こども教材プラス総研は、高校生のお子様を持つ保護者140名を対象に、「高校生の勉強場所」に関する意識調査を実施しました。
本調査では、大学受験などを控える高校生が最も集中できる勉強場所や、「塾の自習室」の利用実態、学習効果への影響などを明らかにすることを目的としています。
- 高校生が最も集中できる勉強場所は、「塾の自習室」が54.3%でトップ
- 塾の自習室を利用する最大の理由は「静かで落ち着いた環境だから」(65.7%)
- 塾の自習室は「学校帰り(部活がない日)」(59.3%)での利用が最も多い
- 塾の自習室の利用は、84.3%が「定期テストに好影響だった」、85.0%が「大学受験に好影響だった」と回答し、中学生以上に学習効果を高く評価されている
高校生が最も集中して勉強できる場所はどこですか?
保護者の皆様に、高校生のお子様が最も集中して勉強できる場所を尋ねたところ、「塾の自習室」が54.3%と、半数以上を占める結果となりました。中学生を対象とした同様の調査結果(59.4%)と比較するとやや割合は減るものの、依然として自宅や図書館を上回り、最も支持される勉強場所であることがわかります。
- 塾の自習室:76名(54.3%)
- 自宅:29名(20.7%)
- 図書館:23名(16.4%)
- 学校の自習室:9名(6.4%)
- カフェ・飲食店:3名(2.1%)

塾の自習室を利用する頻度を教えてください。
塾の自習室の利用頻度については、「週2〜3日」が45.0%で最も多くなっています。中学生の調査結果(46.2%)とほぼ同水準であり、高校生になっても多くの生徒が定期的に自習室を活用していることがわかります。
- 週2〜3日:63名(45.0%)
- 定期テスト前や長期休みだけ:28名(20.0%)
- 週1日:17名(12.1%)
- 週4〜5日:16名(11.4%)
- ほぼ毎日:16名(11.4%)

塾の自習室を利用する理由は何ですか?(複数回答可)
塾の自習室が選ばれる理由として最も多かったのは、「静かで落ち着いた環境だから」(65.7%)でした。次いで「周りの生徒から刺激をもらえるから」(54.3%)、「勉強せざるを得ない環境に身を置けるから」(50.0%)と続きます。高校生になると、より自律的に学習を進める中でも、良い意味での強制力や、ライバルと切磋琢磨できる環境が重要視されているようです。
- 静かで落ち着いた環境だから:92名(65.7%)
- 周りの生徒から刺激をもらえるから:76名(54.3%)
- 勉強せざるを得ない環境に身を置けるから:70名(50.0%)
- わからない点をすぐに先生に質問できるから:59名(42.1%)
- スマホやゲームなどの誘惑がないから:56名(40.0%)
- 自宅と気分を変えてリフレッシュできるから:32名(22.9%)
- 勉強に必要な参考書や資料が充実しているから:13名(9.3%)
塾の自習室はどのようなタイミングで利用しますか?(複数回答可)
利用するタイミングとしては、「学校帰り(部活がない日)」が59.3%で最多となりました。「長期休み」(56.4%)、「塾の前後」(43.6%)も多く、日々の放課後から長期休暇まで、年間を通して学習拠点として活用されている様子が伺えます。
- 学校帰り(部活がない日):83名(59.3%)
- 長期休み:79名(56.4%)
- 塾の前後:61名(43.6%)
- 土曜:55名(39.3%)
- 日曜:32名(22.9%)
- 学校帰り(部活がある日):23名(16.4%)
塾の自習室は、お子様の「定期テスト」にどのような影響を与えましたか?
塾の自習室の利用が、定期テストの成績に与えた影響を尋ねたところ、「非常に好影響だった」「やや好影響だった」を合わせ、84.3%が「好影響だった」と回答しました。
- 非常に好影響だった:46名(32.9%)
- やや好影響だった:72名(51.4%)
- 特に影響はなかった:14名(10.0%)
- やや悪影響だった:0名(0.0%)
- 非常に悪影響だった:0名(0.0%)
- わからない:8名(5.7%)
塾の自習室は、お子様の「大学受験」にどのような影響を与えましたか?
大学受験への影響についても、「非常に好影響だった」「やや好影響だった」を合わせ、85.0%が「好影響だった」と回答。中学生の高校受験(77.4%)よりも高い数値となり、学年が上がるにつれて、自習室の戦略的な重要性が増していることが示されました。
- 非常に好影響だった:44名(31.4%)
- やや好影響だった:75名(53.6%)
- 特に影響はなかった:10名(7.1%)
- やや悪影響だった:0名(0.0%)
- 非常に悪影響だった:0名(0.0%)
- わからない:11名(7.9%)

「こども教材プラス」編集長・高野智弘からコメント
今回の調査で、中学生だけでなく高校生にとっても「塾の自習室」が最も支持される勉強場所であることが再確認できました。特に、大学受験への好影響が85%という高い数値を示した点は注目に値します。高校生の学習は、中学時代以上に「自律性」と「計画性」が求められます。その中で、「静かな環境」はもちろん、「周りから刺激を受けられる」「やらざるを得ない」といった、良い意味での強制力や集団効果が自習室の大きな価値となっているのでしょう。
大学受験という厳しい戦いを乗り越える上で、学習に最適化された「環境」に投資することが、いかに重要であるかを示す結果となりました。
<調査レポート名>
高校生の勉強場所に関する意識調査2025
<調査機関>
こども教材プラス総研(株式会社SUNCORE)
<調査対象>
高校生のお子様を持つ保護者140名
<調査方法>
インターネットを使用した任意回答
<調査時期>
2025年10月