こども教材プラス総研は、中学生のお子様を持つ保護者120名を対象に、「中学生の冬休みの過ごし方」に関する実態調査を実施しました。
本調査では、中学生の冬休みの過ごし方について、学習時間の実態、塾の利用状況、そして保護者が何を重視しているのかを明らかにすることを目的としています。
- 中学生の冬休みの過ごし方、1位は「学習塾」(33.3%)。2位「部活」(28.3%)、3位「自宅で過ごす」(24.2%)
- 全体の60%が冬休み中に塾を利用。通塾頻度は「週3日」が24.2%で最多
- 冬期講習の受講・検討率は学年ごとに上昇し、中3では72.7%に達する
- 1日の勉強時間は「2時間以上」が過半数(53.3%)。保護者の重視点も「高校受験対策」「学力の向上」が同率トップ
- ゲーム・動画は「1〜2時間未満」が42.5%で最多
お子様の現在の学年を教えてください。
調査対象は中学1年から3年まで特定の学年に偏りなく分布しており、中学生全体の傾向を反映した結果となっています。
- 中学1年生:39名
- 中学2年生:48名
- 中学3年生:33名
お子様は高校受験を予定していますか?
調査対象の8割以上が「学力試験あり」の高校受験を予定しています。この「受験」という共通の目的意識が、冬休みの過ごし方全体(特に学習塾の利用率や学習時間)に強く影響していると考えられます。
- はい、予定している(学力試験あり):99名
- はい、予定している(学力試験なし):8名
- いいえ、予定していない:9名
- まだ決めていない:4名
今年の冬休み、お子様はどのように過ごす予定ですか?
小学生の調査(「自宅で過ごす」が55.8%でトップ)とは対照的に、中学生は「学習塾」(40名)と「部活」(34名)が「自宅で過ごす」(29名)を上回りました。中学生の冬休みは、家庭での休息よりも塾や部活といった外部での活動が中心となっている実態が明らかです。

- 学習塾(冬期講習を含む):40名
- 部活:34名
- 自宅で過ごす:29名
- 帰省:6名
- 習い事:5名
- 旅行:3名
- 友達と遊ぶ:3名
- その他:0名
今年の冬休み、学習塾に通う頻度はどれくらいですか?
全体の60%が冬休み中も塾を利用しており、その頻度は「週3日」(29名)が最多となりました。週1回程度の補習ではなく、週3日以上の通塾(合計57名)が主流となっており、冬期講習で集中的に学習を進める様子が伺えます。
- なし(塾に通わない):48名
- 週1日:5名
- 週2日:17名
- 週3日:29名
- 週4日:10名
- 週5日:9名
- 週6日:0名
- 週7日:2名
今年の冬休み、お子様の学習時間は1日どれくらいですか?(塾や宿題を含む)
1時間以上学習する生徒が全体の87.5%(105名)を占める一方で、「8時間以上」(6名)という回答も5%存在します。高校受験に向けた学習時間の二極化が始まっている可能性が示唆されます。

- ほとんどしない:2名
- 1時間未満:13名
- 1時間以上:35名
- 2時間以上:31名
- 3時間以上:17名
- 4時間以上:7名
- 5時間以上:8名
- 6時間以上:1名
- 7時間以上:0名
- 8時間以上:6名
冬休みの宿題は、いつ頃終わらせる予定ですか?
「前半に終わらせる」(51名)と「毎日計画的に進める」(34名)を合わせた「計画派」が多数を占めます。しかし、「特に計画せず、子どものペースに任せている」(28名)という回答も23.3%存在し、これは小学生の調査(15.0%)よりも高い割合です。塾や部活で多忙なためか、反抗期などで保護者の管理が難しくなっている可能性が考えられます。
- 冬休み前半に集中して終わらせる:51名
- 毎日少しずつ計画的に進める:34名
- 特に計画せず、子どものペースに任せている:28名
- 冬休み後半にまとめて終わらせる:7名
今年の冬休み、学習塾の冬期講習を検討していますか?
冬期講習の必要性は学年が上がるにつれて明確に高まっています。中1では「前向きに検討」が46.2%(18名)ですが、受験を意識し始める中2で64.6%(31名)と過半数を超え、受験学年の中3では72.7%(24名)に達します。

- <全学年 n=120>
- はい、受講予定です:45名
- いいえ、受講しません:47名
- 検討中です:28名
- <中1対象 n=39>
- はい、受講予定です:6名
- いいえ、受講しません:21名
- 検討中です:12名
- <中2対象 n=48>
- はい、受講予定です:22名
- いいえ、受講しません:17名
- 検討中です:9名
- <中3対象 n=33>
- はい、受講予定です:17名
- いいえ、受講しません:9名
- 検討中です:7名
お子様の冬休みの過ごし方について、最も重視することは何ですか?
保護者の意識は、小学生の調査(「家族との時間・思い出作り」が27.5%でトップ)から様変わりしています。「学力の向上」(25名)と「高校受験対策」(25名)が同率トップとなり、「家族との時間」(5名)はわずか4.2%でした。保護者にとって冬休みは、休息やレジャーではなく「受験準備」の期間として明確に位置付けられています。
- 学力の向上:25名
- 高校受験対策:25名
- 規則正しい生活リズムの維持:19名
- 十分な休息・リフレッシュ:18名
- 学習習慣の定着:15名
- 部活:8名
- 家族との時間・思い出作り:5名
- 冬休みならではの体験:5名
今年の冬休み、お子様がゲームや動画視聴(YouTube、テレビ含む)に費やす時間は、1日どれくらいになりそうですか?
「1時間~2時間未満」(51名)がボリュームゾーンとなりました。78.3%(94名)が毎日1時間以上デジタルデバイスに触れている一方、Q5の学習時間では87.5%(105名)が1時間以上勉強しており、息抜きと学習を両立させている姿が伺えます。

- ほとんどなし:5名
- 1時間未満:21名
- 1時間~2時間未満:51名
- 2時間~3時間未満:26名
- 3時間~4時間未満:13名
- 4時間以上:4名
「こども教材プラス」編集長・高野智弘からコメント
今回の調査で、中学生にとって冬休みは「休み」ではなく、明確な「受験準備期間」となっている実態が浮き彫りになりました。
過ごし方の1位が「自宅」(29名)ではなく「学習塾」(40名)であり、全体の6割が塾に通うという事実は、保護者の学習に対する意識の高さを物語っています。中学3年生の7割超が冬期講習を検討していることからも、冬休みが高校受験の合否を左右する重要な期間であると広く認識されていることがわかります。
78.3%がゲームや動画を1時間以上視聴する一方で、87.5%が勉強を1時間以上行うなど、息抜きと勉強を両立させている様子も伺えます。この調査結果が、お子様の冬休みの計画を立てる上で、皆様の一助となれば幸いです。
<調査レポート名>
中学生の冬休みの過ごし方に関する実態調査2025
<調査機関>
こども教材プラス総研(株式会社SUNCORE)
<調査対象>
中学生のお子様を持つ保護者120名
<調査方法>
インターネットを使用した任意回答
<調査時期>
2025年10月

