と同じ。繰り返し確認しておくと定着する。
問18ぜいじゃく
「脆」は「もろい」、「弱」と合わせて「もろく弱い」。「脆」の左旁は「月(にくづき)」。
問19たずさわる
「携」の訓読み。「携帯(けいたい)」も同じ字。「関わり続ける」イメージで覚える。
問20こっけい
「滑稽」は「おかしくておかしみがある」。「こっけい」を「かつけい」と読む誤答が多い難読語。
次の漢字の読みをひらがなで答えなさい
問題
- 弔いの言葉を述べる?
- 窓が雨雲で視界を遮る?
- 危惧の念を抱く?
- 問題解決を促す声明を出した?
- 趣旨を説明してから提案した?
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問21とむらい
「弔」の訓読みは「とむら(う)」。「弔問(ちょうもん)」「弔辞(ちょうじ)」が音読み。
問22さえぎる
「遮」の訓読み。「遮断(しゃだん)」が音読み。「視界を遮る」「話を遮る」が典型的な用例。
問23きぐ
「危惧」で「危険が起きそうで心配する」。「惧(おそれる)」の字形に注意。
問24うながす
「促」の訓読み。「促進(そくしん)」が音読み。「急かして前に進ませる」イメージ。
問25しゅし
「趣旨」で「目的・意図・ねらい」。「趣」を「しゅ」と読む。「趣(おもむき)」とは別読み。
書き 一問一答
次のカタカナを漢字で書きなさい
問題
- この問題はカイトウを見てから確認する。(正しい答えの意)
- アンケートにカイトウする。(返事をする意)
- 意志の疎通がタイセツだ。(大事・重要の意)
- ソウゾウ力を育てる。(新しいものを生み出す意)
- 彼は相手をカンシンさせる話し方をする。(感動させる意)
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問1解答
「解答」は問題・試験に対する正しい答え。「回答」はアンケートや問い合わせへの返事。文脈で区別する。
問2回答
「回答」は返事・返信のイメージ。「アンケートに回答する」「お問い合わせに回答する」が典型用例。
問3大切
「大切」は基本的な熟語。「だいせつ」と誤読して「大雪」と書かないよう注意。
問4創造
「創造」は「新しく生み出す」。「想像(頭の中で思い描く)」と区別する。「創」の旁(りっとう)を正確に書く。
問5感心
「感心」は「すごいと思って感動する」。「関心(興味を持つ)」「歓心(喜ばせる)」と区別する。
次のカタカナを漢字で書きなさい
問題
- 物品をシュウシュウする。(集める意)
- 混乱をシュウシュウする。(治める意)
- タイショウ的な結果が出た。(比べて対応関係にある意)
- 調査のタイショウは中学生だ。(目的・ターゲットの意)
- ホショウ金を受け取った。(損失の埋め合わせの意)
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問6収集
「収集」は「集めてまとめること」。「収拾」は「乱れた状態をおさめること」(例:事態を収拾する)。
問7収拾
「拾」の字に注意。「収拾がつかない」が慣用表現として頻出。
問8対照
「対照」は「二つを比べて照らし合わせる」。「対象(ターゲット)」「対称(左右均等)」と区別する。
問9対象
「対象」は「行為・研究などの向かう先・ターゲット」。「研究対象」「調査対象」の形で頻出。
問10補償
「補償」は「損害・損失を補い埋め合わせる」。「保障(権利・安全を守る)」「保証(確かである旨を責任もって伝える)」と区別する。
次のカタカナを漢字で書きなさい
問題
- 感情をヨクセイする?
- 企画をスイシンする?
- 個人のハイリョが大切だ?
