「三平方の定理」の公式一覧・計算機
中3数学の頻出単元「三平方の定理」を、公式・特別な直角三角形・無料計算機・4つの証明・入試例題まで完全解説。テスト対策・高校受験対策に必須の内容を図解と裏技でわかりやすくまとめました。
- 自動計算機
- 練習問題5問
- 入試レベル例題
「三平方の定理」の公式一覧
三平方の定理は直角三角形の3辺の長さの関係を表す定理です。基本公式に加えて、入試で頻出の角度の比と整数の比(ピタゴラス数)を一緒に覚えるのが得点アップのコツです。
基本公式
直角三角形の3辺を a, b, c とし、c を斜辺(直角の向かいにある辺)とします。
直角を挟む2辺(a, b)の2乗の和は、斜辺(c)の2乗に等しいという関係です。逆も成立し、a²+b²=c² が成り立つ三角形は直角三角形になります(三平方の定理の逆)。
斜辺がどれかを見極めるのが第一歩。直角の向かいにある最も長い辺が斜辺です。
基本公式 a²+b²=c² を移項して、求めたい辺だけを左辺に残した形。問題文で何が分かっているかに応じて使い分けます。
注意:直角を挟む辺を求めるとき、c² − b² が負の数になったら計算ミス(斜辺と他の辺を取り違えている)。c は必ず最も長い辺です。
角度の比
入試・テストで頻出の特別な角度を持つ直角三角形には、覚えるべき辺の比が2つあります。これさえ覚えれば、三平方の定理を毎回計算しなくても瞬時に解けます。
正三角形を半分に切るとこの三角形ができます。30°の向かいが最短の辺(1)、60°の向かいが √3、斜辺が2と覚えるのがコツ。
語呂:「イチ・ニ・ルート3」。30°→1、斜辺→2、60°→√3 の順に覚える。
正方形を対角線で切るとこの三角形ができます。直角を挟む2辺が等しい直角二等辺三角形で、斜辺は √2 倍。
語呂:「イチ・イチ・ルート2」。正方形の対角線の長さを求めるときの定番。
整数の比(ピタゴラス数)
3辺すべてが整数になる直角三角形の組をピタゴラス数といいます。入試では下記5パターンが頻出なので暗記推奨です。
これらの整数比を見たら、計算しなくても直角三角形と判断できます。3:4:5 は最頻出で、その倍数(6:8:10、9:12:15、15:20:25 など)も同じくピタゴラス数。
3:4:5 の倍数は中学入試・高校入試で7割以上の確率で登場します。見た瞬間に気付けるレベルまで反復練習してください。
立体・座標への応用
三平方の定理を立体図形・座標平面に応用した公式です。基本公式が直角三角形(平面)の関係なのに対し、これらは3次元・座標へ拡張した形。高校受験で頻出します。
三平方の定理を立体に2回適用したもの。①底面の対角線を求める、②それを1辺、高さを1辺とする直角三角形に再度三平方を使う、という二段構え。
座標平面上の2点を結ぶ線分を斜辺とする直角三角形を作り、三平方の定理を適用したもの。横の差(x₂−x₁)を a、縦の差(y₂−y₁)を b と見立てて計算します。
関数のグラフ問題では2点間の距離が頻出。座標が整数ならピタゴラス数(3:4:5、5:12:13など)になることも多いので、計算前に「これピタゴラス数では?」と疑うのが時短のコツ。
「三平方の定理」の計算機
三平方の定理の無料の計算サイト・計算機です。直角三角形の3辺のうち、わかっている2辺を入力するだけで、残りの1辺を自動で計算します。計算過程も表示されるので、宿題やテスト勉強の確認に使えます。
「三平方の定理」の例題3問
基本パターンの解き方・求め方を3問のステップ解説で学びます。「公式の代入→2乗の計算→√を外す」の流れを身につけてください。
「三平方の定理」の練習問題5問
例題で学んだ解き方を使って、5問の練習問題を解きます。応用パターン・入試レベルまで含むので、これを完璧にすれば三平方の定理は得点源になります。
「三平方の定理」の証明一覧
三平方の定理には400以上の証明方法があるといわれます。ここでは中学生でも理解できる代表的な4つの証明を、図解つきで解説します。最後のアインシュタインの証明は、最も美しい証明として有名です。
1中学生向けの基本証明(正方形を使う方法)
2相似比を使う証明(中学範囲で最もシンプル)
3別の配置(a²+b²の置き換え)で示す証明
4アインシュタインの美しい証明(最も短い証明)
三平方の定理は中3数学の山場。「公式は覚えたのに応用が解けない」と悩むなら、勉強が苦手な子向けの個別指導塾で1対1の演習を受けるのが最短ルート。勉強の仕方から教えてくれる塾なら、苦手単元も着実に克服できます。
勉強が苦手な子向け個別指導塾5選よくある質問
三平方の定理についてよく寄せられる6つの疑問に丁寧にお答えします。基礎の確認・覚え方・受験対策まで、知っておくべきことを網羅しました。
三平方の定理とは?
