こども教材プラス総研は、小学生のお子様を持つ保護者120名を対象に、「小学生の冬休みの過ごし方」に関する実態調査を実施しました。
本調査では、小学生の冬休みの過ごし方について、学習時間の実態、宿題以外の取り組み、そして保護者が何を重視し、何を心配しているのかを明らかにすることを目的としています。
- 保護者の最大の悩みは「ゲームや動画ばかり見てダラダラ過ごすこと」が46.7%で断トツ
- 実際にゲーム・動画の視聴時間は83.3%が「1日1時間以上」と回答
- 保護者が最も重視するのは「家族との時間・思い出作り」で27.5%
- 冬休みの過ごし方は「自宅で過ごす」が55.8%で過半数を占める
- 1日の学習時間(宿題含む)は「30分~1時間未満」が45.8%で最多
- 宿題以外の学習は「苦手科目の復習」(42名)「市販のドリル」(41名)「読書」(39名)が上位
お子様の現在の学年を教えてください。
調査対象者の学年は、小学1年生から6年生まで、特定の学年に偏ることなく、幅広く分布しています。
- 小学1年生: 24名 (20.0%)
- 小学2年生: 20名 (16.7%)
- 小学3年生: 16名 (13.3%)
- 小学4年生: 20名 (16.7%)
- 小学5年生: 22名 (18.3%)
- 小学6年生: 18名 (15.0%)
お子様は中学受験を予定していますか?
中学受験については、「いいえ、予定していない」が60.0%と過半数を占めました。「はい、予定している」は12.5%、「まだ決めていない」は27.5%となりました。
- はい、予定している: 15名 (12.5%)
- いいえ、予定していない: 72名 (60.0%)
- まだ決めていない: 33名 (27.5%)
今年の冬休み、お子様はどのように過ごす予定ですか?
過ごし方については、「自宅で過ごす」が67名(55.8%)と過半数を占めました。次いで「学童保育」と「学習塾」がそれぞれ13名(10.8%)で並びました。

- 自宅で過ごす: 67名 (55.8%)
- 学童保育: 13名 (10.8%)
- 学習塾: 13名 (10.8%)
- 帰省: 11名 (9.2%)
- 習い事: 6名 (5.0%)
- 友達と遊ぶ: 6名 (5.0%)
- 旅行: 2名 (1.7%)
- その他: 2名 (1.7%)
今年の冬休み、学習塾に通う頻度はどれくらいですか?
学習塾の頻度については、「なし(塾に通わない)」が85名(70.8%)と大多数を占めました。通う場合でも「週2日」(10.0%)が最多となりました。
- なし(塾に通わない): 85名 (70.8%)
- 週2日: 12名 (10.0%)
- 週1日: 7名 (5.8%)
- 週3日: 7名 (5.8%)
- 週4日: 5名 (4.2%)
- 週5日: 3名 (2.5%)
- 週6日: 1名 (0.8%)
- 週7日: 0名 (0.0%)
今年の冬休み、習い事に通う頻度はどれくらいですか?
習い事については、「なし(習い事に通わない)」は49名(40.8%)に留まり、約6割のご家庭が冬休み中も何らかの習い事に通う予定です。頻度としては「週2日」(26名, 21.7%)、「週1日」(25名, 20.8%)が多くを占めました。
- なし(習い事に通わない): 49名 (40.8%)
- 週2日: 26名 (21.7%)
- 週1日: 25名 (20.8%)
- 週3日: 11名 (9.2%)
- 週4日: 4名 (3.3%)
- 週5日: 4名 (3.3%)
- 週6日: 1名 (0.8%)
- 週7日: 0名 (0.0%)
今年の冬休み、お子様の「学習時間(宿題含む)」はどれくらいですか?
「お子様の学習時間(宿題含む)」については、「30分~1時間未満」が55名(45.8%)と最も多いボリュームゾーンとなりました。次いで「1時間~2時間未満」(30名, 25.0%)となり、約7割のご家庭が30分から2時間の範囲で学習時間を確保していることがわかります。

- ほとんどしない: 2名 (1.7%)
- 30分未満: 20名 (16.7%)
- 30分~1時間未満: 55名 (45.8%)
- 1時間~2時間未満: 30名 (25.0%)
- 2時間以上: 13名 (10.8%)
冬休みの宿題は、いつ頃終わらせる予定ですか?
宿題の進め方については、「冬休み前半に集中して終わらせる」(51名, 42.5%)と「毎日少しずつ計画的に進める」(50名, 41.7%)がほぼ同数で、意見が二分される結果となりました。「特に計画せず、子どものペースに任せている」ご家庭も15.0%存在しました。
- 冬休み前半に集中して終わらせる: 51名 (42.5%)
- 毎日少しずつ計画的に進める: 50名 (41.7%)
- 特に計画せず、子どものペースに任せている: 18名 (15.0%)
- 冬休み後半にまとめて終わらせる: 1名 (0.8%)
今年の冬休み、「学校の宿題以外」に、どのような学習を行う予定ですか?(複数回答)
宿題以外の学習(複数回答)では、「苦手科目の復習」(42名)と「市販のドリルや問題集」(41名)がほぼ同数でトップとなりました。次いで「読書」(39名)が続き、家庭で堅実に基礎学力の定着や弱点補強を図る傾向が見られます。