- 文章のコウセイを考える。(組み立ての意)
- カクシンに触れる質問をする。(核となる部分の意)
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問11抑制
「抑(おさえる)」の字は「扌(てへん)」。「制(おさえきめる)」と合わせて「コントロールする」の意。
問12推進
「推」は「おす」。「推進力」「推進派」の形で頻出。「水深」と混同しない。
問13配慮
「慮」は「おもんぱかる」。下部の「心」を忘れがち。「思慮(しりょ)」「深慮(しんりょ)」も関連語。
問14構成
「構成」は「組み立て・組み合わせ」。「公正(フェアな)」「更生(立ち直る)」「校正(誤りを直す)」と区別する。
問15核心
「核心」は「物事の中心にある最も重要な部分」。「確信(強い信念)」「革新(改革)」と区別する。
次のカタカナを漢字で書きなさい
問題
- 規則をジュンシュする?
- 複雑な問題にチョクメンした?
- セイサク費を計上する。(芸術作品などを作る意)
- 成果をショウサンされた?
- 課題にカクトクした点数で評価された?
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問16遵守
「遵」は難字。「したがう・のっとる」の意。「法令遵守(コンプライアンス)」の文脈で出題される。「順守」とも書く。
問17直面
「直」の縦の線は3本(「直」の内部は横線2本+縦2本の組み合わせ)。正確な字形を確認しておく。
問18制作
「制作」は映画・絵・工芸などを作ること。「製作」は材料から工業製品などを作ること。文脈(芸術か工業か)で判断する。
問19称賛
「称」は「たたえる」。「賛」の字形(上部「夫×2」+下部「貝」)を確認する。「称讃」とも書く。
問20獲得
「獲」は「犬偏(犭)+隺(かく)」。「隹(とり)」と「隶」の組み合わせを正確に。「画数が多い字」として入試で狙われやすい。
次のカタカナを漢字で書きなさい
問題
- フクザツな手続きを経た?
- 先月の旅費をセイサンした。(支払いを済ます意)
- 社会ホショウ制度を学ぶ。(権利・安全を守り保つ意)
- テイキョウされたデータを分析した?
- 探究活動でタンキュウ力が身につく。(積極的に究める意)
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問21複雑
「複」は「衣へん(ネ)」。「復(ぎょうにんべん:彳)」と混同しやすい。意味は「重なる・繰り返す」。
問22清算
「清算」は貸し借りをすっきり終わらせること。「精算(詳細に計算する)」「生産(作ること)」「成算(見通し)」と区別する。
問23保障
「社会保障」「安全保障」は「守り保つ」の「保障」。「保証」は「確かであると責任をもって伝える」。
問24提供
「提」は「扌(てへん)+是(ぜ)」の組み合わせ。「差し出す・提出する」系の字と整理する。
問25探究
学習指導要領では「探究(たんきゅう)学習」と「究(きわめる)」を使う。「探求」も誤りではないが、学校・入試の文脈では「探究」が正式表記として定着している。
四字熟語・慣用句
□に入る漢字・語句を答えなさい
問題
- 一□即発(わずかな刺激で爆発しそうな緊迫状態)
- 一刀□断(迷わず素早く物事を決めること)
- □画自賛(自分で自分をほめること)
- 栄□盛衰(栄えたり衰えたりすること)
- 温□知新(古いことを学んで新しい知識を得ること)
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問1触(一触即発)
「触れるとすぐに爆発する」ほど緊張した状況を表す。「一触即発の事態」として外交・紛争の文脈でよく使われる。
問2両(一刀両断)
「一太刀で真っ二つに断ち切る」が原義。転じて「迷いなく決断する・きっぱりと処理する」意。
問3自(自画自賛)
自分で描いた絵に自分で賛(詩文)を書く=自分で自分をほめること。「自賛」の「賛」の字形に注意。
問4枯(栄枯盛衰)
「栄えたり枯れたり、盛んになったり衰えたりすること」。世の無常を表す四字熟語として頻出。
問5故(温故知新)