三平方の定理は、直角三角形の3辺の長さの関係を表す数学の定理です。直角を挟む2辺を a, b、斜辺(直角の向かいにある最も長い辺)を c とすると、必ず a² + b² = c² が成立します。
この定理は古代ギリシャの数学者ピタゴラスが発見したとされ、海外では「ピタゴラスの定理(Pythagorean theorem)」と呼ばれます。日本の中学数学では「三平方の定理」という名称で習いますが、両者は完全に同じ定理を指しています。
言葉で言うと:「直角三角形では、直角を挟む2辺の2乗の和は、斜辺の2乗に等しい」となります。
三平方の定理の裏技は?
三平方の定理を素早く解くための4つの裏技。これらを使いこなせば、計算スピードが2〜3倍になります。
- 裏技1:ピタゴラス数を見抜く 3:4:5、5:12:13、8:15:17、7:24:25、20:21:29 の整数比とその倍数(6:8:10、9:12:15 等)。これを見たら計算なしで斜辺がわかる
- 裏技2:特別な直角三角形の比 30°-60°-90° なら 1:√3:2、45°-45°-90° なら 1:1:√2 を当てはめる。三平方の定理を毎回計算するより圧倒的に速い
- 裏技3:二等辺三角形の高さは半分から 二等辺三角形を高さで2等分し、できた直角三角形に三平方を適用する
- 裏技4:補助線で直角三角形を作る 一見難しい問題も、補助線を1本引くと直角三角形が現れる
補助線の引き方は単元ごとに定石があります:
- 二等辺三角形:頂点から底辺に垂線 → 直角三角形2つ
- 正三角形:頂点から底辺に垂線 → 30°-60°-90° の三角形2つ
- 円の弦:中心から弦に垂線 → 弦は2等分され、直角三角形ができる
- 直方体・立方体:底面の対角線をまず引いてから、高さの面で三平方を適用(三平方を2回使う)
- 座標平面の2点間の距離:縦と横の差で直角三角形を作り、斜辺=2点間の距離
三平方の定理でよくある計算ミスは?
中学生がテストで三平方の定理を使うときによく間違える5パターンと、その対策をまとめました。
- 斜辺と他の辺を取り違える 直角の向かいが斜辺。これを間違えると c² = a² + b² の左右が逆になり、計算結果がマイナスになって解けなくなる
- 2乗を忘れる 3² + 4² を「3 + 4 = 7」と計算してしまう(正しくは 9 + 16 = 25)
- √を外し忘れる c² = 25 の段階で答えを書いてしまう(正しくは c = √25 = 5 まで導く)
- √の中の計算を分配してしまう √(25 + 25) を「√25 + √25 = 10」と書く(正しくは √50 = 5√2)
- 「長さは正の数」を書き忘れる x² = 25 → x = ±5 と書いてしまう(正しくは x > 0 なので x = 5)
対策:問題を解き始める前に「どれが斜辺か」を必ず印で囲む。式を書く前に「a²+b²=c²の形」を意識する。
高校受験でよく出る三平方の定理の問題パターンは?
三平方の定理は高校受験の数学で毎年必ず出題される最頻出単元です。出題されやすい5パターンを押さえれば対応できます。
- パターン1:空間図形との融合 直方体・立方体・三角錐の対角線・高さを求める。三平方を2回使うのが定石
- パターン2:関数との融合 座標平面上の2点間の距離を求める。縦の差・横の差で直角三角形を作る
- パターン3:円との融合 円の弦の長さ・接線の長さ・円周角の定理(直径に対する円周角は90°)と組み合わせて直角三角形を発見
- パターン4:相似との融合 相似比から辺の長さを連鎖的に求め、最後に三平方で確認する
- パターン5:(8−x)型の方程式問題 乗法公式 (a−b)²=a²−2ab+b² と組み合わせて使う応用パターン(例題セクションの問題7参照)
対策:パターンごとに「直角三角形をどこに見つけるか」を意識して練習問題を解くと、本番でも素早く解法が浮かびます。
三平方の定理の覚え方は?
三平方の定理を確実に暗記するための3つの覚え方を紹介します。
- 意味で覚える(推奨) 「直角を挟む2辺の2乗の和=斜辺の2乗」と日本語で唱える。意味を理解しているので応用が効く
- 音で覚える 「サンビョウホウ・斜辺2乗・足し算」と韻を踏んで唱える
- 視覚で覚える a²+b²=c² の式を、直角三角形の図とセットで頭に入れる(公式単独だと忘れやすい)
特別な直角三角形の比の語呂:
- 30°-60°-90°:「イチ・ニ・ルート3」(1, 2, √3 の順)
- 45°-45°-90°:「イチ・イチ・ルート2」(1, 1, √2 の順)
単純な暗記より「意味を理解して覚える」方が長持ちします。a²+b²=c² の図を何度か自分で書き、「直角の向かいが斜辺」「直角を挟む2辺の2乗の和」を口で唱えながら定着させてください。
三平方の定理はいつ習う?何年生?
三平方の定理は中学3年生の数学で習います。教科書では後半(10〜12月頃)の図形分野で扱われ、相似や円の性質と並んで中3最大の山場となる単元です。
高校では「三角比」「ベクトル」「微分積分」など、より高度な単元の前提となるため、中3で完璧に理解しておく必要があります。
学校によって扱う時期は前後しますが、遅くとも中3の冬休み前(12月)までには習い終えるのが一般的です。高校受験の数学では中3の3月までの全範囲が出題対象となるため、夏休みごろから先取り学習を始めても損はありません。