- 苦手科目の復習: 42名
- 市販のドリルや問題集: 41名
- 読書: 39名
- 学習塾: 23名
- 通信教育の教材: 18名
- オンライン学習教材・アプリ: 16名
- 勉強の予定はない: 11名
- 得意科目の予習・発展学習: 9名
今年の冬休み、学習塾の冬期講習を検討していますか?
冬期講習の受講予定については、「いいえ、受講しません」が89名(74.2%)と大多数を占め、小学生の冬期講習は必須ではないと考えるご家庭が多いことがわかりました。
- はい、受講予定です: 14名 (11.7%)
- 検討中です: 17名 (14.2%)
- いいえ、受講しません: 89名 (74.2%)
お子様の冬休みの過ごし方について、最も重視することは何ですか?
保護者が「最も重視すること」は、「家族との時間・思い出作り」が33名(27.5%)でトップとなりました。次いで「十分な休息・リフレッシュ」(23名, 19.2%)、「規則正しい生活リズムの維持」(21名, 17.5%)と続きます。 「学習習慣の定着」(12.5%)や「学力の向上」(10.8%)を上回り、冬休みは学習成果よりも生活の質(QOL)や家族との時間を大切にしたいという保護者の意向が強く表れました。
- 家族との時間・思い出作り: 33名 (27.5%)
- 十分な休息・リフレッシュ: 23名 (19.2%)
- 規則正しい生活リズムの維持: 21名 (17.5%)
- 学習習慣の定着: 15名 (12.5%)
- 学力の向上: 13名 (10.8%)
- 冬休みならではの体験: 11名 (9.2%)
- 中学受験対策: 4名 (3.3%)
お子様の冬休みの過ごし方について、最も心配なことは何ですか?
「最も心配なこと」では、「ゲームや動画ばかり見てダラダラ過ごすこと」が56名(46.7%)と半数近くを占め、断トツのトップとなりました。次いで「生活リズムが乱れること」(34名, 28.3%)となり、学習面よりも生活面の乱れを懸念する声が多く集まりました。
- ゲームや動画ばかり見てダラダラ過ごすこと: 56名 (46.7%)
- 生活リズムが乱れること: 34名 (28.3%)
- 特に心配なことはない: 14名 (11.7%)
- 宿題をなかなか終わらせないこと: 11名 (9.2%)
- 学習習慣が途切れてしまう: 3名 (2.5%)
- 学力が低下すること: 2名 (1.7%)
今年の冬休み、お子様がゲームや動画視聴(YouTube、テレビ含む)に費やす時間は、1日どれくらいになりそうですか?
保護者の心配事(Q11)を裏付けるように、「ゲームや動画視聴に費やす時間」を尋ねたところ、「1時間~2時間未満」が53名(44.2%)で最多となりました。 「2時間~3時間未満」(28名, 23.3%)、「3時間以上」(19名, 15.8%)を合わせると、実に83.3%(100名)のお子様が1日に1時間以上ゲームや動画に触れる予定であることが分かりました。

- ほとんどなし: 3名
- 1時間未満: 16名
- 1時間~2時間未満: 53名
- 2時間~3時間未満: 28名
- 3時間以上: 19名
冬休みの学習(宿題含む)に、保護者が関わる時間は1日どれくらいになりそうですか?
お子様の学習への保護者の関与については、「30分未満」が49名(40.8%)で最多となりました。「ほとんど関わらない」(21名, 17.5%)と合わせると、58.3%のご家庭が、学習への関与は少ないか、短時間であることがわかります。
- ほとんど関わらない: 21名 (17.5%)
- 30分未満: 49名 (40.8%)
- 30分~1時間未満: 31名 (25.8%)
- 1時間以上: 19名 (15.8%)
「こども教材プラス」編集長・高野智弘からコメント
今回の調査で、小学生の冬休みにおける最大の課題が「ゲーム・動画との付き合い方」であることが改めて明確になりました。
保護者の46.7%が「ゲーム・動画漬け」を最も心配している一方で、実際に83.3%のお子様が1日1時間以上を費やす予定という現実は、多くのご家庭がデジタルデバイスとのバランスに苦慮していることを示しています。
しかし、それ以上に保護者が望んでいるのは「家族との時間・思い出作り」(27.5%)であり、「学力の向上」(10.8%)よりも生活の質を重視している点が非常に印象的です。
学習面では、大多数が「30分~1時間」(45.8%)の学習時間を確保し、宿題は「前半集中派」(42.5%)と「毎日コツコツ派」(41.7%)に二分されるなど、各ご家庭での工夫が見られます。
この調査が、デジタル時間と家族時間のバランスを取りつつ、お子様にとって有意義な冬休みを過ごすための一助となれば幸いです。
<調査レポート名>
小学生の冬休みの過ごし方に関する実態調査2025
<調査機関>
こども教材プラス総研(株式会社SUNCORE)
<調査対象>
小学生のお子様を持つ保護者120名
<調査方法>
インターネットを使用した任意回答
<調査時期>
2025年10月