論語の「故きを温めて新しきを知る」から。「故」を「ふるいこと」として「温める」ことで「新しい発見が得られる」という意味。「故」を「古」と書かないよう注意。
□に入る漢字・語句を答えなさい
問題
- 堅□不抜(どんな困難にも揺らがない意志)
- □を切る(戦いや物事を開始する)(「□□を切る」の2字)
- □に火がつく(追いつめられてやっと動き出す)
- 試行□誤(繰り返し試みて失敗から学ぶこと)
- 以心□心(言葉なしに心が通じ合うこと)
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問6忍(堅忍不抜)
「堅く忍んで、引き抜かれないほど揺るぎない」の意。強い意志・精神力を表す。「忍」を「認」と書かない。
問7火蓋(火蓋を切る)
「火蓋(ひぶた)」は火縄銃の部品。これを切ると発射できる状態になることから「開始する」の意になった。「火蓋を切って落とす」が完全な形。
問8尻(尻に火がつく)
「お尻に火がつくほど追いつめられて、急いで動き出す」の意。期限ギリギリになってから取り組む状況を指す。
問9錯(試行錯誤)
「試みて、間違いながらも(錯誤しながら)やり方を探ること」。「錯」の字(左右の「金・昔」の組み合わせ)を正確に書く。
問10伝(以心伝心)
禅の言葉「不立文字・以心伝心」から。「言葉を使わずに心から心へと伝わる」意。「伝」を「転」と書かない。
高校入試によく出る漢字プリント【無料配布中】
このページの漢字一覧・一問一答をそのまま印刷できるPDF形式のプリントを無料配布しています。読み50問・書き50問・四字熟語10問の計110問が1冊にまとまっているので、高校受験対策の漢字練習帳としてそのまま使えます。
プリントには解答欄と答え合わせ用の正答表も含まれています。1日5〜10問を習慣にして繰り返し取り組むと定着します。
よくある質問
高校入試の漢字問題はどのくらい出る?
公立高校入試の国語では、漢字の読み書きで5〜10点(配点全体の5〜10%程度)が一般的な出題規模です。形式は「読み3〜5問+書き3〜5問」のセット出題が多く、毎年安定して出題されます。
長文読解や作文と違い、漢字は対策しただけ確実に得点できる「貯金」になる分野です。文法・古文に比べても短期間で成果が出やすいので、まず漢字から対策を始めるのが効率的です。
高校入試によく出る漢字の問題として出題されるのは、常用漢字の中でも「読み間違え・書き間違えが起きやすい字」が中心です。このページの一覧を繰り返し確認してください。
私立高校入試と公立高校入試で漢字の出題は違う?
公立高校入試の漢字は基礎〜標準レベルが中心で、「読み・書き」の直接問題が多い傾向です。一方、私立高校入試によく出る漢字の書きは難易度が高く、四字熟語・対義語・類義語・部首まで含む出題が多いです。難関私立になるほど、漢字の知識だけでなく「意味を理解しているか」を問う問題が増えます。
私立高校入試では、このページの「書き50選」に含む同音異義語(「対照・対象・対称」「保障・保証・補償」など)が特に出題されやすく、文脈から正しい字を判断する力が問われます。公立よりも1〜2段階難しい字が出ると考えて、語彙量を増やしておくと安心です。
難関私立対策では、このページの漢字一覧に加えて、四字熟語100選・ことわざ・慣用句まで範囲を広げておくと万全です。
漢字はいつから対策すれば間に合う?
中3の秋(10月ごろ)から始めても十分間に合います。漢字は短期間で集中して取り組める分野で、1日5〜10字を30日続けると300字程度を固められます。このページの100選を2〜3周すれば、入試で出題される漢字の大半をカバーできるでしょう。
より確実に得点したい場合は、中3の夏(7〜8月)から取り組むのが理想です。夏の間に読み・書き各50選を一通り覚え、秋以降は苦手な字だけを繰り返す形が効率的です。
直前期(中3冬・12月以降)から始める場合は「書き」中心に絞るのが得策です。読みは直感で当たることがあります。一方、書きはそのまま点数に直結します。時間が限られているときは、書きの同音異義語(このページの「書き50選」)を優先して練習してください。