中学生の勉強場所に関する意識調査2025

こども教材プラス総研は、中学生のお子様を持つ保護者106名を対象に、「中学生の勉強場所」に関する意識調査を実施しました。

本調査では、中学生が最も集中できる勉強場所や、近年利用者が増えている「塾の自習室」の利用実態、学習効果への影響などを明らかにすることを目的としています。

本調査のサマリー
  • 中学生が最も集中できる勉強場所は、「塾の自習室」が59.4%でトップ。「自宅」(21.7%)を大きく引き離す結果に
  • 塾の自習室を利用する最大の理由は「静かで落ち着いた環境だから」(61.3%)
  • 塾の自習室は「長期休み」での利用が最も多く(77.4%)、次いで「塾の前後」(50.0%)となった
  • 塾の自習室の利用は、83.0%が「定期テストに好影響だった」、77.4%が「高校受験に好影響だった」と回答し、学習効果を高く評価されている

中学生が最も集中して勉強できる場所はどこですか?

保護者の皆様に、お子様が最も集中して勉強できる場所を尋ねたところ、「塾の自習室」が59.4%と、半数以上を占める結果となりました。2位の「自宅」(21.7%)に2倍以上の差をつけ、圧倒的な支持を集めています。

  • 塾の自習室:63名(59.4%)
  • 自宅:23名(21.7%)
  • 図書館:15名(14.2%)
  • 学校の自習室:4名(3.8%)
  • カフェ・飲食店:1名(0.9%)
最も集中して勉強できる場所は?(中学生)
集中して勉強できる場所ランキングTOP5【中学生/高校生】

塾の自習室を利用する頻度を教えてください。

塾の自習室の利用頻度については、「週2〜3日」が46.2%で最も多く、多くの生徒がコンスタントに自習室を活用していることがわかります。また、「定期テスト前や長期休みだけ」という集中利用層も26.4%存在します。

  • 週1日:13名(12.3%)
  • 週2〜3日:49名(46.2%)
  • 週4〜5日:11名(10.4%)
  • ほぼ毎日:5名(4.7%)
  • 定期テスト前や長期休みだけ:28名(26.4%)
塾の自習室を利用する頻度は?(中学生)

塾の自習室を利用する理由は何ですか?(複数回答可)

塾の自習室が選ばれる理由として最も多かったのは、「静かで落ち着いた環境だから」(61.3%)でした。次いで「周りの生徒から刺激をもらえるから」(53.8%)、「スマホやゲームなどの誘惑がないから」(50.9%)と続きます。単に静かなだけでなく、ライバルの存在や誘惑の排除といった、学習効果を高めるための環境が評価されているようです。

  • 静かで落ち着いた環境だから:65名(61.3%)
  • 周りの生徒から刺激をもらえるから:57名(53.8%)
  • スマホやゲームなどの誘惑がないから:54名(50.9%)
  • わからない点をすぐに先生に質問できるから:50名(47.2%)
  • 勉強せざるを得ない環境に身を置けるから:48名(45.3%)
  • 自宅と気分を変えてリフレッシュできるから:22名(20.8%)
  • 勉強に必要な参考書や資料が充実しているから:13名(12.3%)

塾の自習室はどのようなタイミングで利用しますか?(複数回答可)

利用するタイミングとしては、「長期休み」が77.4%で最多となりました。夏休みや冬休みといったまとまった時間に、集中的に学習を進めるために活用されていることがわかります。次いで「塾の前後」(50.0%)、「学校帰り(部活がない日)」(45.3%)と、日々の学習サイクルの中に組み込まれている様子も伺えます。

  • 長期休み:82名(77.4%)
  • 塾の前後:53名(50.0%)
  • 学校帰り(部活がない日):48名(45.3%)
  • 土曜:42名(39.6%)
  • 日曜:26名(24.5%)
  • 学校帰り(部活がある日):13名(12.3%)

塾の自習室は、お子様の「定期テスト」にどのような影響を与えましたか?

塾の自習室の利用が、定期テストの成績に与えた影響を尋ねたところ、「非常に好影響だった」「やや好影響だった」を合わせ、83.0%が「好影響だった」と回答しました。

  • 非常に好影響だった:29名(27.4%)
  • やや好影響だった:59名(55.7%)
  • 特に影響はなかった:14名(13.2%)
  • やや悪影響だった:3名(2.8%)
  • 非常に悪影響だった:0名(0.0%)
  • わからない:1名(0.9%)

塾の自習室は、お子様の「高校受験」にどのような影響を与えましたか?

同様に、高校受験への影響についても、「非常に好影響だった」「やや好影響だった」を合わせ、77.4%が「好影響だった」と回答しました。定期テスト対策だけでなく、より長期的な目標である高校受験においても、塾の自習室が重要な役割を果たしていることが示されました。

  • 非常に好影響だった:25名(23.6%)
  • やや好影響だった:57名(53.8%)
  • 特に影響はなかった:5名(4.7%)
  • やや悪影響だった:3名(2.8%)
  • 非常に悪影響だった:0名(0.0%)
  • わからない:6名(5.7%)
塾の自習室を利用した影響は?(中学生)

「こども教材プラス」編集長・高野智弘からコメント

今回の調査で、中学生が最も集中できる場所は「塾の自習室」がトップでした。理由は、ライバルから刺激を受け、スマホなどの誘惑がない環境にあるようです。実際に8割以上の生徒が成績への好影響を実感しており、学習に最適化された環境が学力向上に直結することがデータで示されました。授業だけでなく「自習室」という環境も、塾選びの重要な判断基準と言えるでしょう。

「自習室」目当てで塾はOK?恥ずかしい?【自習室だけ使える塾3選】

<調査レポート名>
中学生の勉強場所に関する意識調査2025
<調査機関>
こども教材プラス総研(株式会社SUNCORE)
<調査対象>
中学生のお子様を持つ保護者106名
<調査方法>
インターネットを使用した任意回答
<調査時期>
2025年10月

ABOUT US
高野 智弘株式会社SUNCORE 代表取締役
埼玉県立和光国際高校→法政大学→東証プライム上場企業など数社→Webマーケティング会社を起業し、現在は教育分野の情報発信やマーケティング支援も行う。中学時代は内申点42/45点の好成績で、男子生徒の実質倍率15倍ほどの第一志望校に合格。明光義塾・関塾・大学受験ナビオ・増田塾などの通塾経験あり。マーケティングに関するセミナー講師を務め、累計参加者が400名を突破。経営者およびマーケター視点で、ロジカルな勉強法を発信しています。ABEMA Prime出演。プロフィール詳細はこちら